日経平均株価（５月３０日）終値３万８０５４円１３銭

３０日午前の東京株式市場で日経平均株価は続落し、午前終値は前日比５８２円４０銭（１．５１％）安の３万７９７４円４７銭でしたた。下げ幅は一時９００円を超え「３万７６１７円００銭」の安値を付けています。

米連邦準備理事会（ＦＲＢ）による早期利下げ期待の後退を背景に、前日の米株式市場で主要３指数がそろって下落したことを反映しています。日本や米国の長期金利が足元で上昇していることも重荷となりましたが、売り一巡後は割安感から押し目買いが入り、下げ渋っています。

日経平均が取引時間中に３万８０００円を割り込むのは、（５月１３日）以来およそ２週間ぶりです。（ＦＲＢ）が２９日公表しました地区連銀経済報告（ベージュブック）では、経済活動は前回４月の報告時点から「拡大を続けた」と総括しています。堅調な米経済を受けたインフレの持続で（ＦＲＢ）の利下げ開始は先になるとの見方が強まり、米長期金利が５月上旬以来の水準まで上昇。東京市場で投資家心理が冷え込んでいます。

３０日午前の国内債券市場でも長期金利が一段と上昇（債券価格は下落）し、指標となる新発１０年物国債利回りは（１．１００%）と１３年ぶりの高水準をつける場面がありました。日米の長期金利上昇で株式の相対的な割高感が意識され、アドテストなど半導体関連株をはじめとした高ＰＥＲ（株価収益率）株の下げが目立ちました。ただ、心理的節目の３万８０００円を割り込み割安感が強まったことで、売り一巡後は押し目買いが入り下げ幅を縮小しています。

終値３営業日続落し、終値は前日比５０２円７４銭（１．３０％）安の３万８０５４円１３銭でした。