昨日車の運転中にラジオで80歳代のおばあさんが孫からの電話でオレオレ詐欺の被害にあったことを聞いた。孫がカナダで麻薬のことで警察に捕まったとおばあさんに電話し、代わった弁護士が保釈金が必要なのでWestern Unionで約$4,500を直ちに送るよう指示したそうだ。翌日、また弁護士から電話があり、指定口座にまだ入金がないので別の銀行口座に同額を直ちに送るよう指示され、気の毒なおばあさんは指示に従った。その後孫に電話したらこれがオレオレ詐欺であることがわかり、2回目の送金は銀行に手続きをして無効にすることが出来たが、最初の送金は盗られてしまった。
オレオレ詐欺は日本だけと思っていたが、他人のことを簡単には信用しないアメリカでも発生していることを知った。調べてみると英語では”It’s me scam”または”Grandma scam”と言い、日本ほど話題にならないがこのような犯罪は発生しているようだ。ちょっとグーグルで調べたら、オレオレ詐欺は発生件数では日本がトップだが、アメリカの他にイギリス、ニュージーランドなどでも多く発生しているとのこと、ところ変わっても悪の道は変わらない。
12月初めに氷点下になる寒い日が続いたので、鉢植えにしてある柚子の木をデッキから室内に移した。柑橘類の中では寒さに強い柚子は東北地方でも育つとは言うものの、ようやく手に入れた大事な木、風邪でも引かせてはとの親心だ。
温暖な室内に置かれたこの木は春が来たと勘違いしてか、新芽が生え出した。最近になってよく見ると蕾が2つ出来ている。柑橘類の花は常識的には春に咲くものと思っているが、このような状態は良いことなのか悪いことなのか、洋子さんと二人で思案している。
古い葉が落ちてから寒肥を与えようとしていたのだが、これらの葉は一向に落ちる気配がない。柚子は常緑樹だから古い葉が落ちる必要はない、と勝手に納得しているものの自信がない。栄養不足にならないようとりあえず肥料だけは与えて様子を見ている。
今年は野球のボールより少し小ぶりの柚子の実が2個だけ収穫出来たが、来年はたくさんの柚子が収穫出来るか楽しみではある。
New York Times電子版では一昨日、昨日と2日連続で中国の風力発電に関する記事を掲載している。
2000年代初めにスペインの風力発電設備メーカーのGamesaは中国ではトップのシェアを誇り2005年には35%を供給していたが、中国政府は中国製部品の使用を入札の条件とし、その割合(ローカルコンテンツ)は2005年には70%に達した。その間Gamesaは中国に工場を建設し部品の生産を増やしていたが、製造技術は中国企業にコピーされ、またこれらの中国系企業は政府からの土地の無償提供、低利融資などを受けて競争力を増し、2009年には中国の3大風力発電企業は合計8.3ギガワットの設備を供給したのに対し、Gamesaはわずか0.5ギガワット、デンマークのVestasは0.6ギガワットの設備を供給したにとどまっている。
風力発電技術はラップトップコンピューター、ソーラーパネル、原子力発電、新幹線に関する技術などと同じように中国企業にコピーされ、中国政府から手厚い支援を受けたこれら企業は中国国内での事業にとどまらず海外に進出し、海外の競争相手を脅かすことになっている。
70%のローカルコンテンツはWTOに違反するが、2009年夏にオバマ政権が中国に申し入れたことによりこの条件は廃止となった。しかしその時Gamesaは既に95%の部品を中国国内で生産しており、この条件の廃止による実質的な影響は皆無であった。オバマ政権はこれにとどまらず、中国政府による土地の低価格・無償提供や低利融資もWTO違反として現在も追及している。カナダのオンタリオ州は中国に真似て風力発電に25%、太陽光発電に50%のローカルコンテンツを適用するつもりだが、中国に対しては何もしなかった日本政府はオンタリオ州についてはWTOに提訴している。
中国政府は既に43ギガワットに達した風力発電設備の新規建設を規制しているが、これは発電された電力の供給システムが追いついていないためと思われる。そのため世界に伍していける競争力を持った中国の風力発電企業は海外、とりわけアメリカ市場に照準を合わせている。アメリカでは既存の風力発電設備の総能力は41ギガワットであり、アメリカの電力需要の2%をまかなっている。
昨年末に中国の風力発電企業の1社であるGoldwindはアメリカの投資会社およびディベロッパーと組んで240-300基の風力発電設備をテキサス州に建設する15億ドルの計画を発表した。この開発計画には4.5億ドルがオバマ政権の再生可能エネルギー開発に関する連邦政府資金の対象となるが、このプロジェクトでは大部分の仕事が中国の労働者に与えられるのに対し、アメリカには建設と保守のわずかな仕事しかないことに批判がある。アメリカ政府の資金が関与する風力発電プロジェクトではアメリカ企業による発電設備の供給が有利ではあるが、それにしてもトップメーカーであるGeneral Electricでもその50%の部品は中国製品であるのが現実だ。
アメリカでは中国企業の風力発電用タービンが1メガワットあたり60万ドルであるのに対し、西側諸国で作られたものは中国製部品を使用したものでも80万ドルもしくはそれ以上である。そのため、中国企業の風力発電を支持する人々は中国政府の支援により廉価な設備が供給され、アメリカの電力会社や風力発電開発会社に貢献するので悪い話ではない、と主張する。
技術というものは独占出来ないものではあるものの、日本が中国に供給した新幹線技術を安値を武器にブラジルなどに積極的に売り込んでいる中国は、日本企業に限らず先進諸国の企業にとって脅威であろう。
今朝また鹿の一家がわがやの近くを訪問した。
わがやの前を走るガラガーヒルロードは静かな住宅街のわりに交通量の多い準幹線道路だが、道路の向こう側はグリーンベルトで、結構深い林になっている。
朝、花里子の部屋からその道路を見ていると、グリーンベルトの中で鹿が2頭、草を食べているのが見えた。洋子さんを呼んできて2人で鹿を眺めているともう1頭角の生えている鹿が加わった。花里子も連れてきて、しばらくみんなで鹿を眺めていた。部屋の窓から鹿のいる所までは直線距離で40メートル位あるが、窓を少しあけると鹿はその音に気付いてわれわれの方をじっと見ていた。
道路は朝の通勤時間でもありかなりの車が行き来するが、鹿は道路からわずか5メートル位のところで車を気にもせずに食事している。マーサーアイランドの鹿は車に慣れているのだろう。鹿のいる所は道路より少し低くなっているため、ほとんどの車は鹿に気付かず通り過ぎてゆくが、何台かは鹿を見つけて徐行していた。
写真は真剣に鹿の動きを監督している今朝の花里子。
窓やパティオドアの断熱性が家計や環境保全にどのような影響を及ぼすか具体的に見ていこう。気象条件や国土交通省の基準が地域によって異なるため、断熱性による影響が顕著な北海道や東北北部3県ではなく、ここでは岐阜市について検討する。岐阜の気象条件は日本では標準的とはいえないかもしれないが、寒冷地や沖縄などを除く東京、大阪、名古屋などにおける典型的な条件に近いと思う。
岐阜県といっても平均気温は場所によって異なるが、暖房が必要な季節の気象庁による岐阜市における1日平均気温の月平均値の2000年より2006年までの7年間の平均は下記の如くである。1月4.3度、2月5.3度、3月8.3度、4月14.7度、11月12.7度、12月6.7度。
また断熱性能の比較を行うために、幅600ミリ、高さ1,200ミリのケースメント(縦すべり出し窓)15本と、幅1,800ミリ、高さ2,000ミリのスライドドア3本が取付けられているモデル住宅を仮定する。。また、室内の温度は暖房を行っている期間は一定で摂氏20度とし、暖房期間は11月から4月までと仮定する。
暖房を行っている期間の窓・パティオドアからの熱損失は下記のように算出される。
Q = K x A x (Tin – Tout) x H
Q: 熱損失 KWH
K: 窓・ドアの熱貫流率 KW/m2-deg. K
A: 窓・ドアの面積 m2
Tin: 室内温度 deg. K
Tout: 屋外温度 deg. K
H: 時間 hours
岐阜県が対象となる地域IVにおける国土交通省が定める次世代省エネルギー住宅における開口部の熱貫流率は4.65 watt/m2-deg.Kとなっているので、この数字を使って1月の熱損失量を計算すると、1,173KWHとなる。このようにして暖房期間の11月より4月までの月ごとの熱損失量を計算すると、年間熱損失量は4,944KWHとなる。在来の1枚ガラスアルミサッシュ(熱貫流率=6 watt/m2-deg.K)ではこのモデル住宅における窓・ドアからの熱損失は6,379 KWHになるため、1,435 KWHの省エネルギーが達成されたことになる。暖房をすべて電気でまかなったと仮定し、電気代が20円/KWHとすると、暖房のための光熱費が28,700円節約出来たことになる。また今流行の二酸化炭素排出量については、『Web時代の環境家計簿 http://www.carbonfree.jp/200/env_gifu.html 』によれば、岐阜県における電力1 KWHは二酸化炭素0.45 Kgに相当するので、645.75Kg削減したことになる。
これに対しアメリカの木製窓メーカーであるコルビー社の木製窓の場合、熱還流率は1.70 watt/m2-deg.Kであるため年間熱損失量は1,808KWHとなり、地域IVにおける国土交通省の定める次世代省エネルギー基準住宅よりも更に年間あたり62,720円の電気代の節約となる。更に二酸化炭素排出量は次世代省エネルギー基準住宅よりも1,411Kg削減される。
日本に比べアメリカは地球温暖化に熱心でないと思われているかもしれないが、窓に関してはアメリカの方が進んでいると言えるかもしれない。
最近小さな電動ラジコンヘリコプターを購入した。インターネットで探したサイトはてっきりアメリカの販売店と思っていたら香港の店だったので少し驚いたが、インターネットでは世界中から簡単にものが買えることを実感した。
フレームは金属製で以前購入したものよりかなりしっかりした造りで、墜落事故に対する耐久性が格段に高い。3チャンネルで上昇・下降・右回転・左回転に加え前進・後退も操作出来る。また姿勢制御のためのジャイロも内蔵しており、姿勢安定性はとても良い。90度回転も容易に行うことが出来る。1回の充電で6−7分の飛行が可能でバッテリーの残量が少なくなると上昇が難しくなってくるのですぐにわかる。このヘリコプターを飛ばし始めてもうひと月以上になるが、今では自在に部屋の中を飛ばすことが出来るようになった。
30年ほど前グローエンジンによるラジコンヘリコプターを作り何回も飛行練習したが、やっと目の高さでのホバリングが出来る程度で自在に飛行させることが出来なかったのに、この電動ヘリコプターはグローエンジンのような面倒な給油・エンジンスタート・ウォーミングアップなどの飛行準備がない上に、ジャイロのおかげで姿勢制御が容易で子供でも少し練習すれば上手に飛ばせる。電気自動車が走る時代、模型の世界も電動化がずいぶんと進んだものだ。そういえば先日空港近くにある模型屋を訪れたが、ラジコンの世界も電動が主流で手間のかかるグローエンジンは僅かしか展示されていなかった。
このラジコンヘリコプターは送料、補修パーツも含めて約$50だったが、これよりも一回り大きいモデルがある。本物と同じように回転翼は2枚のみであり、スワッシュプレートによる右回転・左回転・前進・後退を制御する4チャンネルのモデルで、3軸ジャイロが搭載されており、姿勢安定性は更に向上している。送料込みで$250程度だが、来年の誕生日のウィッシュリストに加えておこう。
今日はサンクスギビングデイ。一昨年までは洋子さんがターキーを焼いていたが、去年から娘がテイクオーバーして、この日は娘のうちにご馳走になりに行く。
今夜もおいしいターキーと、いろいろな付け添えとワインの楽しいディナーを味わった。娘のターキーの腕は洋子さんに遜色ない。
天気予報通り昨日雪は夜半まで降り続け、わがやでは約3インチの積雪だった。
テレビのニュースは、昨日の午後から夜にかけて車で帰宅する人たちがたいそう難渋したことを伝えている。いつものようにQueen Anneの丘の下からの中継では、普段は交通量の多い坂でスノーボードやそりを楽しんでいる人たちを映していた。シアトルの日本国総領事公邸はこの丘の上にあるので、総領事も今日は公邸に閉じ込められていることだろう。
今日は一日氷点下の気温、明日もあまり暖かくならないのでこの雪はしばらく消えないだろう。
天気予報通り今朝未明より雪が降り始め、朝起きたら庭はうっすらと雪化粧をしている。予報によれば今日は一日降り続き、マーサーアイランドでも多いところは3インチほど積もるとの事だ。
花里子も今日はあきらめてデッキに出たがらず寝てばかりいる。やはりネコは寒がりだ。
今夜は冷え込みが厳しくなり、明日は最高気温が-2℃とのこと、ドライブウェイにあまり雪が積もらないことを祈る。
U.S. Golf Associationの下部組織であるWashington State Golf Associationは、当地でのアメリカ共通のハンディキャップシステムであるGHIN(Golf Handicap Index)を管轄している。この組織のメンバーはゴルフをラウンドするたびにコンピューターシステムによりスコアをポストし、そのスコアがコースの難易度を示すスロープによって補正されてハンディキャップインデックスとなって月に2回更新される。そのため私のように毎週ラウンドするゴルファーの場合は好不調によりGHINは常に変動する。
ワシントン州では冬季は天候が不順なため、スコアのポストは11月15日で打ち切られ、来年は3月1日より再びポストが始まる。
今年の春、私のGHINは16.2で始まった。これは平均的なコースでは88.2でラウンドすることを意味している。それが7月1日には18.4に増えている。今年の春先、せっかくグリーンの近くまで2打で来ているのになぜかシャンクが出て、スコアを乱したことがよくあったせいだと思う。
その後シャンクは克服したがドライバーショットがやや不安定になり、いろいろ悩みながら改善したもののまだ完全には復調していない。そのため11月15日のGHINは17.5となっている。今年の初めは確か15.0を目標としたはずだか及ばなかった。
今年のベストスコアはホームコースでの86だったが、来年はもう少しティーショットを安定させ、90を切るラウンドが多くなるよう一層精進しよう。
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