《襍・/・画  “ 冬景(11)”  ❖ ’23-118 ❖》

シロダモの実(かたまって!!)... シロダモの実(かたまって!!)。
シロダモ(白だも・白梻・白椨)   クスノキ科(Lauraceae)
学名:Neolitsea sericea (Blume) Koidz. var. sericea
別名:ウラジロダモ, タデ, タモ, シロタブ, タマガラ, オキノミノキ 
日陰側だと迫力が況して見える。 日陰側だと迫力が況して見える。
花の後期。... 花の後期。
ほぐれかけた丸い蕾と、先の尖っ... ほぐれかけた丸い蕾と、先の尖った楕円形の冬芽(葉芽)。
中々出会えない姿。ラッキー。
神代植物公園にあった解説文。... 神代植物公園にあった解説文。


《 忘備録(11月に観た〝樹花と実〟)!?! 》
常緑高木で宮城・山形県〜沖縄の暖地の山野の比較的湿潤な所に生える。
高さ10〜15mになる。樹皮は緑色を帯びた暗褐色。丸い小さな皮目が多い。
新枝には黄褐色の毛が密生する。葉は互生。枝の先に集まってつく。
葉身は長さ8〜18cm、幅4〜8cmの長楕円形または卵状長楕円形で、全縁。
若葉は垂れ下がり、両面黄褐色の絹毛に被われるが成葉になると表面は無毛。
裏面はロウ質に被われ灰白色。多少絹毛が残る。雌雄別株。
葉のわきに黄褐色の小さな花が集まってつく(華やか)。
散形花序に小さい黄褐色の花が固まってつき、総苞片は広惰円形。
花柄は無く、小花柄は長さ3~6㎜。花被片は4個、平開する。
雄花は雄蕊6個。雌花は雌蕊1個、柱頭が白色。仮雄蕊6個。
クスノキ科の特徴、葯に弁がある。雄花にも雌蕊があるが結実しない。
雌花には雌蕊が1個と仮雄蕊が6個ある。花被片は、4個で平開する。
葯のない棒状の仮雄蕊と黄色い腺体がある。
果実は液果。長さ1.2〜1.5cmの楕円形、翌年の晩秋に赤く熟す。種子は球形。
雌株の花、1年掛りで熟し花と実が、同時に見られる。
造園樹として重用、材は建築・器具材に。昔は種子から油をとり燈油とされた由。
*     *     *     *     *
身近な里地・里山な泉の森にも初冬に楚々とした姿をみせる(数年前像)。
忘備録として整理記録に加える^^)。 


「令和伍年(皇紀2683年)11月28日、記」



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《襍・/・画  “ 冬景(10)”  ❖ ’23-117 ❖》

モチツツジ(黐躑躅)     ... モチツツジ(黐躑躅)       ツツジ科(Ericaceae)
学名:Rhododendron macrosepalum Maxim.
(地味なモチツツジの葉)

《 忘備録(11月に観た〝紅葉葉〟)!?! 》
高さ約1mの低木。葉の長さは4-7cm、幅1-3cm。
花は花頂に1-5個出て散状に付く。花冠は淡紅紫色。径約5cm。
画像は、栽培園芸品種のモチツツジの葉。
モチツツジを含めてツツジの多くは隔年開花の傾向があるようだ。
花後に種子が出来ると新芽伸長が弱くなり、花芽分化できるまで成長しない事が原因。
そのために花後はすみやかに花殻を取り除き、新芽の伸長を促す。
モチツツジの花殻は粘性が強く指にくっついて始末が悪い。それ故、あまり手入れしない。
樹皮は暗灰褐色。 葉は互生、 花、萼、枝の腺毛から出す粘着液で昆虫を防御する。
それが「鳥もち」に似ていることから命名された。
面白い昆虫がいある。モチツツジの腺毛に住み着く「モチツツジカスミカメ・カメムシがいる。
秋、茶赤色に紅葉した後、冬芽周りの葉以外が落葉する。地味な色合いの紅葉葉。
*     *     *     *     *
身近な小公園で結構みられる。忘備録として整理記録しておこう^^)。 

「令和伍年(皇紀2683年)11月27日、記」

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《襍・/・画  “ 冬景(9)”  ❖ ’23-116 ❖》

《襍・/・画  “ 冬景(9)...
《襍・/・画  “ 冬景(9)...
《襍・/・画  “ 冬景(9)...
《襍・/・画  “ 冬景(9)...
《襍・/・画  “ 冬景(9)...
キクタニギク(菊渓菊) キク科... キクタニギク(菊渓菊) キク科(Asteraceae/Compositae)
学名:Chrysanthemum boreale (Makino) Makino  
別名:アワコガネギク(泡黄金菊)、アブラギク(油菊)
※以上の画像は、各地のもの仔細略。全て借り物画像m(_ _)m。


環境省の資料より。 環境省の資料より。
《 忘備録(11月に観たい〝自生の野生花(3)〟)!?! 》
岩手県以南の東北地方南部、関東・中部地方・近畿地方、九州北部に分布する。
群馬県南西部~長野県東部に多い。環境省評価:準絶滅危惧 (NT)。
山地の谷間のやや乾いた崖に生える。根茎を長く伸ばさない、多年草。
茎は叢生し高さ1〜1.5mになるものもある。そして多く分枝する。
葉は有柄で、葉身は長さ5〜7cm、幅4〜6cm、やや薄く、羽状に深裂し、
裂片の先はとがり、基部は切形またはやや心形。
頭花は黄色で、やや散房状に多数つき、径1.5cm、花が終わると点頭する。
総苞は長さ4mm、総苞片は3〜4列で覆瓦状、外片は線形または狭長楕円形。
1990年代以降、法面緑化に使われたヨモギの種子に交じり外来キクタニギクが、
自生分布域以外の地域で発見された。自生野生種の保全を如何にしたら!?!
アワコガネギクの名は、黄金色の頭花が泡のように密集してつくことから。
キクタニギクの名は、京都円山の菊渓(菊谷)にちなむ。
*     *     *     *     *
実際に観たのは、若い頃の丹沢山地塔ヶ岳山麓。元気にしてるだろうか?
忘備録として整理記録しておこう^^)。 

「令和伍年(皇紀2683年)11月26日、記」

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《襍・/・画  “ 冬景(8)”  ❖ ’23-115 ❖》

ハマギク(浜菊) キク科(As... ハマギク(浜菊) キク科(Asteraceae/Compositae)
学名: Nipponanthemum nipponicum (Franch. ex Maxim.) Kitam. 
別名:ニッポン・デージー(Nippon daisy)
《襍・/・画  “ 冬景(8)...
崖上に咲くハマギク(浜菊)(上... 崖上に咲くハマギク(浜菊)(上記3画像)。
崖後方の岩場に群生するハマギク... 崖後方の岩場に群生するハマギク。
上画像4枚、茨城県の海岸線某所(借り物画像)。


宮城県南三陸町にはこんな群生地... 宮城県南三陸町にはこんな群生地もあるようだ。借り物画像。

《 忘備録(11月に観たい〝自生の野生花(2)〟)!?! 》
日本の野生菊で最も大きな頭状花をつけるハマギク(浜菊)。
花径約6cmの大きな白花(頭状花序)をつける海洋植物。
海食崖では2-3mの懸崖作りとなったり、丸い盆栽状にもなり、満開時は、見事。
日本特産の一属一種のハマギク属となった。
最小の染色体に付随体があるのが特徴的。
ハマギクは青森県~茨城県の太平洋側に自生するハマギク属日本固有種である。
亜低木、高さ02~1m。茎は木質化し、太く、地下茎は横に帯びない。
葉は互生し密につき葉柄は無い。葉身はへら形~披針形、質が厚く光沢がある。
葉の上半部に波状鋸歯~粗い鋸歯があるが、ときに全縁。
頭花は枝先に上向きに単生し、白い舌状小花と黄色い筒状からなる。
総苞は、半球形~椀形。総苞片は4列につき、わずかに微毛がある。
総苞外片は竜骨が無く、縁が膜質、幅は総苞内片の幅より広い。
花弁に幅があり、野生味が見て取れる。
臭いがあるらしく虫等が集まって来るらしい。地下茎で増殖する。
*      *      *    
研究者ノート;筑波大実験植物園・松本定。
ハマギクは野生菊としては径約6cmと大きな白花(頭状花序)をつける海岸植物。
青森県から茨城県まで分布。
学名にはクリサンテム・ニッポニクムが使われることがあり、
これは「日本の菊」の意味。
海食崖(かいしょくがい:波などの侵食でできた切り立った崖)では2~3mに垂れ下がって咲いて、
畑に植えると1mほどの丸い盆栽状になり、満開に咲いたときはみごとです。
クリサンテムム属を細分して、日本特産の一属一種のハマギク属とする場合もあり、
科博ではハマギク属(ニッポナンテムム)を用いています。
いずれにしても染色体基本数は9ですが、最小の染色体に付随体があり、特徴的です。
ハマギク属は、日本固有種。ハマギクだけの単一種属(monotypic genus)。

>&< 

随分と昔、八戸市の種差海岸で観た気がするが曖昧な記憶。
北関東・太平洋岸で観られるらしいが、実際に観たことが無い野草。
忘備録としておこう^^)。 

「令和伍年(皇紀2683年)11月25日、記」

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《襍・/・画  “ 冬景(7)”  ❖ ’23-114 ❖》

チャノキ(茶の木) ツバキ科(... チャノキ(茶の木) ツバキ科(Theaceae)
学名:Camellia sinensis O.Kuntze 
別名:別名チャ(茶)
(借り物画像・ツバキ科らしい感じ)。
陽の明かりによって別物に見える... 陽の明かりによって別物に見える。
(借り物画像)。
野生的・・花姿がおもしろい!!... 野生的・・花姿がおもしろい!!
(借り物画像)。
《 忘備録(11月に観たい〝自生の野生花〟)!?! 》
チャノキ(茶の木);
幹は株立ち状で、高さ2m程になる。樹皮は灰白色で平滑。
本年枝は淡褐色で、斜上する短毛がある。葉は互生。
葉身は長さ5〜9cm、幅2〜4cmの楕円形。先端は鈍く基部はくさび形。
縁に波状の細かい鋸歯。薄い革質で、表面は光沢がある。
裏面は、初め長い伏毛があるが、のち無毛。葉柄は長さ3〜7mm。
枝先の葉腋に直径2〜3cmの白い花が下向きに咲く。
葉身は、楕円形。先端は鈍く、基部はくさび形。
縁には波状の細かい鋸歯。薄い革質で、表面は光沢がある。
花弁は5〜7個。ほぼ円形で先が凹む。
雄蕊は長さ8〜13mmで多数あり、基部でわずかに合着する。
雌蕊は1個、花柱は上部で3裂。萼片は緑色で長さ3mm位で5〜6個、内側ほど大きい。
花は直径2~3㎝の白花。花柄は湾曲し、長さ1.2〜1.4cm。
果実はさく果。直径1.5〜2cmのほぼ球形、浅い溝が3個あり、熟すと3裂する。
種子は長さ1.5cm前後のほぼ球形で、各室にそれぞれ1〜2個入っている。
片側は平たい。表面は褐色〜帯赤褐色で滑らか。
ツバキに似た花で、ツバキより雄蕊の塊が大きく、花弁が反り返る。
茶というと、5月の新茶を思い浮かべるが、花は 10-11月に咲く。
伊豆半島や九州の一部に野生化していると聞き及んでいる。
「チャノキ」の植物としての正式名称は 「カメリア・シネンシス」。
厳密に「茶」とは、茶の木から取れる葉や茎、芽を使った飲み物を指す。
ツバキ科の栽培植物での「チャノキ」は、「中国種」と「アッサム種」。
カテキン・カフェイン・テアニン」という主要なお茶の成分・含有バランス、
栽培種のチャノキは、野生自生種より劣るという結果を見聞すると、!?! 

>&< 

かのシーボルトが持ち帰った紫陽花や他の植物、現在日本では見られない種類もある。
以前、フランスのコレクターが保存、株分けされたものが里帰りした事があった。
浜名湖で開催された花博のおりの事、お里帰りした紫陽花の1種。
又、フロラ・ヤポニカ(日本植物誌)に載っていながら実物を発見できず、
幻の花と言われていた紫陽花、「七段花」が1959年に六甲山で発見された。
フロラ・ヤポニカには、植物目録・433の植物名がある。
アジサイ属では、アジサイ、ベニガク、フイリベニガク、
ガクアジサイやアジサイの園芸品種。
その他ツバキ、カザグルマ、クサボケ、フヨウ、カノコユリ、
シャクヤク、サクラソウ、チャノキ。中でも興味深い花が、チャノキ(茶の木)。
詳細なメモではないが、両親のメモ。だが我が家の温室で観た記憶がない。
メモによれば静岡で観察した、とあったが場所が不明。忘備録としておこう^^)。 

「令和伍年(皇紀2683年)11月23日、記」

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《襍・/・画  “ 冬景(6)”  ❖ ’23-113 ❖》

《襍・/・画  “ 冬景(6)...
ヒロハテイショウソウ(広葉禎祥... ヒロハテイショウソウ(広葉禎祥草) キク科(Asteraceae/Compositae)
学名:Ainsliaea cordifolia Franch. et Sav. var. maruoi (Makino) Makino ex Kitam. 
(画像は、借り物)

《 忘備録(11月に観たい〝自生の野草花〟)!?! 》
ヒロハテイショウソウ(広葉禎祥草);
海岸沿い低山地に自生する茎高30-60cmの多年草。
テイショウソウの変種(日本固有種)。
茎は、初めのうち褐色の毛で覆われているが、後に無毛となる。
葉は、テイショウソウと比べてみると広く卵円心形である。
葉形は、東の方で観られるのは広卵形、西で見えるものは円形に近い。
 葉は、基部に集まり長柄があり、基部は心形で欠刻状の鋸歯が見られる。
ヒロハテイショウソウは、花付きが良く、瀟洒に映る。
穂状花序に白色の小さな頭花を多数つける(神奈川では未見→私)。
頭花は30cm位に花茎を伸ばし、総状にやや偏って多数付く。
頭花にはごく短い柄があり小花3つからなり花弁15枚、総苞は筒状で外片ほど短い。 

>&< 

詳しい解説は、両親のメモには見当たらない。我が家の温室にあったか不明。
メモによれば静岡で観察した、とあったが場所不明。忘備録としておこう^^)。

「令和伍年(皇紀2683年)11月22日、記」

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《襍・/・画  “ 冬景(5)”  ❖ ’23-112 ❖》

カラフトアカバナ(樺太赤花・E... カラフトアカバナ(樺太赤花・Epilobium ciliatum Raf.)の種子??
アカバナ属(赤花属、赤葉菜属)種子;アカバナ科(Onagraceae)
学名:Epilobium ciliatum Raf.
* 画像は、借り物 *


《 忘備録(11月に観たい〝野草の種子〟)!?! 》
アカバナ属(genus Epilobium)は、多年草、又は1年草、ときに亜低木。
花粉は黄色、4つ組で落ちる。花柱は1本、直立。柱頭は全縁又は4裂裂。
果実は細長い蒴果、4室があり胞背裂開。
種子は多数、絹毛の頂部の種髪をもつ[又はまれに種髪を欠く。
世界に約165種あり、山地、寒帯や北極地方に分布する。
(ノダアカバナ) Epilobium ciliatum subsp. ciliatum 
カラフトアカバナ(ノダアカバナ)Epilobium ciliatum Raf.樺太赤花=上記画像??
北海道、本州の中部地方以北に自生していると言われている。
標高(700~1200m)の小川、道路脇の側溝、斜面等の湿った所に生える。
多年草で直立し小さな葉のロゼットをもつ。茎は、よく分枝している。
まれに単純で伏した小剛毛と腺毛があり、下部はまばらに毛があるか無毛。
葉柄の縁から沿下する伏した小剛毛の線が隆起する。
上部の葉は無柄、下部の葉は1~3㎜の葉柄をもつ。
茎葉の葉身は披針形~狭卵形、
伏した小剛毛のある縁と脈を除いてほぼ無毛、基部は円形、まれにほぼ心形。
縁には各側に10~30 個の小歯を持ち、先は鋭形~ほぼ尖鋭形。
柱頭は棍棒状~円筒形、全縁。花序と花は直立する。萼片に竜骨がある。
花弁はピンク色、白色、稀にローズパープル色のも見受ける。
蒴果は長さ約5㎝、まばらに伏した小剛毛と腺がある。
小花柄は長さ0.5~0.8㎝。種子は褐色、長さ0.8~1.2㎜、
平らな縦の隆起がありパピラ(病原体防御壁)が融合し卵帯の襟は長さ0.08~0.1㎜。
種髪(coma)鈍い白色で、容易に離れる。
※(注)柱頭が棍棒状で、茎に稜線があるものカラフトアカバナ Epilobium ciliatum Raf. subsp. ciliatum 
茎の高さは25-90cmになり、稜線上に曲がった短毛があり、枝を分け、
葉は線状披針形、卵状披針形から長楕円状披針形。
柱頭は棍棒状になる。山野のやや湿った裸地に生育する。※

>&< 

我が家の温室にあったと記録がある野草だが僕は観ていない。
普段、お目にかかれない珍しい花だ。
今でも何方かが育てておられるか??
探しに行くのも楽しみだ。鑑賞行脚を目指したい。
忘備録に加えたい野草である。

「令和伍年(皇紀2683年)11月21日、記」

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《襍・/・画  “ 冬景(3+1)”  ❖ ’23-111 ❖》

箱根・仙石原湿生花園(借り物画... 箱根・仙石原湿生花園(借り物画像)。
ヤマラッキョウ(山辣韮) ヒガ... ヤマラッキョウ(山辣韮) ヒガンバナ科(Amaryllidaceae)
学名:Allium thunbergii G. Don


《 忘備録(11月〝温室に見た花〟)!?! 》
ヤマラッキョウは、やや湿った草原に生育する多年草。
栽培されるネギ類やアサツキ、ニラなどと同じネギの仲間。
旧来の分類体系ではユリ科だったが、現分類体系では、ヒガンバナ科。
主に山地の草原に生育するが、低地の草地や湧水湿地でも生育している。
葉は根元に付き、長さ20~50㎝、幅2~5㎜の円柱状。
高さ30~60cm程の茎頂に紅紫色の小花を多数、球状散形花序をつける。
花被片(花弁)は6枚、長楕円形で先は丸く中央部に濃紅紫食の筋が1本。
開花しても平開(花弁が水平に開く)しない。雄蕊6本、中央に1本の雌蕊。
雄蕊は、花被片より長く花の外部に突き出す。地下に狭卵形の鱗茎がある。
雌蕊の基部に蜜腺が3個ある。蒴果は3室があり、熟すと上部が3裂する。
この鱗茎は、栽培ラッキョウ同様に食べられるがいまいちで山菜には不向き。
葉は、茎の下部に3~5枚がつき、20~50cmの線形でネギ同様に中空。
断面は鈍三角形(角の丸い三角形)をしている。
蒴果は3室があり、熟すと上部が3裂する。種子は長さ3~4㎜。
白花品種はシロバナヤマラッキョウ(別名 シロバナタマムラサキ)と呼ぶ。

>&< 

以前、我が家には温室があった。中に鉢植えされたヤマラッキョウがあった。
温室の山辣韮は、11月下旬に花を付けていた。管理ができなくなって!?!
花仲間に引き取って頂いた。中には珍しい花もあったが、研究者に引き継がれた。
今でも折々に連絡頂き見に行くのが楽しみにしている。今年は、体調不良で☓。
体調を整え植物鑑賞行脚を目指したい。忘備録として整理を始めよう^^)。

「令和伍年(皇紀2683年)11月20日、記」

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《襍・/・画  “ 冬景(3)”  ❖ ’23-110 ❖》

《襍・/・画  “ 冬景(3)...
ナギイカダ(梛筏) キジカクシ... ナギイカダ(梛筏) キジカクシ科(Asparagaceae)
学名:Ruscus aculeatu L.

《 忘備録(11月に観る〝おもしろ花〟)!?! 》
常緑の小低木。茎はよく分かれ、高さ10~100cmになる。
 葉のように見えるのは枝で、中央に淡緑色の花をつける。
果実も同様の場所で赤く熟す。
ほとんどの人はこの植物の扁平となった茎を葉と思うでしょう。
本来の葉はごく小さくて鱗片状で目立ちません。
植物の器官は色々姿を変えるものだと納得するより仕方ありません。
この革質で先端の剌が痛い深緑色の葉状体のほぼ中央に小さな花や赤い実をつけます。
これも一見奇妙ですが、茎なら花をつけるのも当然かと思えます。(筑波大;八田洋章) 

研究者ノート;堤千絵(独立行政法人国立科学博物館 植物研究部 研究主幹)
ナギイカダで葉のように見えるのは,仮葉枝(かようし)と呼ばれる器官です.
この仮葉枝はいったい葉なのか茎なのか,長い論争が続いていました.
扁平なかたちや脈のパターンは葉に似ていますが,発生場所や花をつけることは茎と同様です.
この仮葉枝で、茎で働く遺伝子(STM)と葉で働く遺伝子(YABBY)、どちらが働くか調べた研究から、
どちらの遺伝子も発現していることがわかってきました.
どうやらこの仮葉枝、葉と茎両方の性質をあわせもつ器官のようです.
Y. Hirayama et al. (2007) Development Genes and Evolution 217:363-372(堤千絵) 
*     *     *     *    *
和名由来は、葉の姿が梛に似て、花が花筏の様に葉上に咲くように見える事から。
古くから栽培され、刺があるので枸橘と同様に生け垣に使われていたが、見掛ない。
常緑低木で根茎は匍匐し、太く、仮軸分枝し、茎を多数、直立する。雌雄異株。
硬い葉のように見えるものは、枝が変化した葉状枝(ヨウジョウシ)。
葉は退化し、葉状枝の先端が尖って刺状になり縦方向に重なって揃って付く。
葉状枝の1枚毎に、中心部が紫で周囲が緑色の小花を咲かせる。
雌雄異株で両性花だけの株や、雄株に雌花がつくことがある。
これは不完全雄花(subandroecious)と分類されている。雄株と雌株は外観は、似ている。

>&<  

紅葉の季節だが、思うように行動できない。
慰めではないが、扁壺(陶器)・お盆(木工)を眺めていると・・!
子供の頃にお会いできた、陶工(失礼を顧みず)を思い起こす。
無位無冠の陶芸家「河井寛次郎師」
暮しが仕事 仕事が暮し〜土と炎の詩人〜河井寛次郎師
勝手に心の師とさせて頂いているが、鮮烈に覚えているお姿を。
京都の紅葉もいいが、竹垣が更にいい。
最近、旧任天堂本社が、ホテルになった由。
行きたい、泊まりたい。未公開寺院で座禅を組みたい。
 

「令和伍年(皇紀2683年)11月19日、記」 

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《凡・/・声❝海岸線の緑と動物❞❖ ’23-109 ❖》

タイワンリス。... タイワンリス。


相模スナホリガニ!?! 相模スナホリガニ!?!
《 忘備録・・自然界の摂理(2)!?! 》
色々と脳裏をかすめる昔の事。老人たる所以か。ちょっと寂しい気もする。
とんびの事を記したが、それより少し前、前東京オリンピックの頃。
鎌倉は、宅地開発であちこち、緑が消えていった。が、功を奏した事も。
宅地開発で江ノ電は、生き残った。少年期頃、江ノ電廃止、バス化に!?!
真剣に検討されていたらしい。今の盛況を観ると感慨深い。
一部、緑は消えたが思いもよらぬ小動物が鎌倉に来た!?!
タイワンリスである。本来、鎌倉に生息していた動物ではない。
一説によると、伊豆七島・大島から逃亡・移り住むようになった、と。
前東京オリンピックの頃、江ノ島と大島を高速フェリーが就航していた。

大島にいたタイワンリスが、このフェリーで江ノ島に逃げてきた、と。
そのリスたちが、増え移動して広町~鎌倉山~極楽寺・長谷方面に。
生活拠点としていたのは、広町・極楽寺裏山・御霊神社あたり。
今や鎌倉一帯で観られる。増えすぎて問題となっているか??
我が子達は、ひまわりの種で餌付けしようとしていた(小生不在頃)。
ある時、自宅に戻った時、タイワンリスが直ぐ側までよってくるではないか。
びっくりしたが、妻に聞くと餌付けしている、と!!驚いた。
野生の狸がへったら、ハクビシンが増えているとか!?!
筍は今でも裏山でとれるが、自然薯が消えた。隣接緑地が宅地化した故か??
海岸の地形にしてもこの50年あまりで微妙に変化している。
江ノ島ハーバー周辺の整備で、潮流が変わった??それ故か、稲村周辺も変化。
かつて稲村ヶ崎に大波が来ることがあったが、すっかり影を顰めてしまった。
今、気になるのは海岸波打ち際の小動物、相模スナホリガニ、残存してるか??
元気になったら、これらの現況を観てみたい。来年は、忙しくなりそうだ。 

※画像ではイメージがわかないが、
波打ち際の砂利・小石の流れに反して真横に移動するものがいる。
まるで・・・サーフィンでもしているように見える。
ほんの数秒のことだが、横に移動して砂浜に潜る。
「すなほり蟹」の仲間が生息している。
返す波間で・・・何を補食しているのだろうか砂中の微生物!?!
七里ヶ浜の波打ち際に生息しているヤドカリに近い原始的な蟹。
Hippa sagamiensis(相模スナホリガニ)と命名されたと聞く。
故酒井 恒 博士にお聞きしたが文献が見つからない。
横浜国大・酒井の後輩の先生方が発表された論文を拝すると、
七里ヶ浜のそれは、ハマスナホリガニ H. truncatifrons (Miers, 1878)とあった。
酒井先生の画像や小生たちが実際に観察したものとは、一寸異なるような。
我が子達と随分と観察したが、形は同じだった。標本をとっておけばよかった。
酒井先生とは、七里ヶ浜で幾度となく観察、お教え頂いた。懐かしい。※ 

「令和伍年(皇紀2683年)11月15日、記」

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