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くまごろうのひとりごと

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新年に思うこと

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新年に思うこと
2012年になって早や7日が過ぎた。昨年は日本だけでなく世界中で大変なことが多くあったが今年は平穏な年となることを心より念願する。

元日は洋子さんとお雑煮で新年を祝してから恒例のシアトル郊外にある真言宗神護寺に初詣、無病息災、家内安全、商売繁盛を祈願した。今年は例年よりも参拝者が多かったためか、密照さんも気合が入ってか40分近くご祈祷して下さった。日頃の鍛錬の成果で、この間正座を続けることが出来た。シアトルには色々な宗派の寺があるが、多くは歴史も長く主に当地で生まれた日系人のためのものであるためか新参者には少し近づき難いところがあるため、比較的新しい神護寺や椿大社のような新興の寺社がわれわれのような人種に人気があってにぎわっているように思われる。

New Year’s Resolution(一年の計?ちょっと違うような気がする。これに相当する日本語を失念して久しい。)としては、ここ数年同じだが徳を磨き、健康に注意してまわりに迷惑をかけないこと、更に仏教特に真言密教とここ数年興味が増している科学について一層学ぶこと、ゴルフではUSGAハンディキャップを15以下とすることなど、歳の割に欲張っている。

元日は午後から子供たち、孫たち揃ってお節や手巻きずしによる新年の大宴会でにぎやか。でも今年は息子もくまごろうも何故か控えめで震災以来東北支援のために飲んでいる宮城の酒一ノ蔵が1本空にならなかった。息子はクリスマス以来飲む機会が多くて抑えていたのだろう。娘のフィアンセが中国の寧波に出稼ぎ中のため参加出来なかったことも一因だ。

3日からは通常業務、くまごろうもまじめに仕事をこなし初荷も出した。また火曜、金曜には7.5キロのコースを走り、特に金曜日には久々の44分11秒でフィニッシュし幸先が良い。

今日は今年初の土曜定例ゴルフ、最高気温5℃だが雨も降らず風もなくわれわれにとってはこの時期としては最高のコンディション。パーは4つしか取れなかったが初バーディもあり47/43は悪くない。今年はどちらかのハーフで45を切る『片切り君』を目指しているがいきなり達成出来た。今後も『片切り君』を続けられるよう頑張ろう。

今年になってあっという間の1週間、くまごろうに残された人生はあと10-20年しかないので今年は一日、一日を大切にし、夜寝る時に今日は悪くなかったな、と思えるように過ごしたい。
#ブログ
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ランニング

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ランニング
今日、今年最後の7.5キロコースを走った。霧雨だったが気温はさほど低くなく、走るには悪くないコンディションだった。タイムは45分51秒で最近としては早い方だ。因みに今年の最速タイムは1月4日の45分25秒。最悪のタイムは4月20日の48分38秒だが、この頃は左膝に痛みがあったのでやむを得まい。

今年は出来るだけ火曜日と木曜日に走るよう心がけた。1年が52週だから104回走れば出走率100%だが、今年は89回走ったので、出走率は85.6%となる。2010年は90回、2009年は92回走っているので毎年大体こんなものだ。走らなかった理由はほとんどが天候不良だ。土砂降りではなかなか走りに行く気にならないが、そのような日は室内のトレッドミルで汗をかく。今年は4月に膝に多少痛みがあったが、それ以外は損傷はなかった。

近頃のタイムは昨年の今頃のタイムとほぼ同じなので、来年3月のマーサーアイランド10キロランでは恐らく60分を切ることは困難だろう。しかし今年の1時間1分39秒前後でフィニッシュしたいものだ。年が改まったらトレーニングに励まねばならない。
#スポーツ
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ゴルフ

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ゴルフ
今年も残すところ1週間足らず、昨日もいつもの仲間と雨の天気予報のもと土曜定例ゴルフをラウンドした。家を出ることは霧雨だったが天気予報は見事に外れ、ラウンドの途中日も差して汗ばむほどの最高のゴルフ日和であった。5パーで多くはないがパー逃しのボギーが多く、この時期としては悪くない44/46でホールアウトした。

土曜定例ゴルフをほぼ欠かさずラウンドしたくまごろうは、シーズン真っ最中の頃は2日連続のゴルフもあったので今年は多分60ラウンド以上プレイしただろう。シーズン初めには17.5だったUSGAハンディキャップも夏の盛りには一時15.8まで下がり、今年目標の15.0まで行くかと思ったが、結局シーズン末には16.9で終わってしまった。

今年は80台のラウンドが昨年よりも多く、2回80台前半でラウンドし、そのうちの1回はハーフが自己最高の38だった。この時はやることなすこと何でもうまくゆき、2バーディ、4パー、2ボギー、1ダブルボギーだった。2段グリーンの下から上の段のピンまでの30ヤード近くのパットが決まってバーディーが取れたのはまぐれとしか言いようがない。

今年のゴルフは明らかに昨年よりも良くなっているが、その秘訣は宮里藍ちゃんのゆっくりスウィングだと信じている。また今年手に入れたTaylorMade Burner SuperFastのドライバーもかなり貢献していると思う。また昨年手に入れた58度ウェッジが手になじみ、寄せが少しうまくなったこともスコアメイクにつながったのだろう。

来週の土曜日は大晦日で今のところ雨の予報だが、大掃除は前日に前倒しして今年最後の土曜定例ゴルフをラウンドする予定である。
#スポーツ
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窓の話19『ケースメント窓』

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ケースメント窓とはサッシュの右または左の縦かまちにヒンジを取付けた開き窓、またはサッシュの上かまちおよび下かまちに複合ヒンジを取付けた縦すべりだし窓のことで、現代の住宅用窓として普及している。

前回取上げたダブルハング窓が住宅に普及する18世紀頃まではイギリスを中心としたヨーロッパでは、大きな板ガラスが高価なため住宅用窓としてはステンドグラスのように鉛のケームを使用してガラスの小片をつなぎ合わせて大きくしたガラスをはめた内開きのケースメント窓が一般的で、屋外側には外開きのシャッターが取付けられていた。そのなごりで現代のアメリカやヨーロッパの住宅でもデザインのために窓の両側に固定したシャッターを取付けることが少なくない。

ケースメント窓はダブルハング窓やスライダー窓と較べると窓をロックした時の窓枠に対する密着性に優れており、その結果としてダブルハング窓より気密性能や断熱性能を高めることが容易である。

またケースメントのサッシュをヒンジなしに直接窓枠に固定した固定窓もケースメント窓と組み合わせて広く使われている。窓の話4『ガラス』でも述べたが、固定窓を作る場合、窓枠に直接ガラスをはめることも出来るが、ケースメントのサッシュを製作してこれを窓枠に固定すると、サッシュのかまち(ガラスパネルの外側にある上下左右の枠の部分)の幅が隣接するケースメントと統一され、建築学的に正しい窓となる。添付写真のうち、上がカーブした3つのサッシュによる窓は両翼のサッシュと中央のサッシュのかまちが統一されており美しく見える。

ケースメント窓の中には幅900ミリメートル、高さ1800ミリメートルに達しドアとあまり変わらない大きさのものもあるが、このような大型のケースメント窓でもクランクハンドルを回転することにより開閉することが出来る。当然のことながらこのような大型ケースメント窓のハードウェアは丈夫に作られている。添付のダイニングルームの写真はその一例である。

ヨーロッパやアメリカのニューイングランドでは昔ながらの内開きケースメントに対する郷愁があるようで、アメリカの高級木製窓メーカーは添付写真のような窓を製作しそのような需要に応えている。ただこの窓は室内にサッシュを引き込むので、部屋の広さに余裕がないとお勧め出来ない。

住宅の正面を示した添付写真は、ケースメント窓をカーブした窓と組合せ、窓枠のカラーも相まって住宅の美しいデザインを一層引き立たせている。窓の話2『窓の役割』で述べたように、窓は建物をより美しく見せるためのアクセサリーとしての役割があり、中世はもちろん近代建築でも建築設計の重要な要素として扱われている。

添付写真のうちレンガの外壁に取付けられているケースメント窓はCopper Cladと呼ばれる屋外側が銅葺きの窓で、値段は少々張るが時間の経過と共に銅葺きの屋根と共に青銅色に変化する趣のある窓である。
#PC #テクノロジー #ネット
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無人機によるイラン偵察

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無人機によるイラン偵察
先週イランでアメリカCIA所有の無人偵察機がイランに捕獲された。この無人機はアフガニスタン国境から220キロもイラン国内に侵入しており、イランの核開発を偵察していたと見られるが詳細は不明である。この無人偵察機はLockheed Martin社製のRQ-170 Sentinelと呼ばれる無尾翼のステルス機で、詳細は機密だが翼幅66フィート(約20メートル)、離陸時最大重量は8,500ポンド(約3,860キロ)を越す。オサマ・ビン・ラデン殺害のミッションにもRQ-170が使用された。RQ-170は偵察用のため攻撃兵器は搭載しないが、ビデオカメラの他に無線傍受機器や放射線測定機器を装備していたものと思われる。

今日のニューヨークタイムズ電子版によれば、イランは捕獲したRQ-170を詳細に調査し、更には無人機の技術がほしいロシアか中国に高値で売却するのではないか、とのことだ。アメリカとしては軍事機密が漏れることを恐れ、無人機を回収するか爆破することを検討したが危険が高すぎるため断念したとのことだ。

まだ東西冷戦が続いていた1970年代、ソビエトの空軍パイロットが亡命のために当時最新のミグ25戦闘機で函館空港に着陸したことがあったが、その時は自衛隊がアメリカ軍と共に詳細に戦闘機を分解点検の後ソビエトに返還した。この事件により敵機の性能分析に大いに貢献したことが思い出される。仮想敵国の軍事情報はいつの時代も重要だが、戦闘機や無人機など相手国の最新鋭兵器を入手すれば専門家は色々なことがわかるのだろう。

専門家の話ではこのようなハイテク兵器の現物から製作図を作成することは容易ではなく、たとえ出来たとしても高い精度で部品を製作することはそれなりの技術が必要なため、仮想敵国が複製することは難しく、アメリカにとって緊急な懸念とはならないだろうとのことだが、アメリカとしてはこっそりとやっていた覗き見が白日の下にさらされたようなもので当惑している。もっとも衛星による偵察は日本を含む多くの国が行っており、現代の世の中では他国に知られずに何かをやるのは容易ではない。
#PC #テクノロジー #ネット
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柚子

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柚子
このところマーサーアアイランドの最高気温は5、6度、夜中には氷点下になる。また朝は7時半頃に明るくなるが、夕方4時半には薄暗くなり、日照時間もかなり短くなっている。このような環境では柚子もあまり成長出来ないだろう。

今日午前中の計測では3つの実はすべて直径35ミリ、ひと月前の計測では31ミリだったから少しは育っているが、ゴルフボール(直径42.7ミリ)まで大きくなるのは無理かもしれない。

実をよく見ると、その一部が少し黄色味を帯びているように思われる。小さくても柚子の子は柚子だ。
#園芸 #花
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土曜定例ゴルフ

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土曜定例ゴルフ
昨日の土曜定例ゴルフ、この時期シアトルではその時になってみなければ天気がわからない。だから1週間前にティータイムの予約を取る時には、天気予報は全く気にしない。今週も水曜日頃まで天気予報では雨で風も強そうなことを言っていたが、当日の朝起きると小雨。クラブに到着した時は雨も上がって気温も5、6℃とそれほど低くなく、ゴルフには悪くないコンディションだ。先週の土曜日は夜中に冷え込みが厳しく、プロショップに到着した時は凍結のためいくつかのグリーンはクローズでテンポラリーグリーンと言われたが、昨日はそのようなこともなかった。

今週は毎日のように雨が降ったため、このコースはフェアウェイの一部が少し柔らかく、またラフの外側の水はけの悪いところには大きな水溜りが出来てカモが水遊びをしているが、この時期のシアトルの一部のゴルフ場のように泥濘の中のゴルフではなく、プレイにとってあまり支障とはならない。ただ高いショットを打つとボールはフェアウェイに突き刺さり、ランがゼロとなる。ランがない分当然飛距離は短くなるため、ドライバーやウッドのショットには多少具合が悪い。また空気が重いため、飛距離そのものも夏に比べると短くなる。グリーンは夏の盛りほど早くないが、濡れている割には遅くなく、特に下りのパットは神経を使う。このようなコンディションでのゴルフはシーズン真っ盛りのゴルフに比べればスコアが悪くなるのはやむを得ない。そのためワシントン州では11月中旬から3月初めまではラウンドしたスコアをUSGAに登録しないきまりになっている。

雨にも降られずいつもの仲間と楽しくラウンドしたゴルフは、まぐれか難しいパットがきまってバーディーが2つも出た割にはまあまあの45/48の93、この時期としては上出来だ。
#スポーツ
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サンクスギビングの七面鳥

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サンクスギビングの七面鳥
今日はThanksgiving Day、アメリカではターキーディナーで祝うのが習慣だ。毎年、この日の前日、ホワイトハウスでは七面鳥が大統領にプレゼントされ、大統領がその七面鳥を許して殺さないことが年中行事となっている。以前からこの七面鳥がその後どうなるのか気になっていたが、今夜、娘の家でのターキーディナーの時に、その運命を知った。

娘が渡してくれたフードの雑誌によれば、大統領にプレゼントされる七面鳥は今年2月に生まれた鳥の中から選ばれるそうだ。National Turkey Federationが25羽を選び、その中から大勢の人前でも物怖じせず、大きな音で音楽が演奏されても驚かない,、おとなしく、かつ見かけの良い2羽を選んで1羽は大統領へのプレゼント用、もう1羽はそのバックアップ用とするのだそうだ。

大統領に赦免された七面鳥はワシントンDCからUnited AirlinesのファーストクラスでカリフォルニアのアナハイムにあるDisneylandに旅立ち、機内では同乗した旅客から祝福を受けるそうだ。Disneylandでは音楽隊と共にパレードし、その後同地にある牧場でのんびりと余生を送るとのことだ。ちなみにバックアップ用のもう1羽も同様の待遇だそうだ。

ターキーは淡白で健康志向の人たちには人気があるが、くまごろうには普通のチッキンの方がよほど美味に感じられる。しかし年に1度のサンクスギビングディナーにはターキーがないと何となく物足りない。これもアメリカ生活が長くなった証しなのだろうか。娘が焼いたターキーはなかなか美味であった。
#政治 #歴史 #環境 #社会 #経済
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無人飛行機による国境偵察

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無人飛行機による国境偵察
数日前のSeattle Times日曜版にアメリカの無人飛行機によるメキシコ国境警備に関する記事が掲載されていた。アメリカ国土安全保障省は無人飛行機Predator Bによりメキシコからの麻薬密輸や不法移民の監視を19,000フィート上空から行っており、過去6年間に1機の無人機で7,500人を超える不法移民と46,600ポンドの麻薬を捕獲したそうだ。先月2機目を投入し、ルイジアナのガルフ湾岸からテキサス、ニューメキシコ、アリゾナ、カリフォルニアに至る広範な地域をカバーするために本年末までに更に4機を投入する予定とのことだ。

Predator BはGeneral Atomics社製の高い偵察能力と攻撃能力を持つイラクやアフガニスタンで既に実戦に配備されている無人機の改良型で、飛行機とそのコントロールシステム1式で$18.5 millionもするが、全長11m、翼幅20mの機体に912 HPのターボプロップエンジンを搭載し、巡航速度約300Km/Hr、航続距離約6,000Km、ペイロード1,700Kgといった優れものである。地上誘導ステーションで1機につきパイロットと監視員の2人が無人機を制御し、熱線センサーを使って岩陰に潜んだり闇夜に砂漠地帯を移動している麻薬密輸犯や不法移民などを監視している。容疑者を熱線センサーで発見すると国境付近に待機している地上の取締官に通報し、無人機からグリーンの光線を容疑者に当てるので、暗視ゴーグル着用の取締官は夜間でも簡単に容疑者を確保出来る。無人機は通信衛星を介して数千キロ離れていても制御可能だ。

現在地球の周りには各国の偵察衛星が飛んでいる。日本の情報収集衛星も地上の60センチの物体が判別出来るという。偵察衛星のおかげで災害の状況把握や北朝鮮やイランの核開発の様子がモニター出来る。無人機や偵察衛星ほどのハイテクではないが都会では数多くの防犯モニターが設置され、市民の行動が監視されている。アメリカの多くの都市では交差点にカメラを取付けて信号無視した車の運転者に交通違反チケットを送りつけている。

犯罪者の取締りにはこれらのモニターシステムは効果的だが、普通に生活している市民も常に誰かに監視されている可能性がある。最近のテレビドラマでは携帯電話のGPS機能により夫が浮気している場所を特定するシーンもある。ハイテクが庶民の生活に深く入り込むと、人によっては色々と不都合なことも増えてくるのだろう。
#PC #テクノロジー #ネット
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窓の話18『ダブルハング窓』

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これまで窓の話では窓全般に関することがらを取り上げてきたが、ここからは色々な種類の窓の特徴などについて述べる。その第1回として、外国の住宅といえば先ず頭に浮かぶダブルハング窓を取り上げる。

18世紀以来のジョージアンスタイルやヴィクトリアンスタイルなどはイギリスの伝統的建築様式だが、これらの建築様式はイギリスの植民地やアメリカに持ち込まれ、更に日本でも明治維新以来、役所や商業ビルをはじめ、学校、病院などの西洋建築にも多く採用された。

これらの建築様式に使われた窓はサッシュ窓(Sash Window)またはハングサッシュ窓(Hung Sash Window)と呼ばれ、引き違い窓を縦にしたようなもので、ガラスをはめたふたつのサッシュが窓枠の内側で上下することにより開閉する。明治以降の日本でもサッシュ窓を使った建築は多く、今でも北海道庁庁舎、札幌時計台、横浜や神戸などにある異人館などの古い建物では当時のサッシュ窓を見ることが出来る。

サッシュ窓のうちダブルハング窓は2つの独立したそれぞれのサッシュが上下にスライドすることにより開閉するが、ひとつのサッシュは固定され、もうひとつのサッシュだけが上下するものはシングルハングと呼ばれる。窓を閉じた時に上に来るサッシュをトップサッシュ、下に来るサッシュをボトムサッシュと呼ぶが、雨の室内への侵入を防ぐ理由でトップサッシュは屋外側に、ボトムサッシュは室内側に取付けられる。

昔のサッシュ窓はサッシュの上端部両側にロープまたはチェインを取付け、プーリー(滑車)を介して屋内外からは見えない窓枠の内側にあるカウンターバランスであるおもりにつないでサッシュの上下を容易にしたが、現在生産されるサッシュ窓ではおもりではなくスプリング式のバランサーを使用しているものがほとんどである。スプリング式バランサーのサッシュ窓はおもりのカウンターバランス式に較べて操作がやや重く感じられるが、アメリカの高級木製窓メーカーのなかには今でもチェイン・プーリー・おもりを使った高断熱・高気密ダブルハング窓を製作しているところもある。

昔のサッシュ窓は木製窓枠に設けられた溝にサッシュがはめられており、その溝をサッシュが上下する事により開閉する。また接するふたつのサッシュの間にも特別な気密性を高めるパーツが取付けられていなかったため、サッシュ窓は現代の基準から見ると気密性が高くなく、断熱性能も優れてはいなかった。現代のサッシュ窓は断熱性や気密性を高めるために木製窓でもサッシュが上下する溝の部分にはジャームライナーと呼ばれるPVCなどのプラスティック製パーツを、また二つのサッシュが接する部分にも気密を高めるためのウェザーストリップを使用している。しかしこれらの気密性を高めるためのパーツはサッシュの上下に対しては摩擦抵抗を大きくすることとなり、現代の高気密・高断熱のダブルハング窓は昔のサッシュ窓のように大きな窓でも軽々と開閉することは叶わない。

2枚のサッシュを窓枠内で上下させるため、ハングサッシュ窓のサッシュは他のタイプの窓よりも厚みが薄く、アメリカ製木製窓では1-3/8インチ(35ミリ)の厚みが一般的である。この厚みでは1/2インチ(13ミリ)の厚さのペアガラスしか取付けることが出来ず、より高い断熱性能を求める場合には木製ドアの一般的な厚みである1-3/4インチ(44ミリ)のサッシュに7/8インチ(22ミリ)の厚さのより高断熱なペアガラスを取付けたハングサッシュ窓が使用される。
#PC #テクノロジー #ネット
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