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いよいよ大晦日になりました。新年を迎えるにあたり、爆竹をならす中国の習慣もありますが、別名「ファイヤークラッカーパイン(爆竹つる草)」と呼ばれる鮮やかな花で今年の最後を飾ります。
アカネ科マネッチア属のつる性多年草として、パラグアイが原産地の植物です。
長さ25ミリほどの筒状の花で赤色をしていますが、先端が黄色になるバイカラーで楽しませてくれます。
18世紀、フィレンツェ植物園の園長だった<マネッティ>の名にちなんでおり、日本には江戸時代に渡来しています。
和名では「アラゲカエンソウ(荒毛火炎草)」で、筒状の花の表面には毛が生えており、赤い色合いから名付けられたと想像できます。
自然な環境ですと5月頃が開花時期なのですが、鮮やかな色合いのため、 「ポインセチア」 や 「シクラメン」 と同様に、クリスマス前によく見かける花のひとつです。
耐寒性に優れ日持ちする植物として、公園の花壇や門松の根元を飾る寄せ植え用として、この時期に<ハボタン>は外せません。
アブラナ科アブラナ属の植物として、 黄色い花 を4~5月頃に咲かせますが、あくまでも「葉」が観賞目的です。
多年草として育てれば、2年目以降は分枝して、茎状に伸びた先端に「葉」を付け、<踊りハボタン>と呼ばれる姿で楽しませてくれます。
「葉」が重要視される<ハボタン>として、 江戸時代に渡来して東京で改良された「東京丸葉系」、明治中期に名古屋地方で改良された「縮緬系」、戦後大阪で「東京丸葉系」と「縮緬系」の交雑種として生まれた「大阪丸葉系」、葉に光沢のある 「照葉系」 、そして1977年に育成された写真の「切れ葉系」など、世界的に見ても屈指の品種が日本には揃っています。
神戸花時計も、毎年12月半ばには二色の<ハボタン>で次年度の <干支の図柄> になり、年末らしさが加わります。
「百合の女王」といわれている【カサブランカ】は、白色が似合うと思うのですが、最近は品種改良が進み、 「黄色」 や 「桃色」 等おもわぬ色合いが生み出されているようです。
花好きの「仙草」のママさんですので、新しい色合いの【カサブランカ】を最近は飾られており、今回も白い<覆輪>が入る赤紅色の花姿でした。
ドイツ民話には、ハルツの山麓に住んでいた美しい少女アリスが、乗馬をしていたラウエンブルグ公に気にいられ、強引にお城に連れて行かれようとした時に姿を隠し、その場所から白いユリが咲き彼女の清らかさの象徴として伝えられています。
咲いた花色がこの赤紅色だとしたら、どのような民話が生まれていたのかなと、眺めておりました。
おもわず「ギョ」として足が止まりましたお花、【テマリソウ】です。
園芸名札がなければ、品種名は分かりませんでした。<和歌山県 屋式徳考>と合わせて表記されていましたので、育成された園芸家だと推測できます。
なんとナデシコ科である「カーネーション」の園芸品種で、針のような葉としか見えず、とても花とは思えない姿ですが、茎には「カーネーション」と同じ細い葉が対生して反るように生えていました。
もうここまで品種改良が進みますと、さすがに驚きを通り越して考え込んでしまいます。
裏路地を歩いておりましたら、花径3センチ程度の小さなな5弁花が目に入りました。
赤色の実「ローズヒップ」もたくさんありましたので、すぐにバラ科バラ属だと分かり、紅桃色の目立たないな花姿はヨーロッパ系バラの原種【ロサ・グラウカ】だと同定が出来ます。
和名では、「スズバラ(鈴バラ)」と呼ばれていました。
流通しているほとんどの「薔薇」は八重咲きの大輪品種である 「ハイブリット・ティー」 と呼ばれる豪華な花姿ですが、中国の原種 「ナニワイバラ」 をはじめ5花弁のバラの原種は、小輪咲きで凛とした清楚な感じがして、趣きがあります。
長い名称ですが、一般的には「テーブルヤシ」と呼ばれている観葉植物です。
ヤシ科カマエドレア属の常緑低木として、大きく成長しても2メートル程にしかなりません。
高さ10センチぐらいの「ヒメテーブルヤシ(=テネラ)」という品種もあり、どこにでも置け、またハイドロカルチャーとしても育てやすいので人気がある「ヤシ」のひとつです。
原産地はメキシコ~中南米で、標高1000メートルの高い森の中で生育していますので、寒さや少し暗い所でも比較的強く耐陰性があり、蛍光灯下でも育ちます。
この【チャメドレア・エレガンス】も、某飲食店のトイレの中に飾られていました。
葉は10センチほどの長さで羽根状をしており濃緑色、茎は細くヤシ科の中でも大型の「ココヤシ」などに比べると、随分小型の部類になります。
大きな植木鉢で育てられている、【エリナ・カスケード】を見つけました。
ツバキ科ツバキ属の植物ですが、中国四川省南部付近で発見された植物<カメリア>を品種改良した品種で、販売されて10年ほどしか経ちません。
種苗登録品種で、無断で営利目的での販売は禁止されています。
花の開花時期は3~4月頃で、枝いっぱいに1センチ程度の紅白色の小さな花を咲かせる多花性種です。小さな花にちなみ、別名「ヒメサザンカ(姫山茶花)」です。
耐寒性が強く、日陰でも大丈夫で、「チャドクガ」が付きにくい性質を持っています。
花は2~3日と短命で、花ごとポトリと落ちてしまい、見ていて残念におもえる花です。
耐寒性に優れていますので、この時期の寄せ植えとして、きれいな白銀の葉で楽しませてくれる【オレアリア・リトルスモーキー】です。
キク科オレアリア属の常緑低木として、オーストラリア原産のシルバーリーフです。
1センチに満たない小さな葉がかわいくて、どんどん枝を伸ばして繁殖してくれます。
春と秋には、小さなな黄色い花を付けますが、どちらかといううと「葉」を愛でる観葉植物的な扱いを受けています。
この手のキク科の「葉」としては、 「モクビャッコウ(木百香)」 の風合いに似ています。
昨年もクリスマスイブの日に白色の <クリスマスローズ> を取り上げました。
今年もいい花がないかなと散策しておりましたら、八重咲きの<クリスマスローズ>を見つけました。
キンポウゲ科ヘレボラス属の多年草で、ヨーロッパ~西アジアにかけて約20種、中国に1種が原種として分布しています。
通常は5枚の花弁(正確には<蕚>で、花弁は退化して小さな<蜜腺(ネクタリー)>となり、雄しべの付け根を囲むように小さく残っています)ですが、八重咲きは明らかに園芸品種だと分かりますが、品種名までは分かりません。
なぜか下向きに花を咲かせる品種が多く、写真を撮るのに苦労する花です。
「ポインセチア」 と並び、12月といえば月の誕生花である<シクラメン>です。
小椋佳が、『シクラメンのかほり』を作詞・作曲したのは1975年でした。
歌詞に唄われている <うす紫色>の<シクラメン>は、その当時にはない花の色でしたが、サントリーフラワーズが 「セレナーディア」 の品種名で2011年11月から販売されています。
サクラソウ科シクラメン属の多年草で、原産地はトルコ~イスラエルの地中海沿岸です。
和名としては、球根の形を見て「ブタノマンジュウ(豚の饅頭)」、花姿から「カガリビバナ(篝火花)」の二つが使われています。
原種である<シクラメン・ベルシカム>をドイツを中心に品種改良され、白色・桃色・紅色・黄色・斑入り等と多彩な色合いがあり、日本には明治時代に導入されました。
もともと入院患者に鉢植えのお花は、<根付く=寝付く>と言うことでお見舞いには使われませんが、特に<シクラメン>は「死」と「苦」の語呂合わせから縁起の悪い花とされています。
花期は秋から春先ですので、寒い時期の多彩な花は貴重な存在です。
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