《 元日に思った事, 丙寅 甲子 》
元日の恒例散歩・初詣りに出掛けると、結構の人々と行合った。
泉の森は、引地川の水源地。水源地(大池)には湧き水がある。
水源地は、一般に開放されていないが、希少な植物も見える。
元日の朝に初めて汲む水を「若水(わかみず)」と云う。
歳徳神に供える神聖な水のことを云うらしいが、
若水(新しい水の意)、生華水(しょうかすい)、初釣瓶(はつつるべ)とも云う。
若水を汲むのは年男(一般には一家の主)の役割とされる。
日本的には、主婦こそが、実質的一家の主、と子供心に思った記憶がある。
若水を汲む際、手順や使用する道具、汲む際に唱える言葉等、決まり事がある。
又、若水を飲むと一年中、邪気払い、若返りの霊力があるとも言われている。
万葉集や古事記にある様に飲むと若返る変若水(おちみず)信仰から来ている。
子供の頃、ご近所の井戸水を汲み分けてもらいに行かされた。
正月の生花。雑煮等にも井戸水を使っていた。小さな事だが良き風習だ。
能登半島の大地震、あらためてお見舞い申し上げます。
初詣に参る熊野神社は、小さな社だが獅子舞等の風物詩も見られる。
脇の焚き火がとってもあたたかく正月風情を感じ好きな瞬間。
新年の新しい火と言った感じだろうか。
生活になくてはならない火だ。新年を迎えた時に行われた行事を思う。
現代では大分廃れてしまった行事!?!
きりび(鑽火または切火)、こんな表現は、今やあまりきかなくなった。
「きりび」は檜の様な堅い木で作った火鑽臼(ひきりうす)と呼ばれる板に、
堅い木質の山枇杷(やまびわ)などで作った、
火鑽杵(ひきりぎね)と呼ばれる棒を揉み込んで熾す火で、神聖な火。
新年を迎えるに際し鑽火を熾す鑽火神事。生まれた清い火を、参拝者に分ける。
京都の八坂神社で大晦日から元日にかけて行われる白朮祭(おけらまつり)、
典型的な、かつ有名な行事。
参拝者は鑽火を火縄に移して持ち帰り、この火種から熾した火で新年の雑煮を作る。
鑽火は、木と木の摩擦から生まれた新しい火で清浄な火。
鑽火神事は、清浄な火によって新しい一年を迎えようというもの。
白朮祭の朮(おけら)という植物、根茎を乾燥させ、砕いて漢方の生薬とした。
本殿前で鑽火を点火した鉋屑(かんなくず)にこの生薬の朮が混ぜられている由。
「きりび」、火打石と火打金とを打ち合わせて出した火、「切火」も清浄な火。
今までの火を受け継ぎ絶やさないようにして、新しい年を迎えると意味する。
大晦日の晩に囲炉裏に正月中持つように大きな樫(かし)等の堅い材質の木をくべ、
火を絶えさせない。この様な薪木片を世継榾(よつぎほだ)と呼ぶ由。
今や囲炉裏自体がなくてこんな風習は、消えてしまったが残したい風習。
家が代々絶えることなく続くことを願った行事、「世継榾」と云う位だから。
× * * * *
身近な里山を歩いていて、コロナ禍をおもうこともあった。
焚き火とか、バーベキュウ禁止。詣でる社の階段、一段おきに!!
水と火、震災を思うと、この2つの重要さをおもった。
「令和陸年(皇紀2684年)1月4日、記」
元日の恒例散歩・初詣りに出掛けると、結構の人々と行合った。
泉の森は、引地川の水源地。水源地(大池)には湧き水がある。
水源地は、一般に開放されていないが、希少な植物も見える。
元日の朝に初めて汲む水を「若水(わかみず)」と云う。
歳徳神に供える神聖な水のことを云うらしいが、
若水(新しい水の意)、生華水(しょうかすい)、初釣瓶(はつつるべ)とも云う。
若水を汲むのは年男(一般には一家の主)の役割とされる。
日本的には、主婦こそが、実質的一家の主、と子供心に思った記憶がある。
若水を汲む際、手順や使用する道具、汲む際に唱える言葉等、決まり事がある。
又、若水を飲むと一年中、邪気払い、若返りの霊力があるとも言われている。
万葉集や古事記にある様に飲むと若返る変若水(おちみず)信仰から来ている。
子供の頃、ご近所の井戸水を汲み分けてもらいに行かされた。
正月の生花。雑煮等にも井戸水を使っていた。小さな事だが良き風習だ。
能登半島の大地震、あらためてお見舞い申し上げます。
初詣に参る熊野神社は、小さな社だが獅子舞等の風物詩も見られる。
脇の焚き火がとってもあたたかく正月風情を感じ好きな瞬間。
新年の新しい火と言った感じだろうか。
生活になくてはならない火だ。新年を迎えた時に行われた行事を思う。
現代では大分廃れてしまった行事!?!
きりび(鑽火または切火)、こんな表現は、今やあまりきかなくなった。
「きりび」は檜の様な堅い木で作った火鑽臼(ひきりうす)と呼ばれる板に、
堅い木質の山枇杷(やまびわ)などで作った、
火鑽杵(ひきりぎね)と呼ばれる棒を揉み込んで熾す火で、神聖な火。
新年を迎えるに際し鑽火を熾す鑽火神事。生まれた清い火を、参拝者に分ける。
京都の八坂神社で大晦日から元日にかけて行われる白朮祭(おけらまつり)、
典型的な、かつ有名な行事。
参拝者は鑽火を火縄に移して持ち帰り、この火種から熾した火で新年の雑煮を作る。
鑽火は、木と木の摩擦から生まれた新しい火で清浄な火。
鑽火神事は、清浄な火によって新しい一年を迎えようというもの。
白朮祭の朮(おけら)という植物、根茎を乾燥させ、砕いて漢方の生薬とした。
本殿前で鑽火を点火した鉋屑(かんなくず)にこの生薬の朮が混ぜられている由。
「きりび」、火打石と火打金とを打ち合わせて出した火、「切火」も清浄な火。
今までの火を受け継ぎ絶やさないようにして、新しい年を迎えると意味する。
大晦日の晩に囲炉裏に正月中持つように大きな樫(かし)等の堅い材質の木をくべ、
火を絶えさせない。この様な薪木片を世継榾(よつぎほだ)と呼ぶ由。
今や囲炉裏自体がなくてこんな風習は、消えてしまったが残したい風習。
家が代々絶えることなく続くことを願った行事、「世継榾」と云う位だから。
× * * * *
身近な里山を歩いていて、コロナ禍をおもうこともあった。
焚き火とか、バーベキュウ禁止。詣でる社の階段、一段おきに!!
水と火、震災を思うと、この2つの重要さをおもった。
「令和陸年(皇紀2684年)1月4日、記」