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- ミノルタ「α7000」@「重要科学技術史資料」に選定
国立科学博物館は8日、未来に引き継ぐべき「重要科学技術史資料(愛称・未来技術遺産)」に、被写体に焦点を自動で合わせる「オートフォーカス機能」を本格的に備えた一眼レフカメラや、世界初の家庭用クオーツ掛け時計など16件を新たに選んだと発表しています。登録数は計301件になりました。
博物館によりますと、1985年(昭和60年)2月にミノルタ(現コニカミノルタ、東京都)が販売した世界初のボディ集中制御方式の一眼レフカメラ「α7000」はカメラ本体が焦点を把握し、レンズを連動させることでオートフォーカスを実現しています。オートフォーカス(AF)センサーモジュールを下部に配置し、反射ミラーを透過し、サブミラーで反射された 被写体光をセンサーモジュール内の絞りマスク、セパレータレンズで分離し、CCDラインセンサーの2つの領域に再結像します。その結像点のピッチ距離によりピントのズレ量とズレ方向をCPUで判断し、 ボディ側からのモータ操作でレンズ側のフォーカスレンズを合焦位置に移動させるものです。
従来のカメラはレンズ側にAFセンサー部を有していたため、交換レンズすべてにその機能を揃える必要がありました。この方式に他社も追従し、本格的なAF一眼レフの新時代を築きました。現在のデジタル一眼レフカメラにつながる革新的な製品だと評価されています。
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