23日、ドイツ連邦議会(下院)は嗜好用大麻の所持を限定的に認める法案を賛成多数で可決しています。所持を禁止する従来の政策では闇市場を通じたまん延に対処できず、ショルツ左派連立政権は、流通を管理する方向に転換、闇市場での粗悪品取引や未成年者の使用を抑止することが狙いです。
一方、医師会は大麻の依存性や若年層の常用による脳への影響を警告。裁判官と検察官でつくる団体は犯罪が増加し、司法の負担が増大すると批判しています。
18歳以上の成人には、個人使用のために最大25グラム所持し、3株まで栽培することを認め、入手は会員制の団体内でのみ可能とし、商業販売は禁止されます。
法案は今後、連邦参議院(上院)で審議されますが、下院の決定は覆らない見通し。早ければ4月にも施行されるようです。