12日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は一進一退で始まりました。米インフレ再燃への過度な警戒が薄れ、株買いが先行しました。一方、主要な株価指数が最高値圏にあるなかで、一段の上値を追う動きは限られます。主力銘柄への買いが一巡した後、ダウ平均は上げ幅を縮小し、下げに転じています。
12日朝方に発表のありました
2023年12月の米卸売物価指数(PPI)は前月比で(0.1%)下落。市場予想(0.1%上昇)に反して3カ月連続で下がりました。インフレの沈静化が進んでいるとの受け止めが広がり、株式市場の投資家心理を支えています。
12日朝に2023年10〜12月期の決算を発表した銘柄の売買も目立っています。金融のJPモルガン・チェースが上昇。1株利益が市場予想を上回り、好感した買いが入っています。
また、医療保険のユナイテッドヘルス・グループが下落し、指数を押し下げています。12日朝に発表しました2023年10〜12月期決算は増収増益となる一方、医療支出の指標となる医療給付率が市場予想を上回り、利益率が圧迫されているとの見方が重荷となっています。
終値は3営業日ぶりに反落し、前日比118ドル04セント(0.31%)安の3万7592ドル98セントで終えています。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は、前日比2.58ポイント(0.017%)高の1万4972.76でした。
S&P500種は、前日比3.59ポイント (0.075%)高の4783.83でした。