神戸残像(147)「多面式行先表示器」@阪急岡本駅
Feb
28
阪急電鉄によりますと、正式名称は「多面式(フラップ式)行先表示器」。羽と呼ばれる板を回転させて、「普通」・「特急」などの車種や行き先、発車時刻を知らせていました。
阪急のパタパタは外国製で、羽は圧縮した紙とグラスファイバー素材でできているといいます。1976年の河原町駅(現京都河原町駅)を皮切りに主要駅に設置されました。
岡本駅には阪神・淡路大震災後の1995年6月、全線運転再開に合わせて整備されています。下りの羽には、かつて乗り入れていた山陽電気鉄道の「東須磨」「須磨浦公園」行きや「この電車は6両編成」などの懐かしい表示も残っていました。
近年は表示器の発光ダイオード(LED)化などが進み、今年2月に京浜急行電鉄が廃止するなど、全国的に希少となっています。現在使用されているのは、阪急電鉄では宝塚線の雲雀丘花屋敷駅(宝塚市)と、京都線の3駅(相川駅・総持寺駅・富田駅)だけとなり、共に大阪梅田方面のホームのみとなっています。