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掌状に葉を付ける【リビストニア・ロツンディフォリア】ですが、ヤシ科リビストニア(ビロウ)属の植物で、非耐寒性常緑高木です。
原産地はインドネシア・マレーシア等の熱帯地域で、原産地に因んで「ジャワビロウ」と呼ばれ、また若い葉は掌状に丸い葉の形状をしていますから、「マルバビロウ」と呼ばれています。
「ビロウ」は、高くても15メートルどまりですが、この本種は30メートルの高さにまで成長しますので、和名では「セイタカビロウ」です。
若葉は食べ物の包み紙として、古い葉は屋根の葺き材として、また幹は建築材料や工芸品として、生活に密着した利用価値が高い植物です。
【ペペロミア】はコショウ科ペペロミア属の、非耐寒性常緑多年草で、熱帯アメリカを中心として約1000種を数え、ロゼットタイプ・匍匐タイプ・直立タイプと植物として多彩な形をしています。
その中の十数種と、それらの園芸品種が観葉植物として普及しており、日本には明治時代中頃に入ってきています。
日本には「サダソウ(佐田草)」や「シマゴショウ(島胡椒):日本固有種」の2種が、自生しています。
【ペペロミア】はギリシャ語の「ペペリ=胡椒」と「ホモイオス=似た」の2語からなり、「胡椒に似た」と言う意味で、葉の形がよく似ています。
多くの品種がありますが、写真の品種の和名は「フチベニバペペロミア」で、見た目そのもので覚えやすい名称です。
西インド諸島~ベネズエラが原産地、葉はやや細長く卵型から楕円形をしており、葉は緑色で縁に紅色が入ります。
この「フチベニバペペロミア」は、緑色の地に薄黄色の斑が入る、トリカラーで美しい<ジュリー>という園芸品種です。
花の少ない秋から春先にかけて、楽しませてくれる<カランコエ>です。
ベンケイソウ科カランコエ属の植物で、半耐寒性常緑多肉植物です。
<カランコエ>は、マダガスカル、東アフリカを中心に南アフリカ、中近東、台湾、中国などにおよそ約100種が分布しています。
一般的な鉢植えは、<ブロスフェルディナ種>の園芸品種で、それらの総称として<カランコエ>と呼ばれ、釣鐘状の花の形を持つ品種もあり、見極めるのも大変です。
日本には昭和6年に渡来、和名として「ベニベンケイ(紅弁慶)」と名付けられました。
葉は多肉質で光沢があり、同じカランコエ属の仲間として 「クローンコエ(子宝弁慶草)」 の名のもとになっています。
何本もの花茎を出し、先端に花径1センチほどの小さな花をたくさん咲かせ、花色も紅色・橙色・桃色・白色・薄黄色等、多彩です。
夏に青色の花を咲かせています 【ルリマツリ(瑠璃茉莉)】 ですが、この時期いまだ白色の花弁を付けている、元気な木を見つけました。
イソマツ科プルンバコ属の植物で、プリンバゴ属には熱帯を中心に約20種が分布しています。
その中でも、南アフリカに分布する<プルンバゴ・アウリクラータ>のことを、和名で【ルリマツリ】と呼んでいます。
「ルリ」は花の青色に因んでおり、白色の花弁には不向きだと思いますが、割合的に白色は珍しいのだと思います。
花径2.5センチばかりの小さな花を頂部に固めて咲かせ、手毬状を形作ります。
写真でも見て取れますが、花は元が細長い筒状で先端は5裂に裂け、花弁状の花姿が特徴的です。
山陽板宿駅の西側には妙法寺川が流れており、その両側には桜並木が続き、花見の名所として有名な所です。
満開の桜の時期には何度か訪れたことがありますが、桜並木の反対側、證誠神社の南側に【メタセコイア】があるのには、気づきませんでした。
高さ20メートルほどの大木が数十本植えられており、見事な赤茶色のカーテンを見せてくれています
スギ科メタセコイア属の針葉樹で、1属1種しかなく、和名では「アケボノスギ(曙杉)」です。
化石として発見され、すでに絶滅したものと考えられていましたが、1945年に中国四川省にある「水杉(スイサ)」と同種だと分かり、「生きている化石」とも呼ばれています。
1949年、国と皇室が<挿し木と種子>を譲り受け、その後全国各地に広まりました。
葉は「モミ」に似て細長く、長さは3センチばかり、幅は1~2ミリで羽状に対生しています。
赤茶色に紅葉した後落葉し、雌雄同株として2~3月頃に花期を迎えますので、花見より先に訪れなければいけないようです。
某喫茶店の入り口に置かれた鉢植えの【フィロデンドロン・セローム】を、見かけました。
深い切れ込みが目立つ葉長は、50センチを超える立派な姿をしていました。
成長の遅い植物ですので、ここまで大きく育てるのには、かなりの年月を要しているはずです。
サトイモ科フィロデンドロン属の常緑多年草で、ブラジルが原産地です。
フィロデンドロン属の植物はほとんどがつる性は半つる性ですが、同じ属の 「フィロデンドロン・クッカバラ」 と同様に直立性種で、茎は太くなって立ち上がります。
落葉したあとの基部からは、太い<気根>が出てきます。
和名では「ヒトデカズラ」、流通名では略して「セローム」で通用しています。
先ごろはまでは赤色の実で目を楽しませてくれました【ハナミズキ(花水木)】ですが、はや蕾が出来始めています。
ミズキ科ミズキ属の耐寒性落葉高木ですが、まだ元気に紅葉した葉が落ちずに、蕾と同居です。
花期としては、4月下旬から5月上旬にかけて白色や紅桃色の4枚の花弁(正確には総苞)を上向きに付け、秋には複合果の <赤色の実> に熟します。
蕾としての茶褐色の硬い <総苞> は、開花するにつれて色が薄くなり、薄緑色から白色、もしくは紅桃色へと変化してゆきます。
これから冬を越し、満を期して春先に開花するまで大きくなる蕾を、眺める楽しみが出来ました。
本来は、春先に白色の小さな花を密集して咲かせる【ユキヤナギ(雪柳)】です。
葉も黄色から赤色に紅葉しているのですが、ぽつんと一輪だけが咲いていました。
バラ科シモツケ属の落葉高木で、日本・中国が原産地です。
ここ数年、二度咲きの花を多く見受けますが、黄色く紅葉しはじめている葉の中に白色の花、たとえ一輪だけでも目立ちます。
花径6~7ミリほどの小さな花ですので、寒さに震えていなければいいなと眺めておりました。
< どの花も へんこな奴が ひとりおり > (安庵)
花姿を見て、すぐに「キク科」だとは分かりました。
「カレンデュラ(金盞花)」 に大変よく似ているなと思いながら、花の中心部にあります頭状花の部分が小さく、花びら(舌状花)も二段構えなので、「何か違うなぁ~」と悩んでおりました。
ようやく分かりました。
キク科キンセンカ属で、「カレンデュラ」の園芸品種です。
トキタ種苗㈱と㈲東京花壇の共同開発で育成され、耐寒性が増している品種のようです。
この黄色の花は「ファッションイエロー」と呼ばれ、「ファッションオレンジ」や真ん中の頭状花の部分が茶色の「ファッションオレンジアイ」の品種があるようです。
単に「きれいなキクだな」で終わればいいのですが、品種名がどうしても気になる困り者です。
夏場に見かけたときには、まだ <蕾の塊> でしたが、久しぶりに覗きますと、きれいな桃紅色の花を咲かせていました【ミセバヤ(見せばや)】です。
ベンケイソウカムラサキベンケイ属の多肉植物です。
日本原産の植物として、万葉の頃から親しまれている古典園芸植物であり、別名「玉緒(たまのを)」と呼ばれています。
花茎の先端に散房花序をなして密集して開花、花径は1センチほどで、花弁は星型の5弁花です。
雄しべは花弁よりも色が濃く目立ち、基部は極端に細い柄状の形を取ります。
秋の深まりとともに葉は美しく紅葉し、やがて落葉、株元に冬芽を付けた状態で春先まで休眠に入ります。
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