28日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は一進一退で始まりました。ダウ平均の構成銘柄ではありませんが、人工知能(AI)関連銘柄の代表格であるエヌビディアが通常取引終了後に決算を発表します。ハイテク株を中心に持ち高調整の売りに押されています。半面、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測を材料にした買いが続いており、ダウ平均は上昇に転じる場面がありました。
大引け後にエヌビディアが2024年5〜7月期決算を発表します。(AI)向け先端半導体で市場シェアが高く、(AI)関連の需要の強さとハイテク株の先行きを占う上で注目されています。市場では「最高の業績発表になる」との指摘があります。業績期待から株価(前日終値は128ドル)は6月に付けました上場来高値(140ドル)に近づいており、収益見通しなどが市場の高い期待に届くかを不安視する見方もあります。
売り一巡後、ダウ平均は上昇に転じ、
前日に付けました最高値「4万1250ドル」を上回る場面も出ています。(FRB)が9月にも政策金利を引き下げるとの見方は株式相場を下支えしています。ハイテク株に買いが入りにくいなかで、ディフェンシブ株や景気敏感株の一部が上昇し、指数を押し上げています。
ダウ平均株価は、前日比159ドル08セント(0.39%)安の4万1091ドル42セントでした。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は、前日比198.79ポイント(1.12%)安の1万7556.03でした。
S&P500種株価指数は、前日比33.60ポイント (0.60%)安の5592.20でした。