体色が赤色の昆虫は〈ベニカマキリ〉など少ないのですが、カメムシ目(半翅目)サシガメ科アカサシガメ属の尾部に卵を抱えた「メス」の【アカサシガメ(赤刺亀)】です。通常は葉の裏側などに産卵すると思うのですが、少し奇異な光景でした。 アカサシガメ属は旧北区東部、東洋区からオーストラリア区にかけて18種が知られていますが、日本では本種一種のみです。 体長15~16mm程度で、全体にやや暗い朱色をしています。頭部は小さく、色は朱色、複眼は暗褐色をしています。単眼の部分は隆起しており、触角の基部には小さいながら顕著な棘状突起があり、触角は長くて黒色です。