《 “今の時期に咲く落葉高木の花” 》
水湿のある低地に、普通に生える高さ15-20mの落葉高木。
幹(樹皮)は紫褐色~暗灰褐色、不規則に細かく裂けて剥がれる。
葉は互生し、葉柄が長いのが特徴で卵形状長楕円形、鋸歯がある。
やや革質、表面は無毛で、裏面は始め毛があるが後に無毛となる。
葉脈がはっきり見え、主脈は裏面に隆起する。側脈は9~11対。
雌雄同株で、葉の出る前に、前年枝の先に2-5花の雄花がつき下垂し、
雄花の花序より基部の葉腋から1個ずつ雌花がつく、長さ3~4㎜と小さい。
開花すると黄色の葯が見え、黄色っぽくなる。
果穂は長さ1.5~2㎝の卵状惰円形。果実は長さ3~3.5㎜の堅果で翼がある。
研究者ノート(筑波実験植物園;奥山雄大)
チョウをはじめとする昆虫の幼虫の多くは、
限られた植物だけを食べて成長することができます。
アゲハチョウとミカン、モンシロチョウとキャベツの関係でおなじみですね。
水生植物区の池の周りに生育しているハンノキの若葉だけをえさにしているのは、
水生植物区の池の周りに生育しているハンノキの若葉だけをえさにしているのは、
金緑色に輝くとびきり美しいチョウ、ミドリシジミの幼虫です。
ミドリシジミの成虫が現れるのは年に一度、初夏だけ。
7月には卵を残していなくなってしまいます。
美しい緑色のはねはオスだけが持っており、これを見せつけることでメスを呼ぶようです。
ミドリシジミはおもに朝夕に活動します。
閉園間際の時間、池の木道を注意して歩いてみて下さい。
ちょっぴり幸運なら、ちらちらと緑色を見え隠れさせて飛ぶ小さなチョウに出会えるでしょう。
* * *
根に根粒菌 を持ち、肥料木とされる。
雌雄同株(しゆうどうしゅ)の雌雄異花。有名なシラカバ(白樺)に近い種。
湘南・鎌倉・三浦半島では公園の池のほとりなどに植栽されている。
名前の由来;
①水に埋もれても育つため、水田の脇に並木状に植えて稲掛け(はざ架け)梁
として使ったことから「ハリノキ(梁の木)」と呼ばれ、転化してハンノキ。
②開墾を意味する古語「墾(はり)」に由来するとする説がある。
漢字は「榛」を使うが本来これはオオハシバミのこと。
西欧のこぼれ話 「妖精の国への道」;
ヨーロッパの先住民族ケルトの神話に、ハンノキ(種は不明)がよく登場する。
4月の守護樹で、勇気・慈愛・寛容を表すとされ、
ウェールズの守護神ブランの木とされている。
ケルト民族も農耕民族であり、低地を好み、荒地を肥沃な土地に変える、
肥料木であるハンノキを大切にしたようだ。
妖精(フェアリー)を生んだケルト文化であるが、
ハンノキは妖精の国へ続く道を守る木ともされている。
このハンノキを食樹としているミドリシジミの別名がゼフィルスである。
ゼフィルスは、ギリシャ神話のゼフィロス(西風の神)を語源としていて、
そよ風、微風のニュアンスもあり、一種の妖精のイメージなのだろう。
妖精の国へ続く道に植えられたハンノキに、
妖精ゼフィルスが舞っているイメージで、
ミドリシジミの一群にその名がついたのかもしれない。
「令和陸年(皇紀2684年)2月13日、記」
4月の守護樹で、勇気・慈愛・寛容を表すとされ、
ウェールズの守護神ブランの木とされている。
ケルト民族も農耕民族であり、低地を好み、荒地を肥沃な土地に変える、
肥料木であるハンノキを大切にしたようだ。
妖精(フェアリー)を生んだケルト文化であるが、
ハンノキは妖精の国へ続く道を守る木ともされている。
このハンノキを食樹としているミドリシジミの別名がゼフィルスである。
ゼフィルスは、ギリシャ神話のゼフィロス(西風の神)を語源としていて、
そよ風、微風のニュアンスもあり、一種の妖精のイメージなのだろう。
妖精の国へ続く道に植えられたハンノキに、
妖精ゼフィルスが舞っているイメージで、
ミドリシジミの一群にその名がついたのかもしれない。
「令和陸年(皇紀2684年)2月13日、記」