「クワゴマダラヒトリ」 などの幼虫と同じく毛の状態だけを見ますといかにも毒がありそうなドクガ科マイマイガ属に分類されているマイマイガ】の幼虫です。毒性に関しては危険はありません。頭部(写真右側)には目のような1対の黒筋があり、頭部から5対の青い突起があるのが特徴で、成長すると体長 60mmに達します。
成虫は、性的二形が顕著で、オスは茶褐色、メスは白い色をしています。大きさも異なりオスは体長20mmから50mm程度、メスは50mmから大きな個体では100mmほどにもなります。
7月から8月にかけ 蛹から羽化して成虫 になります。オスの成虫は活動的で、日中は森の中を活発に飛び回ります。和名の【マイマイガ】はオスのこの性質に由来していると言われます。対照的に、メスは木の幹などに止まってじっとしており、ほとんど飛ぶことはないようです。
メスはフェロモンを放出してオスをおびき寄せ、交尾後にメスはお腹の卵を一つの塊で産み、卵をお腹の鱗毛で覆い、産卵後は飛ばなくなります。産卵を終えると成虫は死に、卵で越冬します。越冬した卵は,北海道では4~5月,本州・四国・九州では3~4月に孵化します。孵化後,幼虫は糸を吐いて枝等からぶら下がり,分散していきます。この生態により「ブランコケムシ」とも呼ばれています。極めて食性が広く、「サクラ」、「ウメ」、「クヌギ」、「クリ」、「ニレ」など100種以上の樹木の葉を食草としますので、いたるところに分布、見かける機会が多い蛾の一種です
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