8日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続伸して始まりました。5日発表の6月の米雇用統計が労働需給の緩和を示し、米利下げ期待が強まっています。相対的に出遅れ感のあった景気敏感株などに買いが入っています。
雇用統計など前週発表の米経済指標が景気減速や雇用拡大の鈍化を示しました。市場では米連邦準備理事会(FRB)が、9月に利下げを始めるとの観測が強まっています。11日発表の6月の米消費者物価指数(CPI)がインフレの落ち着きを示せば、利下げ期待が一段と高まるとみられています。
9、10日には<パウエル(FRB)議長>が上下両院での議会証言に臨み、景気や物価、金融政策についてどのような認識を示すのかが注目されています。
ダウ平均株価は、前週末比31ドル08セント(0.079%)安の3万9344ドル79セントでした。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は、前週末日比50.98ポイント(0.28%)高の1万8403.74でした。
S&P500種株価指数は、前週末比5.66ポイント (0.10%)高の5572.85でした。