「1ドル=153円45銭」
Nov
10
11日午前の東京外国為替市場で、円相場は下落でした。12時時点は「1ドル=153円39〜41銭」と前週末17時時点と比べて76銭の円安・ドル高でした。12時前に「1ドル=153円42銭」近辺まで下げ幅を広げました。米金利の先高観を背景にした円売り・ドル買いが優勢となっています。
米大統領選での<トランプ前大統領>の勝利を受けて上昇していた米長期金利は前週末にかけて落ち着いたものの、足元では高い水準にあります。大統領と上下両院の多数を共和党がすべて押さえる「トリプルレッド」の可能性が意識され、財政拡張的な政策が実現しやすいとの思惑が円売り・ドル買いを促しています。
日銀が11日朝に発表しました10月開催の金融政策決定会合の主な意見では、「米経済確認で一時的に様子見後、追加利上げを」との声があるなど追加利上げに前向きな姿勢が確認できたと受け止められましたが、12月の会合での利上げの有無に踏み込んだ表現がなく、市場では早期利上げへの警戒感が和らぎ円相場の重荷となりました。
10時前の中値決済に向けては「ドル不足」との声が聞かれ、きょうは事業会社にとっては実質的な5・10日にあたり、手形決済などに絡む円売り・ドル買いが出やすくなっています。