<中条あやみ>『閻魔堂沙羅の推理奇譚』@NHK総合
Oct
31
本作は、<木元哉多>の2018年から刊行の同名小説シリーズ(講談社)が原作。閻魔大王の娘である「沙羅」はあの世の裁判官。現世に未練を残し殺された死者に、生き返れるか、地獄行きかを賭けた推理ゲームを仕掛けます。それは、誰に、なぜ、どのように殺されたか、自分の死の真相を本人の突き止めさせるという、異色のミステリーです。
一般的には架空の存在だからこそ必要になってくるリアリティーということで、役作りで大きな助けになったのは、「衣装」と「メイク」と「ロケ地」でした。<中条あやみ>が着こなす、美しく色あざやかでバラエティーに富んだ〈裁判官ファッション〉は、本作の見どころの一つとなっています。
そんな「沙羅」のもとにやってくる亡者たちを演じるのは、<小関裕太>、<賀喜遥香>(乃木坂46)、<黒島結菜>、<R-指定>(Creepy Nuts)、<村上淳>らが名を連ねています。
第1回では凍死した会社員「浜本尚太」(小関裕太)に向かって「ヘタレ」とバッサリ。超越した存在の「沙羅」はかなり上から、遠慮のない言葉を言い放つようです。
閻魔堂にやってきた亡者に対して沙羅はただ毒舌なわけではない。閻魔さまの裁きは誰に対しても公平で、自分の死の真相を探っていくうちに、おのずと自分自身と向き合うことにもなり、生前、自分が一生懸命生きてこなかったとことなどを思い知る。死んだ気になって、しっかり生きる覚悟を固めれば、人生は変えられる、そんな希望を感じさせる構成になっています。
Posted at 2020-10-31 04:45
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Posted at 2020-10-31 05:07
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