ダウ平均株価(3月3日)@終値3万3794ドル66セント
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米原油先物相場が3日未明に一時13年5カ月ぶりの高値を付けた後、下げに転じています。ウクライナ情勢を巡る警戒感は強いものの、原油高が世界経済に与える悪影響を巡る懸念がやや薄れ、景気敏感株などに買い直しが入っています。
ロシアによるエネルギー供給の減少で需給が逼迫するとの見方から、米原油先物相場は3日未明に一時116ドル台と「リーマンショック」の2008年9月以来の高値を付けていますが、3日朝方に「イラン核合意が近くまとまる可能性がある」との観測が浮上すると、イラン産原油の禁輸が解除され需給逼迫が和らぐとの見方が強まりました。米原油先物相場は一時106ドル台まで下げた後、109ドル台と前日終値(110.60ドル)を下回っています。
地政学リスクに対する警戒もやや和らいでいます。ロシアの<ラブロフ>外相は3日、ロシア軍のウクライナ侵攻について「危機の解決方法は見つかる。我々の最低限の条件は知られている」と述べ、ウクライナ側と停戦を巡る対話を進める姿勢をみせています。両国代表団は2回目の停戦交渉中とみられています。