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神戸:ファルコンの散歩メモ

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ファルコン植物記(632)春を待つ蕾(3)【ユッカ・バッカタ】

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ファルコン植物記(632)春を...
葉は固く厚みがあり、形状は剣状で先が針のように鋭く尖り、ロゼット状に生えていますので、リュウゼツラン科ユッカ属の植物だとすぐに分かりました。

ユッカ属としては49種(24亜種)がありますが、ほとんどがメキシコを含むアメリカが原産地で、高山地帯や砂漠などに分布しています。
自生している地域から、耐寒性・耐暑性にも優れ、あまり手入れの要らない植物です。

鉢植えなどでよく見かけるのは幹が寄せ植えされた「ユッカ・エレファンティベス(青年の樹)」という品種ですが、写真の「ユッカ」は幹をもたない【ユッカ・バッカタ】という品種で和名はなく、<Yucca baccata>と表記され、通称「Datil yucca」で通っています。

花は白から乳白色をしており、4~7月頃にお椀を伏せたような形で、5~10センチの大きさがあります。
直立して伸びる花茎は1~1.5メートルになり、花後にできる果実はバナナの形をしていますので、「Banana yucca」の別名を持っています。

珍しい品種ですのでまた花の姿を撮影出来ればと、今から春先が楽しみです。
#園芸 #花

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ファルコン植物記(631)薄桃色の<バラ>(7)【マチルダ】

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多くのバラ愛好家に愛されている【マチルダ】です。
柔らかなフリルのある乳白色の花びらに、薄桃色が愛らしい人気種です。

前回紹介しました赤朱色の 「Tcjin Tchin(チンチン)」 と同様にフランスの<メイアン社>が、1987年に作出したフロリバンダ(F)系の四季咲きです。花径は5~6センチ程度の中輪で、花弁数は18~20本です。

この寒い時期には、桃色が鮮やかになり、暑い時期には乳白色が強めに出るようで、耐寒性・耐暑性に優れた品種です。

1987年:バガテル国際コンクール、1988年:バーデンバーデン国際コンクール、1991年:AJHグランプリ受賞等、数々のコンクールで金賞を受賞しています。

別名も多く、フランス人歌手の「シャルル・アズナブール」や南アフリカの地名「ベッドフォードビューの真珠」等があり、さもありなんという趣きを感じさせてくれる花姿です。
#園芸 #花

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ファルコン植物記(630)多肉植物<センベルビブム属>雑考(5)

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ファルコン植物記(630)多肉...
ベンケイソウ科センペルビブム属の多肉植物は、アルプスなど寒い地域の原産として耐寒性があり雪の下でも越冬出来ますので、冬場でも十分に屋外で育成が可能です。

属名の由来は、ラテン語の常に「Semper」と生きている「Vivusu」からきています。

センベルビブム属の原種は40種ほどですが、突然変異からその歴史は始まり、古くから新しい園芸品種の改良がおこなわれ、現在も多くの品種が育成され3000種とも4000種とも言われています。
そのため多くの個体は園芸品種となり、学名がないという問題が起き、通常は特徴を表すラテン語にて学名を付けるのが一般的なのですが、園芸名として近代語で命名されているのが現状です。

園芸店などでは品種が多すぎて同定できず、品種名を書かずに「ベンケイソウ科」もしくは「センベルビブム属」だけしか表示せざるを得ないようです。
写真の品種は、葉の先端から糸状の形質を出していますので【ボリシー】という品種だと同定しているのですが、どうでしょうか。
#園芸 #花

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ファルコン植物記(629)赤朱色の<バラ>(6)【Tchin Tchin】

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ファルコン植物記(629)赤朱...
なんやかやと早や年明けて十日が経ちました。
新年の挨拶も一通り終わり、乾杯の機会も少なくなりましたが、フランス語で「乾杯!」とグラスの縁をを当てた音からの【チンチン】と命名された、赤朱色の<バラ>が咲いていました。

フランスの「メイアン社」のF・G・パオリーノが、1978年に作出したフロリバンダ(F)系統の色鮮やかな丸弁を持つ平咲き種です。
この「メイアン社」は家族経営の園芸会社ですが、<バラ>の世界では「ピース(マダム・アントワーヌ・メイアン)」という、第二次世界大戦後にとても人気の出た品種を作出しています。

寒い時期として、色鮮やかな花姿は少ないのですが四季咲きのバラとして楽しめるは、ありがたいことです。
#園芸 #花

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ファルコン植物記(628)赤色の花【ウナズキヒメフヨウ】

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ファルコン植物記(628)赤色...
下向きの蕾のような形が特徴的な【ウナズキヒメフヨウ(頷き姫芙蓉)】です。
アオイ科ヒメフヨウ属の常緑低木で、メキシコ~ペルーの熱帯アメリカに分布しています。

外に突き出した雄しべを持ち、花びらに隠れて見えませんが、雌しべは雄しべのすぐ下側にあります。
同じ花姿の「ヒメフヨウ」は、上向きに花を咲かせますが、蕾のときには上向きですが、段々と下向きになることから【ウナズキヒメフヨウ】との和名が付けられ、これ以上花びらは開花しません。

別名として「タイリンヒメフフヨウ」や「シガレット・ハイビスカス」、英名では「スリーピング・ハイビスカス」です。

花色は一般的に赤色ですが、桃色や白色もあり、花後は1~2センチの真っ赤な実が熟します。
#園芸 #花

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ファルコン植物記(627)白色の<バラ>(5)【Fabulous!】

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ファルコン植物記(627)白色...
なんとも花弁のきれいな「バラ」と、遭遇いたしました。
品種名は【Fabulousu!】といい、「!」マークまでついてが正式名称です。

フロリバンダ(F)系統で、<Iceberg>と<Sexy Rexy>の交配種として、2000年にアメリカの<ジャクソン&パーキンス社>が作出した「バラ」です。

花弁の色は、クリームホワイトから開花するにつれてピュアホワイトに変わります。
花の大きさは10センチほどで、花弁数は40枚と多く、花型は丸弁の平咲きです。

花姿は、正に名称の【Fabulousu!】=「素晴らしい!」の言葉そのものです。
#園芸 #花

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ファルコン植物記(626)茎の長い<ハボタン>(5)【踊りハボタン】

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ファルコン植物記(626)茎の...
アブラナ科アブラナ属の「ハボタン」ですが、キャベツの仲間である「非結球性ケール」を観賞用に改良したものです。
色々な「葉」の種類があるのは、 「切れ葉ハボタン」 のときに述べていますが、お正月飾りとして「松」 と「竹」の間に、姿の良い【踊りハボタン】が飾られていました。

本来は多年草ですが、価格も高くないことで花壇や門松などに使用された後は、かわいそうに廃棄処分の憂き目にあうことが多いようです。

鉢植えや花壇植えのまま置いておきますと、アブラナ科ですので春先に 「黄色い花」 を咲かせます。
花を咲かせた後、種が大きくならないうちに種の下でピンチ(切断)すると、横から芽が出てきてまた花を咲かせます。
何回か繰り返しているうちに一本の茎から数本の「ハボタン」が枝分れしたような状態になり、これが【踊りハボタン】と呼ばれる姿です。

ひょろ長い茎の先に出来る「ハボタン」の姿も、縁起物として好まれているようです。
#園芸 #花

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ファルコン植物記(625)紅色と白色の花【シンビジューム】@デュオ神戸

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ファルコン植物記(625)紅色...
JR神戸駅南口を出て、地下街の「デェオ神戸」に降りるエスカレータ横には、いつも何がしかの鉢植えで飾り付けがされています。
お正月ということもあるのでしょうか、紅白の形で【シンビジューム】が飾られていました。

ラン科シンビジューム属の多年生植物で、中国から日本、オーストラリアにかけて60~70種が分布しています。
その中でも、東南アジア・ヒマラヤに分布する花が大きくて美しい種を中心に交配合を行った花たちを、一般的に【シンビジューム】と呼んでいます。

属名のギリシャ語は、花弁の姿が「cymbe(舟)+eidos(形)」の通り<舟>の形に似ているところからきています。

日本最古の【シンビジューム】は、1859年に貿易商<トーマス・ブレーク・グラバー>(長崎市にある<旧グラバー住宅>当主)が、上海経由で持ち帰った「シンビジューム・トラキアナム」で、当時の株の子孫は「グラバーさん」という通称で現在も引き継がれています。
#園芸 #花

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ファルコン植物記(624)斑入りの葉【カンノンチク(観音竹)】

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ファルコン植物記(624)斑入...
福を呼ぶ縁起の良い観葉植物として、開店祝いや事務所開きによく見かける【カンノンチク】です。
一般的には濃い緑色の葉をしていますが、斑入りの葉の【カンノンチク】を見かけました。

名称に「竹」が使用されていますが、イネ科ではなく、ヤシ科カンノンチク(ラピス)属の常緑低木です。
原産地は中国南部から東南アジアで、約10種が分布しています。
沖縄県の「観音山」という寺院にあった竹のような植物ということから、【カンノンチク(観音竹)】と呼ばれ、別名「リュウキュウシュロチク(「琉球棕櫚竹)」、もしくは単に属名の「ラピス」と呼ばれています。

渡来した江戸時代初期から人気があり、100種以上が育成されている日本独特の園芸植物で、「オモト」や「東洋蘭」とともに三大古典園芸品種です。

枝を出さず、幹は古い葉鞘の繊維で堅く包まれており、初夏には淡い黄色の小花を咲かせるようですが、残念ながらいまだ見たことはありません。
#園芸 #花

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ファルコン植物記(623)大きな楕円形の葉【ストレリチア・オーガスタ】

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ファルコン植物記(623)大き...
バナナの葉に似た大きな楕円形の葉が、魅力的な【ストレリチア・オーガスタ】です。
バショウ科ストレリチア属の植物で、マダガスカル~アフリカサバンナ気候が原産地です。

成長しますと長さ60~120センチ、幅30~60センチにもなり、同属の中では最大種です。
花期には紫灰色の<苞>を出し、その中から白色の花を咲かせ、その形が鳥のように見えることから、別名「White Bird-of-Paradise(天国の白い鳥)」と呼ばれています。

花姿は同じストレチア属の 「ストレリチア・レギネ(極楽鳥花)」 に似ているようですが、【オーガスタ】は高さが3メートルぐらいにならないと花を咲かせないようで、室内にある観葉植物では花の観賞は無理なようです。
#園芸 #花

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