2日、米ADPリサーチ・インスティテュートが発表しました9月の全米雇用報告によりますと、民間部門雇用者数は「14万3千人増」と、史上予想を上回る増加となりました。建設、レジャー、ホスピタリティー業界の雇用増加が寄与し、労働市場の安定を示しています。
市場予想は12万人増でした。8月は9万9千人増から10万3千人増に上方修正されています。
業種別では、建設業で2万6千人増加したほか、レジャーおよびホスピタリティー部門でも3万4千人増加しています。教育および医療サービス、専門およびビジネスサービスでも堅調な雇用増加が見られました。一方、情報産業では1万人減少でした。
ただ、米ボーイングや米東海岸の港湾労働者などのストライキが続く中、10月の労働市場の見通しは不透明です。ストが10月第2週まで続いた場合、スト中の労働者の数およびストが原因で解雇される非組合員労働者の数を考えますと、10月の雇用の伸びはマイナスになる可能性があります。