「ナウル」台湾と断交、中国と国交樹立
Jan
15
15日、南太平洋の島国「ナウル」は台湾と断交し、中国と国交を樹立することを決定したと発表しています。台湾外交部(外務省)も「ナウル」との断交を表明しました。
「ナウル」は1980年に台湾と外交を開始した後、2002年に断交。しかし2005年に台湾との外交関係を復活させていました。
中国の<習近平国家主席>は近年、台湾の外交相手の切り崩しを加速しており、台湾で<蔡英文>政権が発足した2016年5月以降、断交は10カ国目になります。これで、台湾と外交関係を維持する国は12カ国となりまし。
「ナウル」政府は声明で「ナウルは中華民国(台湾)を中国領土の不可分の一部と認める。今後、台湾とのいかなる公的交流も行わない」と表明。中国は、「ナウル」への経済支援などを武器にくら替えを促したとみられます。
13日の台湾総統選では、中国と距離を置く与党・民進党の<頼清徳副総統>が当選したばかりです。<頼清徳総統>を「台湾独立派」と敵視する<習近平>政権は強く反発しており、政治、経済両面で台湾への圧力を強めていくとみられます。
台湾の有権者に対し、「民進党のせいで台湾が国際的孤立を深めている」と印象付ける狙いもありそうで、次期政権を担う<頼清徳総統>には打撃となりそうです。