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兵庫区のとある交差点の植え込みに、桃色と白色の高さ2メートルを超える草丈の【タチアオイ(立葵)】が、群生しています。
アオイ科ビロードアオイ属の多年草です。
以前までは中国原産と考えられていましたが、現在ではトルコ原産種と東ヨーロッパ原産種の交配種とされています。
草丈は3メートルにも達し、花は垂直に伸びた花茎の下から上にと順次咲いていきます。
ちょうど梅雨入りの頃に開花して、梅雨が終わる頃に花期を終え、一重咲き・八重咲きもあり、花色も桃色・白色・赤色・紫色・黄色とあり多彩です。
「アオイ(葵)」といえば普通この種を指し、京都で毎年5月15日に開催されます「葵祭り」の「葵」は、江戸徳川家の紋所と知られる「双葉葵」です。
一般的な【アカンサス】は、もう少し長い花穂だとの印象があるのですが、数段しか花が付いておらず、矮性らしき改良品種かもしれません。
キツネノゴマ科ハアザミ属に分類され、属には約20数種の植物が分類され、原産地は地中海沿岸、日本には明治末期頃に渡来しています。
葉の形が「アザミ」に似ていますので、別名「ハアザミ(葉薊)」とも呼ばれ、古代ギリシャ以来建築物や内装などの装飾のモチーフとして用いられてきており、特にギリシャ建築のコリント式は、【アカンサス】を意匠化した柱頭で有名で、またギリシャの国花です。
花期は6~9月、花は上部に赤紫色の庇のような<蕚>を付け、下部に棘の生えた顎のような<苞>があり、その間から白~淡桃色の花弁を舌のように出しています。
梅雨時の風物詩として広く慕われています【アジサイ】は、神戸市の市花ですので、この時期あちらこちらで目にする機会が多い花です。
神戸市立六甲森林植物園を中心として、多数の種類で目を楽しませてくれます。
市内にある神戸文化ホールの壁にも、【アジサイ】のタイル画があり、また歩道などの 「ベンチ」 の背もたれなどにも花が図案化されています。
日本原産種として見慣れた「ガクアジサイ」の花姿ですが、ふと「葉」を見て足が止まりました。
葉の縁がギザギザの鋸葉が多い中、斑入りの葉模様です。
園芸品種だと思うのですが、青々として葉の色ではないだけに、また違った趣がする【アジサイ】の姿です。
歩道の植え込みに、【キダチショウセンアサガオ】が樹高2メートルを超えて育っていました。
大きな筒状の花が、たくさんぶら下がっていました。
ナス科キダチチョウセンアサガオ科の植物で、原産地はアメリカの熱帯地方ですが、暑さには弱く高地に自生しています。
筒状の花姿から、園芸業界では「エンジェル(ス)・トランペット」と呼ばれ、6月頃から秋にかけて下向きに垂れさがった形で花を咲かせます。
蕾は卵形や紡錘形をしており、花は蕾から飛び出すような形で花弁が伸び、花弁の先端は5つに分かれ反り返っています。
「チョウセンアサガオ」 と同様に、<スコポラン>成分を持つ有毒植物です。
【ヒメヒオウギ(姫檜扇)】の正式な呼び方としては「アマノテカ・ラクサ」ですが、漢字の和名を知るまでは、よく見かけます 赤紅色の花弁 から「姫 檜扇」ではなく、「姫 緋扇」と思い浮かべていました。
アヤメ科の草花ですが、以前まではアマノテカ属に分類されていましたが、最近ではフリージア属になっています。
南アフリカ原産で、日本には大正時代に入り、鑑賞用に栽培されてきています。
半耐寒性の秋植え球根で、夏には休眠しており、こぼれ種でふえるほど丈夫な多年草です。
花は元の部分が筒状で先端は6枚の花弁が上下につき、花径は25ミリほど、下側3枚には斑が入り、一輪の花は3~4日開花しています。
ここ最近は、歩道などに置かれているコンテナに植えられている草花の定番になりました【ペチュニア】が、街のあちらこちらで咲き誇っています。
ナス科ペチュニア属の草本の総称として使われ、南アメリカ原産です。
花色が多彩で、一重咲きの花姿は、「アサガオ」に似ています。
多くの品種改良がおこなわれ、写真のように絞り咲きや、フリンジ咲き、八重咲きが育成されています。
写真上段の真ん中の花姿は、フリンジ咲きで八重咲きですので、単体だけでみれば【ペチュニア】だとは気付かずに、何だろうなと悩んでいたところです。
乳酸菌整腸薬として有名な「ビオフェルミン」の本社ビルは、神戸市長田区三番町にあり、神戸衛生研究所として1917年2月に創業、もうすぐ100周年を迎える企業です。
その本社ビルの前に、こんもりと大きな株の【ローズゼラニューム】が茂っていました。
フウロウソウ科ペラゴニウム属の多年草で、南アフリカが原産地です。
葉はもむといい香りがするハーブの一種で、葉茎は生や乾燥させてパンケーキに入れたり、ジャムやドリンクの風味付けに利用され、ポプリなどに使われています。
花姿はまさにゼラニュームですが、芳香はローズそのものです。
非常に分かりやすい和名の【シモツケ(下野)】で、下野国(現在の栃木県)で最初に発見されたことに由来、学名は「スピラエア・ヤポニカ」で、日本原産として朝鮮・中国にかけて分布している植物です。
バラ科シモツケ属の落葉低木で、樹高は1メートル程で、秋にはきれいな紅葉を見せてくれます。
初夏に淡紅色もしくは白色の花弁の集合花で、学名の「スピラエア(speira)」はギリシャ語で「螺旋・輪」という意味を持ち、この花姿に由来しており、花径は3~5ミリと小さな5弁花です。
同じシモツケ属には、 「コデマリ」 や 「ユキヤナギ」 があり、集合花の状態や、小さな花の姿がよく似ています。
火の長さが短くならないとさきださない「短日性植物」の【ミナロバータ】ですので本来は秋口が開花時期でしょうが、花が咲いているのを見つけました。
原産地をメキシコとする、ヒルガオ科イポメア属の多年草ですが、耐寒性がありませんので一年草扱いになっているつる性植物です。
花姿と花弁の色で、英名では「スパニッシュフラッグ」と呼ばれていますが、なるほどと納得できるネーミングです。
茎先でふたつに枝別れをし、壺形の花を平行する形で花を上下に並べて咲かせます。
咲き始めは赤色ですが、橙色、黄色、白色と次第に変化してゆく姿が楽しめます。
鉢植えでレモンのような濃い緑色の卵型の実がぶら下がっており、何だろうと近付きますと、【パッションフルーツ】の実でした。
トケイソウ科トケイソウ属のの分類されており、アメリカ大陸のブラジルなどの亜熱帯知地域を原産とする、つる性の多年草です。
日本には明治時代中ごろに導入されていますがあまり普及はせず。戦後温暖地域を中心に栽培化されています。
花は白色、ときに淡紫色をしており、花弁と蕚が5枚ずつ交互に並んでいます。
その中央からひげ状の副花冠が放射線状に延びています。
和名では「クダモノトケイソウ(果物時計草)」と呼ばれ、花を愛でるというよりはやはり果物としての実を楽しむために栽培されているようです。
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