昨日、USGAから新しいゴルフのハンディキャップインデックスが送られてきた。これは毎月1日と15日に送られてくるが、過去20回のラウンドのうち、コースの難易度を示すスロープを考慮したベスト10スコアを平均して算出される。くまごろうのハンディキャップインデックスは今年初めは17.5だったが、4月には17.8となった後ドライバーが安定したためスコアがまとまりだし、今回は16.4である。この数字は平均的なゴルフコースなら88.4でラウンドすることを示している。
先のクラブトーナメントの賞金などで新しいTaylorMade Burnerのドライバーを手に入れたし、これからは天候も良くなるので今後が楽しみだ。何とか今年の目標であるハンディキャップインデックス15.0を目指そう。
2010年9月に初版が発行された村山斉博士の『宇宙は何でできているのか』を読んだ。1960年代に大学で量子力学を少しかじっただけのくまごろうは湯川秀樹博士の中間子理論はおぼろげながら理解していたつもりだったが、この本は現代物理学をしろうとが理解出来るようにやさしく解説している。宇宙全体の重さの23%は正体不明の暗黒物質、73%は得体の知れない暗黒エネルギーで、銀河も含むすべての星を足しても0.5%にしかならないことや、小柴昌俊博士がカミオカンデを使ってその存在を証明しノーベル賞を受賞した電荷のない電子であるニュートリノが0.5%を占めていることも驚きだ。
地球上にある原子は原子核と電子、また原子核は陽子と中性子で形成されているが、陽子はアップクォーク2つとダウンクォーク1つ、中性子はアップクォーク1つとダウンクォーク2つから成っているので、これに電子を加えた4つの素粒子が原子を形成していること、クォークは3世代あるはずだという小林・益川理論や、宇宙にはクォークが6種類、電子やニュートリノなどの素粒子であるレプトンが6種類、更に力の伝達粒子であるボソンが4種類あることも平易に解説している。
ふたつの磁石が引力や斥力を及ぼすのは電磁気力によるがこれは光子(フォトン)をやり取りするからであり、原子核の中で陽子同士や陽子と中性子がばらばらにならないことについて湯川秀樹博士は中間子のやり取りするからと予言したが、中間子はクォークと反クォークから成っていること、原子核での陽子や中性子の結合は現在ではグルーオンと呼ばれる素粒子のやり取りによること、更にまだ見つかっていないが重力もグラビトンという素粒子をやり取りで力が伝達されていることなどは興味深い。
しかしこの本を読んでますます素粒子力学がこんがらかってしまったことも確かだ。その原因はくまごろうの頭が悪いからだ。世の中には頭の良い人がたくさんいることを改めて実感した。
しかし多くのノーベル物理学賞受賞者を輩出し、スーパーカミオカンデ、すばる望遠鏡、数物連携宇宙研究機構(IPMU)、宇宙航空研究開発機構(JAXA)などにより宇宙物理学に積極的に取り組んで、日本が大いに現代物理学の発展に貢献していることはまことに頼もしい限りだ。民主党の政治家が『2番ではいけないんですか?』などと言ってほしくない。
昨日の土曜日はそれまでの数日間とは違って小雨で肌寒い1日であった。くまごろうが所属するクラブでは午前8時30分ショットガンスタートで今年最初のメジャーイベントであるSpring Field Day Tournamentが行われた。
われわれは9番ホールからスタートしたが、先週とは比べ物にならないほどグリーンが速くなっている。9番では2打目をグリーン脇バンカーに入れてしまい、バンカーショットはボールが止まらず3パットのダブルボギー。10番でも2打目でグリーンのすぐそばまで持ってきていながら速いグリーンのため3打目がピンを大きく超え、またまた3パットのダブルボギー。ここで気を取り直し11番、12番、13番はパー逃しのボギーで収めた。14番のパー5はティーショットが少し左にぶれ、そのためにセカンドショットも思うように打てず4オン狙いがミスのため5オンとなった上、速いグリーンに泣かされて3パットのトリプルボギー、今日はダメかと諦めかけた。
15番パー3は今日はピンまで108ヤード。Beat the Proという、プロと200ドル以内の金額を賭けて打ったボールがプロよりもピンに近ければプロショップのクレジットが掛け金の200%、引き分け(どちらもグリーンに乗らない)なら150%、負けなら100%となる賭けに100ドル賭ける。打ったボールはピンを超えグリーンの上側に落ちたので、一瞬難しいパットが残って困ると思ったが、次の瞬間速いグリーンに助けられてボールが転がりだし、どんどんピンに近づいてゆくではないか。グリーンに行ってみればわずか15センチほど。この賭けに勝ち、バーディを取って元気を取り戻し、16番は僅かにパーパットを逃してのボギー、17番は2打目がまさかの池ポチャでダブルボギーとなったが18番はパーセーブ。アウトは結局46.
1番から3番まではティーショット、セカンドショットも冴え、いずれも惜しくもパー逃しのボギー。4番では速いグリーンに悩まされて3パットのダブルボギーだったが6番はバーディ逃しのパー、7番のパー5では3打でグリーンのピン横に乗せこれを沈めて念願のバーディー。難しい8番はボギーに収めてインは44.
この成績で所属するディビジョンでは2nd Best Grossに輝き賞金$90を得た。試合後、プロショップでかねてから狙っていたTaylorMade Burner SuperFast 2.0 ($299.95)を手に入れた。賞金とBeat the Proの賭けを考慮すると、このクラブを約$100で購入したことになり、悪くない買い物だ。
東日本大震災により住宅に甚大な被害を受けた人たちは、復旧のためには被害にあった住宅のローンと新たな住宅建築のためのローンによる2重債務で苦しんでいると言う。日本では金融機関から住宅ローンを受ける場合、信用保証会社が連帯保証し債務者は信用保証会社に対し返済の義務を負っているため、大震災で住宅の価値が大幅に低下した際には抵当である住宅を放棄しても返済義務は残る。日本の火災保険では地震や水害はカバーされないが、地震特約や水害特約があればある程度補償される。ただ地震特約は火災保険の50%以下、水害特約は30%以下程度のため、債務履行のためには不十分で、被害者には大きな債務が残る。
アメリカの住宅ローンについては州によって異なるがワシントン州の場合、住宅ローンがMortgageの場合は債務者(ホームオーナー)が抵当物件である住宅と土地の所有権を放棄すれば、債権者はそれ以上の債務を債務者に請求出来ない。他方ローンがDeed of Trustの場合は債権者は債務者に対して債務と抵当物件を売却した金額との差額を請求出来る。しかし債務不履行となった場合債務者には抵当物件以外にさしたる資産が無い場合が多いため、現実的には債権者が差額を負担することになり、ホームオーナーとしては住宅と土地を手放すだけで済むことになる。カリフォルニア州などいくつかの州では、住宅ローンについては如何なる場合でも抵当物件を放棄すればそれ以上の債務を負わない。アメリカでは住宅ローンを提供する金融機関は専門家であり、他方ホームオーナーは素人なので金融機関がローンのリスクを負うという概念だ。このためもしもワシントン州で大震災が発生した場合、多くのホームオーナーは2重債務の状況は避けることが出来るだろう。
東日本大震災のニュースを見て、日本でも専門家である金融機関や信用保証会社がリスクを負って、ホームオーナーが2重債務を負わなくても良いシステムを作るべきと思う。何事につけ日本では生産者やサービス提供者の立場によるシステムが構築されており、消費者庁が創設されてもまだまだ消費者が割を食うことが多いと思われる。
アメリカではホームローンを組む時、金融機関は抵当物件保全のため火災保険をホームオーナーに要求するが、わがやはシアトル活断層の上に建っており、またくまごろうが日本人だから地震に対して敏感なため、ホームローンでは要求されていない地震特約を付保している。地震特約は保険料が高く、また建物の基礎と土台の取付けがしっかりしていること、温水器が住宅の躯体に固定されていること、などを写真を提出して証明するなど手続きが面倒だが、地震の際には火災保険金額の85%まで補償するので、少しは枕を高くして寝ることが出来る。
今日は気温15℃、晴天のもとでいつもの仲間と定例の土曜ゴルフをラウンドしてきた。4月初めに行ったサンディングやエアリフィケーションもすっかり落ち着き、コースの状態はフェアウェイ、グリーンのどちらもとても良い。グリーンはPGA並みに速く、下りのグリーンではボールにちょっと触っただけでホールをオーバーする位で、ボールをグリーンの上につけないよう気をつけなければならない。
今日は上天気で気分が良いせいかティーショット、フェアウェイショット、アプローチショットそれにパットのすべてが良く、前半は2パー、1ダブルボギーの44、後半は4パー、1ダブルボギー、1トリプルボギーの44でラウンド出来た。このような日には、クラブハウスの19番ホールでのビールがことさらに旨い。
来週はクラブのSpring Field Day Tournament、今年最初のクラブでのメジャーイベントだ。今週の調子を維持して来週は好成績を残したい。
窓の気密性能とはすきま風がどの位侵入するかを示すもので、室内外の気圧差をある設定値にした時のすきま風の量を示し、アメリカでは窓・ドア製造者協会(WDMA)の基準がある。この基準では室内外の気圧差を75パスカル(1気圧は101,325パスカルまたは101.3キロパスカル)とした時のすきま風の量が5.486 m3/m2-hr以下となっている。また日本ではJISのA-1、A-2、A-3、A-4基準があり、気圧差が75パスカルの条件ではそれぞれ750 m3/m2-hr、220 m3/m2-hr、60 m3/m2-hr、15 m3/m2-hrのすきま風に相当する。すなわち日本の最も厳しいA-4基準でもアメリカ基準の約3倍のすきま風を許容することになる。ちなみに75パスカルの風圧は風速に換算すると約11m/秒に相当し、気象庁の定義では木枯らしは風速8m/秒なのでやや強い木枯らしの条件と言える。
先にその9『結露』で示したように150㎡の平均的な住宅の居住空間を375㎥とすると、面積が6.25㎡のJIS A-3基準の窓があると1時間で室内の全空間に匹敵する量のすきま風が入ることになる。実際には窓の全面積はもっと大きいので、A-3基準の窓では隙間だらけということになる。日本製の窓やパティオドアは開け閉めがとても軽く操作が楽だが気密性が十分ではなく、これがアメリカに日本製の窓やパティオドアが輸出されない理由のひとつと思っている。反対にアメリカ製の窓の操作が重いという苦情をよく聞くが、これはアメリカ基準の気密性を達成するためにやむを得ない面もある。
窓の水密性能とは強風雨の際の室内への雨水の浸入を防ぐ性能を示すもので、試験方法は若干異なるもののアメリカのWDMAでは1時間に204ミリ、日本のJISでは240ミリの雨量における風速によって示す。なお、日米の水密テストにおける雨量がほぼ同じであることは、強風雨の際は降雨量については集中豪雨ほどの量には達しないという事実に基づいているためである。日米の基準と風速の関係を下記に示す。
JIS等級 風速 WDMA等級
W-1 12m/秒 R-15
W-2 16m/秒 R-25
W-3 20m/秒 R-35
W-4 24m/秒 R-50
W-5 28m/秒 R-70
一般的に市街地住宅用にはW-3、強風地域住宅用には環境によりW-4またはW-5 基準を満たす窓やパティオドアが望まれる。
1990年代に日本でアメリカからの輸入住宅がもてはやされた頃、十分な知識のない業者によりアメリカ西海岸の比較的温和な地域向けの窓が日本に多く輸入され、台風の時に雨水が室内に侵入してアメリカ製の窓やパティオドアは性能が劣ると大騒ぎしたことがあったが、住宅を建設する土地に必要な窓の等級を確認していればこのような問題は避けられただろう。しかしアメリカ製の窓やパティオドアは性能が劣ると喧伝されたことにより、その後日本への輸出が激減したことは高性能なアメリカの窓メーカーとしては心外なことである。
円高が続いている。
東日本大震災発生時には日本企業がドル資産を売って円を買うということで一時76円台まで円高が進行した。3/18には腰の重い財務省が先進諸国と協調介入し80円台を回復、その後も4/1の米国雇用統計の発表が非農業部門での雇用者数が予想を上回って前月比21万人増加となったために、アメリカの景気回復は順調と4月上旬には一時的に85円に達し、秋以降は90円になるとの予測まであった。
しかし4月中旬以降はなぜか単純な円高気配となって日本が連休中の5/5には79円台まで円高が進行、それに対する野田財務大臣の発言は相変わらずの『注意深く様子を見る。』だけで口先介入もない。2008年10月に当時財務大臣に就任した菅総理が円はドルに対して95円程度が適切、と発言したのはいったいなんだったのだろう。菅さん得意の場当たりの思いつき?
第一金曜日である本日、非農業部門での雇用者数が予想を上回って前月比24万人増加した、と月例米国雇用統計が発表された。アメリカ経済はゆっくりではあるものの確実に回復していると思われている。それに対し日本は大震災の影響や電力不足などにより自動車や家電製品の販売は弱含みであり、当分は景気が低迷すると予想されている。それなのに今日のニューヨーク市場の終値は80.60円。円はずいぶんとかいかぶられているようだ。人民元をドルとリンクさせている中国が、日本の経済力を弱めるために積極的に円を買って円高誘導しているのではないか?と勘ぐりたくなる。
このような円高を放置すれば日本企業の体力はますます衰え、大企業は海外に移り、日本の雇用は減り、従って税収も減り、東北の復興は絵に描いた餅になりかねないことを憂う。
今年は遅かったシアトルの春もようやく盛りを迎えているようだ。わがやのつつじも咲きそろい、ワシントン州の州花である石楠花も花をつけ始めている。
この頃になると恒例のわらび取りに行かねばならない。東京生まれで東京育ちのくまごろうは日本でわらび取りはおろか、山菜取りの経験はまったくないが、何故かアメリカに来てからこのところ毎年のようにわらび取りに行く。わがやの秘密のわらび畑は道路の向い側のグリーンベルトの中にある。ブラックベリーの棘が多いところなのでそれなりに身支度してのわらび取り。
わらびは今年は大豊作のようだ。わらび畑に行くとまるで今が食べごろだから取って下さい、とわらびがお願いしているように見える。わずか10分程度で十分な量を収穫することが出来た。周りにはまだ沢山残っていたが、持ち帰っても一度にそれほど沢山処理することは洋子さんに気の毒なので残しておいた。
わらび畑のあたりはもちろん誰もいないが、帰り道も車は道路を走っていても歩行者には誰にも会わない。わらびを食さない人から見たら、日本人はよくこんなものを食べる、と呆れられることだろう。
あく抜きしたのちだし汁で煮込めば春の酒の肴には最高の一品となる。
ほぼ毎月のようにわがやに鹿が訪ねてくるようになり、またしばしば鹿がわがやの前の道を横切って向いのグリーンベルトとの間を往来するため、マーサーアイランド市に依頼して昨年6月にわがやの前を走るGallagher Hill Roadに『鹿に注意(Deer Crossing)』の標識を立ててもらった。わがやをはさむ約100メートルの地点に2本の標識が立てられ、これで鹿が巻き込まれる事故が防止出来るだろうと少し安心した。
今年1月、この標識のうちわがやに近い1本が何者かにより引き抜かれなくなっていることを発見し、市に連絡したところ数日後に復旧した。不心得ものがいたずらして引き抜いて、近くの谷に放置してあったようだ。
3月になって再び同じ標識が紛失しているのを見つけ、市に連絡した。念のため標識のあった近くの谷を注意深く見たが、標識らしきものは見当たらなかった。数日前に新しい標識が立てられた。
それにしても誰がこの標識を引き抜いたのだろう。わがやの前の道は高校生が通学に使っているが、交通量が少なくないので日が高いうちはそのようないたずらは不可能だろう。やるなら闇に乗じて暗くなってからに違いない。新しい標識は簡単に引き抜かれないよう、柱はコンクリートで固められてある。念のため手で押したり引いたりしてみたが、びくともしない。これで当分の間は標識が紛失することもないだろう。
一昨年の11月にわがやのバックヤードに植えたさくらが今満開だ。このさくらはあけぼのと呼ばれるアメリカでそめいよしのから改良された品種で、そめいよしのほど大きくならないそうだ。
木はまだ頼りないくらい細いくせに花の密度が高く、たわわに咲いている。遠くから見ると八重ではないかと思うくらいだが、近づいて花を見るとまごうことなき一重の花だ。朝食をとるテーブルからもダイニングテーブルからもよく見える位置にあり、いつもわれわれの目を楽しませてくれる。
さくらは成長が早いと言う。フロントヤードのそめいよしのも植えた時はこの木と同じくらいの太さだった。このさくらも数年を経ずして見事な花を咲かせてくれることだろう。
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