4日、欧州中央銀行(ECB)は定例理事会で、政策金利の(0.25%)の引き上げ(3・75%)にするとを決めています。政策金利が(3.75%)になるのは2008年以来になります。
高止まりするインフレを抑制するため、昨年7月以降7回連続で金融を引き締めます。ただ、インフレはピークを過ぎたとして、利上げ幅は3月まで3会合連続で通常の2倍となる(0.50%)幅の利上げをしてきましたが、ペースを落とし縮小しています。
米国で銀行破綻が相次いだことをきっかけとした信用不安が欧州にも波及。スイス金融大手「クレディ・スイス」が3月に経営危機に陥り、同業の「UBS」に救済買収されています。(ECB)は金融システムへの影響も慎重に見極めたとみられる流れです。
(ECB)は声明で「インフレは鈍化しているが、物価上昇圧力は依然強い」と分析。一方で、一定の引き締め効果が出ているとの見方も示しています。
<ラガルド総裁>は記者会見で「インフレ見通しには大きな上振れリスクがある」との認識を示しつつ、金融市場の緊張によってインフレが鈍化する可能性も指摘しました。
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