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昨日の <雌しべの柱頭の筋「ナガミヒナゲシ」(2)> の調査と並行して、折角街なかを歩くのですからと、合わせて白色の<ツツジ>の花を観察しておりました。
<絞り模様> が、白色の花に出ているのを目にして以来、こちらも 「オシロイバナ」 と同様に気になっておりました。
「白と紅」色だけの<絞り模様>で、探せば見つかるのは一般的な現象なのかもしれません。「バラ」や「アサガオ」、「オシロイバナ」の絞り模様は有名ですが、「ツツジ」に関してはあまり耳にしたこともなく、楽しみながら記録しておりました。
開花後の花後はあまりきれいと言えませんが、色々な楽しみを与えてくれる<ツツジ>の花に感謝です。
花の写真はすべてコンパクトデジカメで撮影していますので、マクロ機能も弱く、小さな花のときにはピント合わせもたいへんです。
この【マツバウンラン(松葉海蘭)】の花も、1センチにも満たない大きさで、風に揺れるなか、じっと根競べをしておりました。
ゴマノハグサ科ウンラン属の一年草、または二年草で、北アメリカ原産の帰化植物です。
多くは草丈30~50センチの細い茎の先端に淡紫色の花を付け、生え際の根元に細長い幅1~2ミリの葉を付けています。
この細い葉が、「松の葉」に似ており、花の形が「ウンラン」に似ていますので、合わさって【マツバウンラン(松葉海蘭)】と呼ばれる由縁です。
同じゴマハノグサ科に、よく似た名称の 「ツタバウンラン(蔦葉海蘭)」 がありますが、こちらはキンバラリア属でウンラン属ではありません。
遠目には「スイートピー」かと見ていたのですが、近づきますと【エンドウ】の花でした.
マメ科エンドウ属の1・2年草で、蝶形の花姿を見せてくれます。
原産地はヨーロッパで、一般的には「エンドウマメ」「サヤエンドウ」、英名で「グリーンピース」と呼ばれていて、貴重な食料源です。
サヤだけを食べる「サヤエンドウ」、サヤの中の実を食べる「実エンドウ」、サヤと実を食べる「スナップエンドウ」と分類されますが、家庭の花壇に植える花として【エンドウ】とは珍しいなと眺めていました。
偶然お家の方が出て来られ、お話をさせていただきますと、この【エンドウ】は<ツタンカーメンのエンドウ>と言われている品種だそうです。
1922(大正11)年、英国の考古学者であるハワード・カーターが発見したツタンカーメンの副葬品から見つけた種を、発芽・栽培に成功させたものだそうです。
日本には1956(昭和31)年、アメリカから桜を贈った返礼として水戸に届けられ、以後小学校や新聞のキャンペーンで栽培が広がったようです。
一部の説には、3000年の眠りから発芽するのは【エンドウ】の性質からして怪しいとの意見もあるようですが、食料という目的を忘れ、古代にロマンを馳せるのも、夢が広がりそうです。
植物学的には【ヤハズエンドウ】の和名が正式ですが、教科書にも書かれてているためか「カラスノエンドウ」という名称で一般的に定着しているようです。
路傍や空き地の至る所に生育している野草です、マメ科ソラマメ属の越年草です。
茎は全体に毛があり四角い形状で、巻きひげをのばし周辺の植物や柵などに絡みついて伸びてゆきます。
若葉や若い実は食べることができますが、食したことはありません。
結実して熟した実の鞘が真っ黒なので、「カラスノエンドウ」と呼ばれているようで、小型のモノは「スズメノエンドウ」と、これまた面白い名がつけられています。
「カラスノエンドウ」は、少数の花を咲かせますが、「スズメノエンドウ」はごく小さな花を房状に付けますので、区別出来ます。
「ナズナ(ペンペングサ)」 も子供の頃の遊び道具のひとつでしたが、これも鞘を割って種を取り、片方をちぎって吹きますと「ビ~」と音が出る草笛となるのですが、遊んでいる子供たちを見かけることはありません。
以前に紹介しました 【ナガミヒナゲシ】 ですが、花の真ん中にある雌しべの柱頭の筋が4~8本あると書かせていただきました。
ふと興味がわくと、徹底的になる性格ですので、実際に咲いている花を、あちらこちらと探して見て回りました。
開花後に出来る種子は、当然その花の根元の近くに落ちますので、だいたい同じ本数の花が固まって咲いていますので、これは大変な作業を始めたモノだと少し後悔しましたが、自分自身を納得させるためにも、路傍・空き地を探索です。
写真は左上から右に4~9本の「雌しべの柱頭の筋」を並べています。
苦労のかいがあり、<9本>というのを発見できました。
写真を整理するにあたり、色々と文献を調べてみましたが、やはり<4~8本>との記述ばかりでした。
ささやかな自己満足の調査ですが、すべての筋の本数を確認出来たことは、とても嬉しいことです。何気なく見ているだけでは、分からない植物の不思議さを、改めて感じています。
近所の路傍や空き地に、【タツナミソウ(立浪草)】が目立つようになりました。
野草として路傍や道端に自生している、シソ科タツナミソウ属の花です。
花の形が独特で、世界中に分布しており200種を超える品種が数えられています。
日本産の多くの種では、筒状の長い花姿が、泡立つ波頭の模様に似ていることから、【タツナミソウ】と名づけられました。
日差しの指す方向に向かって咲いている姿は、招き猫の手の形をも連想させてくれます。
園芸店で売られるような観賞用の花ではありませんが、野草のなかでも存在感のある花だと思います。
「ヒメオドリコソウ」 と同様、路傍や空き地などに良く見かける野草の【ホトケノザ(仏の座)】です。
シソ科オドリコソウ属で、 「ダンギク(段菊)」(シソ科) とよく似た形状で、葉の塊が段々になっていますので、別名「サンガイグサ(三階草)」と呼ばれています。
シソ科特有の四角い断面の茎葉柔らかく、下部で枝分かれして先は直立しています。
上部の葉脇に、長さ2センチほどの赤紫色の唇形状の花を咲かせます。
筒状の花が咲き終わりますと、つぼみのままの「第2の花」を付け、これを「閉鎖花」と呼び、花を開くことも昆虫の媒体もいらず、自稔性で結実します。<写真は、花と閉鎖花です>
「ヒメオドリコソウ」と同様、種子には「エライオソーム」という成分があり、蟻の好物で巣に持ち帰り、食べたあとの種だけを地面に捨てる働きにより、子孫を増やす「アリ散布植物」です。
<春の七草>に言われている「ホトケノザ」は、キク科の「コオニタビラコ(小鬼田平子)」を指し、この花ではありません。
<デルフィニウム>は、アメリカで改良されて雄大な花穂を付ける「エラータム系」、華奢な草姿に花をちらほら咲かせる「シネンシス系」、両者の中間的なフラワーアレンジメントとして利用しやすい「ベラドンナ系」とに分けられます。
花の形が違いますので、どちらも<デルフィニウム>だとは、見比べると信じられません。
イングリッシュガーデンの定番として人気がある、キンポウゲ科デルフィニウム属の植物です。
華奢な草姿に、絹地のように透き通る可憐な花弁の花ですので、高温多湿な日本の夏を乗り切るのは難しいようで、本来は多年草ですが、日本では一年草として扱われています。
花の名称は、蕾の形が「イルカ」の体型に似ていて、ギリシャ語で「イルカ」を表す「Delphis」に因んで名づけられています。
「しなやかさ」と「豪華さ」を併せ持つ、珍しい花のひとつです。
【シラン】はラン科シラン属の宿根草ですので、毎年この時期になりますと花茎を伸ばして先端に数個の花を咲かせます。雨粒が残っていますが、雨上がりの今朝の一枚です。
「ラン」と名がついていますので、西洋的な印象を持ちますが、この【シラン(紫蘭)】は、日本・台湾・中国が原産地です。
万葉集にも、「蘭蕙(らんけい)」として出てきますので、当時から自生していたのが、うかがえます。
花は赤紫色から青紫色をしており、「紫蘭」と呼ばれる所以ですが、白色の花弁もありますので、まぎらわしい名称です。
葉は地下の「偽球茎」から3~5枚程度が伸び、幅の広い長楕円形で、薄いが堅く、葉の表面にはたくさんの縦筋が見えています。
学名の「ブルティラ・ストリアタ」の種子名「ストリアタ」というのは、縦縞があるという意味で、納得できます。
温室がないと栽培が難しいラン科植物ですが、この【シラン】に関して言えば、庭先や鉢植えで育てることができる極めて丈夫な品種です。
毎年咲き出すのを楽しみにしている場所ですが、今年も今しばらくは楽しめそうです。
最近、街中で観葉植物の植え込みを良く見かけるのですが、新開地本通りなどに置かれている植木鉢には、本物そっくりに見せかけた偽物が植え込まれていて、見ていてあまりいい気分ではありません。
悪い習慣がつき、観葉植物を見かけますと、つい「本物かな」と疑ってしまいます。
今回の【カラテア・ランキフェリオ】は、間違いなく本物でした。
原産地はブラジルで、クズウコン科カラテア属の多年草植物です。
高さは50センチ程度で、葉は線状披針形で長さは40センチ、葉縁は波状にうねります。
表面は淡黄緑色に暗緑食の斑が、主脈に対して対称に大小矢羽根に入り、日本的な紋様で楽しませてくれます。
和名も、この矢羽根の文様から「ヤバネシワヒメバショウ(矢羽根皺姫芭蕉)」です。
葉の裏面は紫紅色をしており、表面の色からは想像できません。
根元に白い小さな花を咲かせますが、残念ながらこの植え込みでは見られませんでした。
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