「1ドル=156円73銭」
Jun
7
7日のニューヨーク外国為替市場で円相場は反落し、前日比1円05銭円安・ドル高の「1ドル=156円65〜75銭」で取引を終えています。円の安値は「1ドル=157円07銭」、高値は「1ドル=155円31銭でした。
朝発表の5月の米雇用統計で雇用者数と賃金は市場予想を上回る伸びを示しました。米連邦準備理事会(FRB)は利下げを急がないとの観測が再び広がり、円売り・ドル買いが勢いづいています。
雇用統計で非農業部門の雇用者数は前月比27万2000人増え、市場予想(19万人増)を上回りました。平均時給は前月比の上昇率が(0.4%)と、市場予想(0.3%)以上に伸びています。失業率は(4.0%)と前月(3.9%)から上昇したものの(FRB)による利下げの緊急性はないとの見方を強めています。
利下げ時期が遅れるとの見方から債券売りが優勢となり、米10年債利回りは前日比(0.14%)高い(4.43%)で取引を終え、日米金利差の拡大も円相場の重荷となりました。
円は売り一巡後に下げ渋っています。来週は12日に5月の米消費者物価指数(CPI)の発表が控えています。(FRB)が11〜12日に開く米連邦公開市場委員会(FOMC)後に公表される政策金利見通しや<パウエル議長>の記者会見などを見極めたい雰囲気もありました。