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不良のアウトドア

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ゴール

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ゴール
このレースで一番難しいのは、ゴールの位置がどこかを探すことだ。
伴走船から方角の指示を受ける。
ゴール付近での写真はない。
シャッターを押せる状況ではなかったからだ。
ニヌハチームは、強豪「ハーインドー」をわずか20秒差まで追い込んでゴールした。
正直、少し残念だった。
しかし、昨日の午前中まで、誰がこの走りを予想できただろう。
このおんぼろチームが、ついに強豪チームを脅かす位置に上り詰めた。
5位でのゴールは、いかにも誇らしい。
既にゴールした艇の選手たちは、「なぜニヌハ2がここにいるの?」という顔をしている。

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この3年間、このニヌハ2でレースに挑んできた。
ニヌハ2は、ニヌハ1を巨大なアウトリガーとした1戦目のスタイルから、浮力の少ないアウトリガー&低い座席位置の本体に身体を沈めるスタイルに変わっていった。
それは、サバニ本体だけで走るステップアップのためだ。
もちろん、レースに勝つという目的を前にしてそれは遠回りしているようにも思えた。
その間、忠さんとも何度も激論を交えた。
しかし、どうだろう。
5位という成績を残し、このスタイルの優位性を示すことができたのではないだろうか?

今回、波にもまれながら感じたことは、もしアウトリガーが無かったら、「もっと走りやすいのにな」と言うことだった。
アウトリガーが波に飲み込まれるたびに、船首方向が変わる。
その苦労は皆無になるだろうと言うことだった。
実際には、そんな楽な話ではないことは理解している。
しかし、「そろそろアウトリガーを外してみたい」という感覚が芽生えてきた。
僕のイメージする古式サバニは、軽くヒールさせた船体が滑るように進む姿だ。
エイクのひとかきが、今の1.5倍ほど船体を滑らせるイメージだ。
上手く操れば、そうそう転覆するものではないと信じている。
昔の人はそれで漁をして、魚を運んだのだから。
僕らニヌハチームの挑戦は、まだまだ続く。
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表彰式で僕の目に浮んだ物は、レースの結果に満足した涙ではない。
この仲間たちと、次なるチャレンジへ進める喜びの涙だ。

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7ノット! (6/24 10:45)

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チービシの南を通過すると、うねりが多少静かになってきた。
この状態ならば、縮帆の解除が可能だ。
僕はクルーの一人に、縮帆の解除を命じた。
次に、帆をマストの上端より少し低い位置まで揚げさせた。
帆の下端が、漕ぎ手の頭をかすめるぎりぎりの位置だ。
風は全て利用する。だが重心位置はできるだけ低くするためだ。

10:02の画像と比較すると、うねりの違いが良くわかる。
GPSは時折7ノットを表示している。
追い上げつつある白い帆の艇が、常勝チーム「海想」であることは、後で知る事になる。

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追う者 (6/24 10:02)

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選手交代のタイミングで、漕ぎ手を1人追加した。
体重の軽いリリーには、漕ぎと同時に排水作業をお願いする。
強風とうねりの中、昨年まで常に上位に入り続けている「ハーインドー」チームの帆が見えている。
「ニヌハ!ニヌハ!」の掛け声とともに漕ぐ。ひたすら漕ぐ。
しかし、そこは強豪チーム。
なかなか接近を許してくれない。
プレッシャーを掛けながら、チャンスを待つ。


ニヌハ2の帆は下から一段目を縮帆している。
一段目は、ランニング(真追いの風)でのみ効果のある事が、実験で分っている。
このときの風向は、この一段目を使用可能な状況だった。
しかし、それを使用するとバウ(船首)が沈む。
この波の中では転覆の危険を増してしまうのだ。
チービシのうねりを越えたときに、この縮帆を解き放ち、フルパワーの風を利用するもくろみなのだ。

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誤算 (6/24 8:45)

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誤算 (6/24 8:45)
強風が吹けば、セーリングが重要なレースになると思っていた。
帆に集中すればいいと思っていた。
しかし、初めて上位グループに食い込んで分かったことがある。
上位グループはどんなに風が吹いていても、手を抜かないと言うことだ。
今やニヌハ2のGPSが示す速度は、僕が作成したどの計画数値よりも速いものだった。
置かれた立場が選手を1つにまとめている。
全員がスーパーアスリートに変身した瞬間だった。


もう1つの誤算はこの大きな波だ。
船体が予想以上に波をかぶる。
アウトリガーが波に飲み込まれると、それがブレーキになり、船首方向が一気に変わってしまう。
その力は、舵を入れて修正できる範囲ではない。
波を予測しながら、舵を入れるタイミングが難しい。
限界まで速度を上げるため帆綱を引き、コントロールの限界、転覆までの限界、帆柱強度の限界で帆綱を緩める。
その中での排水作業。
僕にもまたタフな仕事がまわってきた。

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完成と新たなる目標 (6/24 8:25)

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完成と新たなる目標 (6/24...
今年、ニヌハ2は完成型にまで成長した。
それは、忠さんも僕も同じ意見だ。
次の僕らの目標は、ラダーもアウトリガーもない古式のサバニを操ること。
昔の人は、アウトリガーを装着しなかった。
それは、アウトリガーを必要としなかったからだ。
無い方が便利で速かったからに違いない。
しかし、先人の業を習得していない我々にとっては、いまだに謎な部分が多い。
いま「ニヌハチーム」が勝負を挑んでいるのは、古式サバニの「まいふなチーム」。
まいふなの山城艇長は、早くからこの古式のスタイルを提唱された方だ。

そして、我々もまた古式サバニであるニヌハ3の建造をしている。
この大会にも、来年は古式サバニで臨むつもりだ。

大きなうねりの中、僕も漕ぎ手に回り、ヨットの名手でもある山城艇長の風上を容赦なく刺す。
すかさず、山城艇長も風上に回りこみニヌハチームのスピードを殺す。
次は、ニヌハチームが・・・。
接触ギリギリのシーンもあった壮絶なバトル。

大会後、がっちりと握手してくれた山城艇長の腕は逞しく、そして古式への参加を称えてくれた。

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爆漕 (6/24 8:00)

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爆漕 (6/24 8:00)
新型のラダーシステムのおかげで、素早いダッシュが可能だった。
パワーのある選手を集めたスタートの布陣により、上位チームとの混戦に入り込んだのだ。
一般的にレース中の選手交代は3回から7回行われる。
我がニヌハチームの作戦は1交代のみ。
つまり、この爆漕ぎを2時間続けるつもりなのだ。
そして、1名の選手は4時間を漕ぎ続ける計画だ。
この馬鹿げた計画がうまくいくかどうか。
いずれにしても、肉体の限界を要求する作戦だ。
#アウトドア

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スタート10分前 (6/24 8:00)

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スタート10分前 (6/24 ...
腰の強い南西の風が吹く。
湾内から外に出れば、大きなうねりが押し寄せるに違いない。

そもそも、選手全員が一同に顔を合わせたのは昨日のことだった。
昨日の午前中まで、選手の意識はばらばらだった。
提案した作戦を聞き流す者。
船の性能を理解していない者。
漕ぎ手の力は艇を前に押し出すのではなく、上下左右に揺さぶり、まるで帆に風を入れることを拒むようだった。
そこで、ミーティングを召集した。
このレースが選抜メンバーによるニヌハ2号の最後の戦いであること、艇の性能に関してやレースの目標に関して等、皆に意見を求めながらも、譲れない目標を再確認してもらった。
良い練習は良い結果を招く。
悪い練習は悪い結果を招く。
スタートまでわずか20時間。
初めて選手の意思が統一された。
本当の意味で息の合った練習は、この後の数時間だけだった。
しかし、その数時間は人生で稀に見る濃密な時間だったことを記憶している。

スタート10分前。
向かって右側がポールポジション。
ニヌハ2は昨年の順位により、13番のスタート位置だ。
目標5位、少なくともシングル。
そのためには、選手に厳しいことも言う。
冷酷な決断もする。
その代わり、結果を出さなくてはいけない。
スキッパーを請け負った者だけが味わう、強烈な孤独感が押し寄せていた。

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男の仕事場

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男の仕事場
サバニレースが終了した。
全ての作戦が的中し、好位置でのゴールとなった。

写真はスタート直前の男の仕事場(コックピット)。
グローブ、海図、コンパス、GPS、大きなエイク、そしてミネラルウォーター。
死闘を予感させる緊張感が漂う。

#アウトドア

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完璧なる勝利を目指して

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完璧なる勝利を目指して
レース準備の為、最終便で那覇に入った。
モヒートも大事だが、完璧なる勝利を目指して、RARE PERFECTIONをいただく。
明日朝には、座間味に仕上がったニヌハ2を持ち込む。
だけれども、体が出来ていない。
腕が痛い。
練習が足りない。
そんな事はどうでもいい。人生において無理をすべき局面もある。
目の前の艇をぶち抜く。
それだけの単純な動物になりきるのみ。
僕自身にグッドラック!
#アウトドア

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Daytona TV

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ブログの新機能のお試しとして、若かりし頃のVをUPなのだ。
良い機能だね。
どこかのブログソフトとはわけが違うぞぉ。。。
#バイク #ボート #車 #鉄道 #飛行機

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