9日のニューヨーク外国為替市場で円相場は3日ぶりに反発し、前日比10銭円高・ドル安の「1ドル=149円20〜30銭」で取引を終えています。円の安値は「1ドル=149円51銭」、高値は「1ドル=149円02銭」でした。
今週は円安・ドル高が進んだため、週末を控えて持ち高調整の円買い・ドル売りがやや優勢となりました。
海外市場の取引時間帯には一時「1ドル=149円57銭」付近と、2023年11月下旬以来の円安・ドル高水準を付けていました。来週に1月の米(CPI)の発表を控えて内容を見極めたい雰囲気もあり、円安・ドル高進行の一服につながっています。
もっとも、円の上値は限られ、米(CPI)の年次改定を受けて買われていた米国債は次第に売り優勢に転じています。今週は米連邦準備理事会(FRB)高官による早期の利下げに慎重な発言が相次いでいます。良好な米経済指標の発表も目立ち、市場の想定よりも利下げ開始が遅れる可能性が意識されています。米長期金利は前日比(0.02%)高い=債券価格は安い(4.17%)で取引を終え、円相場の重荷となりました。