「国民審査」在外投票不可は「違憲」@最高裁大法廷
May
25
審査の手続きを定めた国民審査法には「選挙人名簿を用いる」とだけ書かれ、「在外選挙人名簿」が書かれていません。このため、海外に住む日本人は投票できない状態が続いてきました。
必要な法律を整備してこなかった国会の「立法不作為」の責任も認め、国に賠償を命じています。海外在住の原告が「次回の審査でも投票できないのは違法」とも認めています。15人の裁判官の全員一致した意見です。一、二審ともに「違憲」の判断でした。
最高裁が法律を違憲と判断したのは、民法の再婚禁止期間をめぐる2015年の判決に次いで戦後11例目になります。