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浅い池や沼地に自生する【コウホネ(河骨)】は、スイレン科コウホネ属の水生の多年草で、日本では4種ほどといくつかの変種が確認されています。
学名は「Nuphar juponicom」で、日本・朝鮮半島に分布しており、根茎が骨のように見えるところから「コウホネ(河骨・川骨)」と名付けられています。
葉は水中葉と水上葉があり、いずれも長い葉柄と 「スイレン」 の葉に似た切れ込みのある細長い形状をしており、冬季には水中葉のみを残して越冬します。
花期は6~9月頃で、長い花茎の先端に花径4センチばかりの黄色い花をひとつだけ咲かせます。
光り輝く黄金色で、外側の5枚の花弁状のモノは<蕚>で、その内側に多数あるリボン状のモノが花弁にあたり、中心部に雌しべが、その周りを囲むように多数の雄しべが取り囲んでいます。
以前には、 赤色の「アメリカノウゼンカズラ」 を紹介していますが、今回ようやく黄色の花を見つけ出せました。
ノウゼンカズラ科ノウゼンカズラ属に分類されており、 「ノウゼンカズラ」 は中国原産ですが、「アメリカノウゼンカズラ」は名称通り北アメリカ原産です。
花序は「ノウゼンカズラ」のように長くならず、一カ所に花が集まって咲きます。
花冠は花径約4センチと「ノウゼンカズラ」に比べて小さく、基部の筒の長さは6センチ程度でラッパ状に開き、5浅裂した花姿です。
庭の垣根や他の樹木に気根(空気中の根)を出して絡みつきながら成長しますので、手入れしずらい植物のひとつです。
湿原や川べり、田の畔など、水際に生えている【ミソハギ(禊萩)】です。
ミソハギ科ミソハギ属の多年草で、日本および朝鮮半島に分布しています。
葉は長さ数センチで細長く、対生で交互に直角に生える<十字対生>で、茎の断面は四角いです。
7~9月頃に、紅紫色の花径1センチ弱の6弁花を先端部の葉脇に多数咲かせます。
名前の依頼は、花穂に水を含ませて供物や精霊棚にお祓いをする風習があり、「ハギ」の花に似て<禊>に使われたところから【ミソハギ(禊萩)】、また溝に生えるところから「ミゾハギ(溝萩)」によるとされています。
お盆の盆花としても良く使われていますので「ボンバナ(盆花)」、精霊棚のお祓いに使われますので「ショウリョウバナ(精霊花)」の別名があります。
直径3センチ程度の丸い球形の果実が、実のってきている【ラクウショウ(落羽松)】です。
スギ科ヌマスギ属の落葉針葉樹で、原産地はアメリカ大陸東南部からメキシコにかけて分布しています。
日本には、明治20(1887)年代に渡来、新宿御苑に初めて植樹されています。
湿潤地に適し、沼沢地のような根元が少し見ずに使った状態で自生することが多く、別名「ヌマスギ(沼杉)」と呼ばれている所以です。
葉は線形で互生、秋になりますと紅葉しやがて葉が落葉しますが、鳥の翅のように落ちてきますので【落羽松】と呼ばれ、花は雌雄異花で開花時期は4月頃、果実は緑色の球形をしています。
花弁の中心にある<花托>の形状を蜂の巣に見立てて、「ハチス(蜂巣)」と呼ばれていたのが転訛して【ハス(蓮)】になりました。
ハス科ハス属のインド原産の多年草で、地下茎は野菜として一般的な「蓮根(レンコン)」です。
地下茎から茎を伸ばし水面に葉を出し、水面よりも高く出て草丈は1メートル程になりますが、 「スイレン」 は水面以上に茎を伸ばして葉を出すことはありません。
花期は7~8月頃で、白色または桃色の花を咲かせ、夏の季語になっています。
早朝に花を咲かせ、午後3時ごろには花を閉じてしまいます。
花の開閉を3回繰り返し、4日目には花弁を散らす不思議な開花を見せてくれる【ハス】です。
空き地から、はみ出すように枝を伸ばした【ノブドウ(野葡萄)】に、たくさんの実が出来ていました。
ブドウ科ノブドウ属のつる性落葉低木で、日本全国の藪や草原、都会の空き地などでも見つけられます。
葉はブドウ属の「ブドウ」や「ヤマブドウ」に似ていますが別属で、特に果実と葉とが交互に付くブドウ類とは異なります。
果実は熟すと光沢のある青や紫色から空色に色付きますが、食味はよろしくありません。
きれいな空色の果実ですので、切り花などにして生けますと、残念ながらすぐに色褪せてしまいます。
【ノブドウ】の名前らしく、やはり「野」にありての植物のようです。
住んでいます団地の入り口手前の道路脇を利用して、お花が好きな方が色々なお花を植えられています。
その中に、高さ3メートル近くに伸びた【ルコウソウ(縷紅草)】があり、赤い花をたくさん咲かせているのが目にとまりました。
ヒルガオ科のつる性多年草で、「アサガオ」と同じサツマイモ(イポメア)属の植物ですが、非耐寒性ですので日本では春巻きの一年草として扱われています。
原産地は熱帯アメリカ、日本には江戸時代初期の1634(寛永11)年に渡来しています。
葉は細く羽状に付き、花は花径2センチばかりの星型で、基部は筒状で細長く、花色は白色・赤色・桃色が一般的です。
かっては「カラムシ」と同様に、茎の植物繊維から糸を紡いで布を織っていた【ヤブマオ(藪荢麻)】です。
「カラムシ」の別名が「マオ(荢麻)」と呼ばれていましたので、「藪」を冠した和名が付けられています。
イラクサ科カラムシ属の多年草で、学名が「Boehmeria japonica」ですので、日本固有種です。
茎は枝を分けずに直立し、高さは100センチ程になります。
葉は長さ10~20センチの鋸歯のある卵円形~卵状長楕円形で、先は尾状に尖り、仮面には短毛が密生しています。
花期は8~10月頃で、葉の脇から穂状花序を出し、穂の上の方では雌花を、下方では雄花を咲かせる雌雄同株ですが、雄花を咲かせない個体も多く見受けられます。
【ザクロ(石榴)】の赤い実が、青々とした緑の葉の中でも特に目立つことにより「紅一点」の語源だと、前回の <蕾と花> のときに書きましたが、赤色から黄色にと変化してきています。
花も咲き終わり、近所の【ザクロ】の実が大きくなり膨らんできています。
日本に輸入されている製品は、イラン産かカリフォルニア産で、日本のモノに比べてかなり大きな【ザクロ】です。
大きく膨らんだ実の中には、タネが多くあることから、アジアでは昔から子孫繁栄、豊穣の象徴でした。
実に残る帽子状の<蕚>の部分は王冠に似ており、権威を表すモチーフとして、ソロモン王の宮殿の柱頭のデザインに採用されています。
「シロツメクサ」 の花環と同様に、女の子の遊びの一環として【ジュズダマ(数珠玉)】を使った腕輪作りなどがありましたが、これも見かけることは無くなりました。
インドなど熱帯アジアを原産とする、水辺に生育する大型の植物で、イネ科ジュズダマ属の一年草です。
根元で枝分れした多数の茎が束になり、茎の先まで葉を付け、花は茎の先の葉の付けに多数できます。
葉鞘から花茎の先端に丸い雌花が付き、その先から雄花がのびるという、面白い花序をもち、実らしく見えるのは苞葉が変化したもので、この苞葉の先端には穴が開いており、雌花から伸び出したひも状の柱頭がそこから出ています。
雌花は熟すと表面が堅く黒くなり表面に艶が生まれ、熟すと根元から外れ落ち、乾燥させれば長く色と形を保ちますので、糸を通せば数珠や腕輪作りに適した材料で人気がありました。
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