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ツナ缶レビュー zu-mix3.0

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■初めての方は、国産ツナ缶の面白いとこをつまみ食いできる #めずらしいツナ缶 がおすすめです。
ゴースト「ツナ缶にしき」にご用の方は、←からどうぞ。

 おしらせ
 ・zu-mix3.0自家通販でツナ缶解説本を手売りしています。クレカ対応。
 ツナ缶レビューに大ボリュームの解説を交えた「ツナ缶の本 The Unlimited」が人気です。

三洋食品 プリンス 新オリーブオイルツナを食べたレビュー

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三洋食品 プリンス 新オリーブ...
“最高の素材を使用して製造。そのまま食べて、美味しい。後を引く味。”


三洋食品 プリンス(Prince)印・オリーブオイルツナ(プレ販売品)
びんながまぐろオリーブオイル漬フレーク・高級品




(2019.8更新:本格販売開始にともないパッケージが変更された。現在の新オリーブオイルツナがこれで、中身は同じ)

 三洋食品が高級ツナ缶の主戦場・オリーブオイル漬に新規参入した。以前からオリーブオイルツナ(トマト&バジル)というオリーブオイル使用の製品は出していたが、香りづけ程度にオリーブオイルを使っているだけで、本品めいてオリーブオイルを主とする製品は初めて。
 高級イタリアンレストラン・アルポルト 片岡護シェフ直伝のスペイン産オリーブオイルをふんだんに使い、びんながまぐろの味を引き出している……というアピールがおどる。イタリア産オイルは過去様々な製品で用いられてきたが、スペイン産オイル使用の製品は珍しい。もっと言うと直売価格で200円前半なのはもっと珍しい。
 販売に携わった三洋食品の社員が「過去のプリンス製品と一線を画す、美味しくプレミアムなツナ缶」と太鼓判を押していた。
 
 9月から本格販売するにあたり、モニター用としてアルミ缶にシール貼ったプレ缶を発売した。本格販売の折に使われるDR缶仕様が227円なので、中身は一緒でちょこっとだけ安い。入手できるのは三洋食品の本社直売所か本社通販のみ、新発売にあたり宣伝されたのが静岡のフリーペーパー「すろーかる」のみということで、知名度もプロモートも十分とはいえない印象。
 スペックを見る限り他社オリーブオイル漬けより若干グラムあたりのカロリーは低く収まっている。また、オリーブオイル漬けのメインストリームはソリッド缶にあるため、フレーク缶はまだ市場で根を張る余地がありそうだ。
 私の観測範囲で本品レビュー記事は見当たらなかったので、これもまた世界初のツナ缶レビューだ。2017.7製造、新商品だから当たり前だが熟成は介していない。ちなみにパッケージのびんながまぐろ絵は赤缶にあしらわれてるアイツと一緒。

☆缶を開けたところ(開けてそのままの様子)
  
 お前本当にフレークかよ。
 ほぐし身は非常に粗い。全体的に身がでかい。オリーブオイルの自己主張は他社先行品より引っ込んでいて、無難な味の第一印象にまとまっている。
 液汁が野菜スープの下味と塩味を前面に出しており、オリーブオイル漬でしっとりさとツナとしてのバランスの良さを両立した。ただし後を引くしょっぱさが在るため、味の薄いベース食材を用意しておきたい。
 
 今までのオリーブオイル漬では考えられなかった「ごはんにのっける」に適した味が個性的だ。
 本格販売後も、本社直売での価格は250円未満帯になる。コストパフォーマンスに長けた新規参入のオリーブオイル漬として、今後市場に浸透できるよう期待したい。

☆参考資料
「すろーかる 2017年8月号 静岡駅南」46p
https://z241.secure.ne.jp/~z241131/backnumber/digital-book/1708_no115/index.html



☆各種評価
・グレード ★★★★☆
・価格   ★★★☆☆ #216円/個(プレ缶)
・味覚評価 ★★★★★ #無難さとプレミアムを両立
・入手性  ★☆☆☆☆ #今は本社通販、本社直売のみ
・原産国  国産

☆スペック
内容量 70g
217kcal/缶 食塩相当量0.9g
原材料 びんながまぐろ、オリーブ油、食塩、野菜エキス、調味料(アミノ酸等)
JAN:なし 製造固有記号なし
製造者 三洋食品株式会社(静岡県焼津市焼津5-7-3) 製品ページ
Tuna canning review No.86
#びんながまぐろ #オリーブオイル漬 #三洋食品

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黒潮町缶詰製作所  黒潮オイルのごろっとカツオを食べたレビュー

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黒潮町缶詰製作所  黒潮オイル... 黒潮町缶詰製作所  黒潮オイル...
“一本釣りのカツオをオリーブオイルとキャノーラオイルをブレンドしたオリジナルオイルで仕上げました。
使用している黒潮町産の天日塩がカツオの旨味を引き出しています。”


  黒潮町缶詰製作所 黒潮オイルのごろっとカツオ
  かつお油漬けソリッド・高級品



☆コメント
 高知県の果て、土佐入野の近くにある缶詰会社「黒潮町缶詰製作所」。2014年に設立されたばかりのベンチャーで、黒潮町の名を冠していることからもわかるように第三セクター方式での経営を行っている。公式HPの会社概要で触れられているが、ロゴマークの34m旗は、黒潮町の南海トラフ地震津波予想高が34.4m(全国一)という点をルーツにしている。僻地の小さい町、全国一の津波リスク。マイナス要素こそあれ、ここでしかできないこととして缶詰事業が生まれたのだった。魚介缶詰と備蓄向けのそうざい缶、特産品の黒糖を使用した缶などを展開しており、自宅の備蓄品にさまざまなバリエーションを与えることが可能だ。
 高知といえばカツオが有名だが、かつおのツナ缶を作る会社は見つけられず、実地調査も遠すぎて実現していなかった。そこにせとっち氏の製品提供で光明が差し、高知でもツナ缶を作っている会社があると裏付けられた次第である。
 
 今回取り上げる黒潮オイルのごろっとカツオは、高知県産で一本釣りのかつおを黒潮町の天日塩とオリーブオイル・キャノーラ油で調味、たまねぎと柚子の隠し味を加えている。油のブレンドはかつおの臭み軽減を狙ったものと推測するが、グレードが高すぎやしないか……
 白缶の胴と天にシールを貼ったパッケージ。スチール缶表記は一般缶の意匠で、消費者にもわかりやすいよう7大アレルゲン不使用表記も赤色で大きく描かれている。
 販路に関して、工場直売・オンラインショップのほかに全国のアンテナショップでも取り扱いがある。2016.9製造。
 
☆缶を開けたところ

 度肝を抜かれた。
 かつお缶でこれだけ大きな身を詰めた製品に出会ったのは今回が初めてだ。急いで製品分類をソリッドに書き直した。
 黒い斑点は香辛料で、スモークのような香りがする。液汁も抜かりなく、塩こしょうと玉ねぎが効いている。オリーブオイル特有のベッタリ感もキャノーラ油で相殺できている。中に粗く切られたたまねぎが残っていて、缶を開けるその時まで出汁として機能し続けたのだ。
 身はツナ缶ブログかつお缶で最大の超特大サイズ。このために「かつお油漬(ソリッド)」という世界初の表記を生み出すことになった。大きいわりに中心までまったく臭みがないし、塩味の効いた風味が食欲を駆り立てる。柚子はチラッと自己主張する程度で果実味過多のアンバランスさは無く、製品単体の完成度を最大限アシストしている。
 合わせる料理は問わない。そのまま食べても勿論、白飯でもパンでもバッチリ合うし、液汁ごとサラダの上にかけてイタリアンドレッシングのように使うとインスタ受けしそうな魚介サラダができるだろう。
 晩酌に使うなら旨い酒だけで十分だ。これ一缶だけで、普段の宅飲みがオシャレなバルに大変身する。
 
 ミットを構えた筆者のツナ観に場外ホームランを飛ばした、高知のかつお油漬缶。
 「日本一の巨大津波の町で考えた、日本一の防災食」は、まぎれもなく日本有数の味を秘めたツナ缶でもあった。一般消費者や当ブログの読者ともぜひこの感動を共有したい……

 ツナ缶ブログはこういう希少なツナ缶が華。そう思うのは筆者だけだろうか。
 このような革命的ツナ缶を提供してくださったクロストークレディオ!!のせとっち氏に、この場を借りて深く感謝する。
 
☆参考資料
 ・TOKYO FM LOVE&HOPE~ヒューマンケアプロジェクト~2016年12月8日 群馬大学・片田敏孝教授(6)
 http://www.tfm.co.jp/lh/index.php?itemid=117120

☆スペック
・グレード ★★★★★★ #かつお缶最高値
・価格   ★★★★★☆ #450円/個
・味覚評価 ★★★★★★ #文句なしの当たり星
・入手性  ★☆☆☆☆☆ #本社通販、一部物産店で取扱い
・原産国  国産

☆スペック
固形量62g / 内容総量 90g
203kcal/缶 食塩相当量1.3g
原材料 カツオ、菜種油、オリーブ油、玉ねぎ、食塩、香辛料、柚子皮
JAN:4571301674352 製造固有記号カツオオイル90710827
製造者 株式会社黒潮町缶詰製作所(高知県幡多郡黒潮町入野4370番地) 製品ページ
Tuna canning review No.85
#かつお #めずらしいツナ缶 #オリーブオイル漬 #気合の入ったツナ缶レビュー #油漬

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ホテイ ツナカルを食べたレビュー

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ホテイ ツナカルを食べたレビュ...
“きはだまぐろを原料に、富士川の清流沿いにある国内工場で製造したツナです。
ジューシーな油漬タイプで食べやすいフレーク形態です。”


  ホテイ ツナカル
  きはだまぐろ油漬けフレーク・普及品



☆コメント
 ツナ缶大手三社の中で唯一、まぐろ缶詰以外を突破口にして事業成長を遂げたホテイフーズ。やきとり缶が目立っているものの、ツナ缶製品は歴史が古く固定ファンも多い。
 ライトツナではなく「ツナカル」なのは、これが遥か昔に健康志向のツナ缶として販売開始されたことに由来する。水煮缶や油入り水煮缶が普及する以前、カルシウムを添加して「ツナ缶でカルシウム、食べて健康」という触れ込みで大々的に売り出し、巨人と化していたはごろもとは異なる顧客と販路を作り出した。現在では、無添加ツナやツナカルライト1/2、サイアムホテイOEMのライトツナフレークといった後続にメインストリームを譲ったものの、ツナ缶ラインナップ中もっとも古株としてちょっと健康的で素朴な味をもたらしている。

 そして、何故かツナ缶レビューでは……ホテイをレビュー番号84のコレになるまで一度も取り上げたことがなかった。普段使いで相当消費していたのになぜこうなった……
 実店舗でも(数は少ないものの)ポツポツと取扱店がある。静岡ローカルのスーパー(しずてつストア、マム)では定番品として置いてあるものの、全国チェーンではほとんど見かけない。しかし自社通販でも購入できるため、県外でも入手には困らない。スーパーの実売価格は3缶398円程度だろうか。
 製造所固有記号にあるSKは創業当時(三共商会時代)のトレードマークから21世紀へ引き継がれている。2017.1製造のロットを紹介する。
 
☆缶を開けたところ
  
 身は大きく、食感もしっとりしっかりしている。下味は野菜優位のしょっぱさ。歯ごたえもあり、噛めば噛むほど味が出る。
 液汁に占める油の割合は抑えられており、油漬け缶(液汁に占める油の割合が50%以上)のカテゴリでさっぱりしたのどごしが楽しめた。
 
 完食して、この84番になるまでレビューしてなかった理由がよくわかった。あまりに整った味でスムーズに食べてしまい、筆を進めるだけの強烈な印象がなかったのだ。
 このオーソドックスさはシーチキンLフレーク(No.08)に似通っているものの、食感の強さや液汁の胃もたれしにくさはシーチキンLフレークより優位だ。サラダに乗せたら先にツナがなくなるタイプの製品といえる。非常に完成度は高いし、実店舗で調達できる普段使いのツナ缶として推したい。

・グレード ★★★☆☆
・価格   ★★☆☆☆ #156円/個
・味覚評価 ★★★★☆ #西のシーチキンL、東のツナカル
・入手性  ★★☆☆☆ #取り扱い店舗は少なめ
・原産国  国産

☆スペック
内容量 70g
211kcal/缶 食塩相当量0.7g カルシウム3mg
原材料 きはだまぐろ、大豆油、食塩、野菜エキス、昆布エキス、たんぱく加水分解物、調味料(アミノ酸等)
(原材料の一部に大豆を含む)
JAN:4902511009830 製造固有記号SK17
販売者 (株)ホテイフーズコーポレーション(静岡県静岡市清水区蒲原4-26-6) 製品ページ
Tuna canning review No.84



☆ツナ缶の薄い本vol.3 はじめます
きたるコミックマーケット92にて頒布する、「ツナ缶のことだけを燦然と書いた同人誌」、ツナ缶の薄い本の告知を。

ツナ缶の薄い本 zu-mix vol.3


https://zumix.booth.pm/items/577250
(8/15以降の発送です)



 当ブログのスピンオフ「ツナ缶の薄い本」最新刊。
ツナ缶ブログは多くの会社を取り上げていますが、本誌は「はごろもフーズ」に絞ったレビューを収録しています。ツナ缶ブログのノリで20缶。
事実上シーチキンの薄い本ですし、プロトタイプの名前はシーチキンの薄い本でした。しかし創作論評という体裁を保つため、表題はツナ缶の薄い本であり、しっかりはごろも以外の商標的にヤバイSeaChickenも収録しています。

 分かる人向けに書いてあるツナ缶ブログの記事を拡張し、ツナ缶の力を高める薄い本3。
 ぜひ、お試しくださいませ…

ツナ缶の薄い本 zu-mix vol.3


https://zumix.booth.pm/items/577250
(8/15以降の発送です)
#きはだまぐろ #油漬

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クレアテーブル(CREA TABLE)スペインアンダルシア産オリーブオイルと夏びん長まぐろを食べたレビュー

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クレアテーブル(CREA TA...
“\毎日の暮らしに上質な食を!/
一缶に極上の味と美容を詰め込みました”


クレアテーブル(CREA TABLE)
スペインアンダルシア産
オリーブオイルと夏びん長まぐろツナ缶
びんながまぐろオリーブオイル漬けソリッド・高級品



 クレアテーブルは静岡にある新興オリーブオイル専門会社クレアテーブルの自社ブランドで、オリーブオイルソムリエと呼ばれる資格を持った社員や取締役が国外へ買い付け、それを店頭や本社通販で販売している。
全体的に値段の張る製品が多い反面、品質保持や酸化を極力抑えて流通させることに長けており、「海外から直接」「本物のEXV(エクストラバージン)オリーブオイルを」というフィロソフィーはすべての製品で忠実だ。
 今回取り上げるツナ缶は、同社こだわりのスペイン産EXVオリーブオイルを用い、美容健康にも効果的とされている。

 1缶で買うと単価626円、6缶セットでも576円。
試すには恐ろしく値が張るのだが……「スーパーで見かけるような品質とは一線を画すオリーブオイルを用いたツナ缶!」というプロダクトに底知れぬ興味を抱き、購入した次第だ。
 オリーブオイル”を使った”ことにこだわりを持つツナ缶は数多くあるが、オリーブオイル”そのものに”こだりを持つツナ缶は殆ど無いし、スペイン産オリーブオイル使用をうたっているのはこの製品くらいだろう。味付けは塩とアミノ酸のみでシンプル。
 
 エンボス加工されたラベルと銀色の箔押しで、落ち着きのある高級感を演出している。
 製造所固有記号の通り由比缶詰所のOEMだ。2016.2製造。一年以上経過、十分熟成してある。
 
☆缶を開けたところ

 開けた瞬間にオリーブオイルの香りがたちこめる。それとは別に、独特の果実めいた香りも含まれている。身は由比缶詰所OEMのソリッドらしく綺麗に並んでいる。
 華やぐ香り、果実味。口に含んだ時の苦み。オリーブオイルの自己主張が限りなく強い。ツナがびんながで塩味しかついてない分余計に際立つ。食感はしっかりしている。 
 
 ツナ缶としてのポテンシャルを、高級EXVオリーブオイルで別のベクトルに昇華させた製品だ。
 オリーブオイルのツナ缶でここまではっきりしたディテールの果実味を感じたのはコレくらい。オリーブオイルが好きな人や、その贈答品にお勧めしたい。



☆各種評価
・グレード ★★★★★☆
・価格   ★★★★★★ #626円/個
・味覚評価 ★★★★★☆ #存在感ツナ<オリーブ油
・入手性  ★☆☆☆☆☆ #本社通販、直売のみ
・原産国  国産

☆スペック
固形量70g 内容総量90g
263kcal/缶 食塩相当量0.7g
原材料 びんながまぐろ、オリーブオイル、食塩、調味料(アミノ酸等)
JAN:4573143170016 製造固有記号AC0 SO06
販売者 株式会社CREA STYLE(静岡市葵区紺屋町11-1 ガーデンスクエア1F) 製品ページ
Tuna canning review No.70

☆参考資料
・「CREATABLEオリジナルツナ缶 発売のお知らせ」
http://creastyle.jp/news/2.html
・「クレアテーブルのツナ缶(婦人画報のお取り寄せ決定版2016)」(クレアファーム代表  西村やす子 blog)
http://y-crea.com/blog/2016/03/02/post-889/
#びんながまぐろ #めずらしいツナ缶 #オリーブオイル漬 #ソリッド

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三洋食品 プリンスツナフレーク赤缶を食べたレビュー

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三洋食品 プリンスツナフレーク...
“永遠の定番。三洋食品の「顔」とも言えるロングセラーツナ缶です”


三洋食品 プリンス(Prince)印・ツナフレーク赤缶
びんながまぐろ綿実油漬フレーク・準高級品



 日本で初めてのツナ缶がつくられた焼津水産高校すぐ近くに立地する、三洋食品。缶詰会社として独自の立ち位置にいて、現在は新東京フーズ(セブンイレブンの鮭とか作ってるとこ)の傘下になった。
 OEMのほかに自社ブランドを幅広く展開しており、猫用缶詰「たまの伝説」、缶つま「フルーツナ」、石巻工場製造ツナ、そして半世紀続く最古参ブランドのプリンス印がある。猫缶のたま伝(No.52)フルーツナ(No.26)石巻工場製造(No.20)の3つは取り挙げていたものの、プリンス印は食べるばかりでレビューしていなかった。
 中小企業ツナ缶の例に漏れず販路は非常に限られており「スーパー等に直接卸さない」と社員が断言する程だ。しかし、本社直売(6缶~)や本社通販(楽天)で購入できるし、お土産品として東名高速の日本坂パーキングエリア上りや、新東名の静岡サービスエリア上りで見かけたことがあるため、入手困難ではない。
(2018.9.29追記:新東名静岡SAでの赤缶は終売。銀缶・オリーブオイルツナ等は引き続き販売中。これで赤缶を購入できる小売店は日本坂PA上りのみとなった)
 
 白馬に跨る騎士プリンスの赤缶は、当ブランドで最も古くから製造され続けている定番品。レシピは基本に忠実なびんなが・綿実油・塩・野菜スープ・うまみ調味料で、原材料で特段他社と差別化を行っているわけではない。銀缶との違いは、赤缶からうまみ調味料を省いていること。
 特筆すべき点として、今時珍しくイラストのびんながまぐろが跳ねている。50年以上前、輸出全盛の時代には各社各製品1尾はまぐろやかつおが描かれていたが、平成末期には殆ど見かけなくなった。現有製品だといなばの味附缶(No.59)くらいしか同志が見当たらない。
 2016.1製造、製造から1年半寝ているものをレビューする。

☆缶を開けたところ(撮影のため、中身を箸でほぐした)
  
 フレークとしては大きい身が詰まっていて、シーチキンLフレークより大ぶり。液汁はひたひただが、綿実油なので胸焼けしにくい。
 下味もシンプルだ。塩のとがったしょっぱさをうまみ調味料で押さえ込んでいて、まろやかに感じるよう仕立てている。
 生野菜にかけるでもよし、パンでもいいし、和洋中なんでも合う。どの料理や食材にも、邪魔しない。
 
 特に目立った所は無い代わりに、無難でバランスが良く、それでいて国産品の高品質さを如実にあらわしている。
 毎日食べるなら「便利」で「普通においしい」ツナ缶が求められるだろう。その「普通」を下支えしたことが、この製品を半世紀以上にわたり支持される理由に思う。



☆各種評価
・グレード ★★★★☆
・価格   ★★★☆☆ #183円/個
・味覚評価 ★★★★☆ #オーソドックスで高品質
・入手性  ★☆☆☆☆ #本社通販、日本坂PA上り
・原産国  国産

☆スペック
内容量 80g
---kcal/缶 食塩相当量-g
原材料 びんながまぐろ、綿実油、食塩、野菜エキス、調味料(アミノ酸等)
JAN:4953685000055 製造固有記号なし
製造者 三洋食品株式会社(静岡県焼津市焼津5-7-3) 製品ページ
Tuna canning review No.69
#びんながまぐろ #三洋食品 #綿実油漬

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トップバリュセレクト きはだまぐろ とろ炙りを食べたレビュー

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トップバリュセレクト きはだま...
”きはだまぐろの希少部位「とろ肉」を直火で炙り宮崎県産ゆずを使用したゆず胡椒、沖縄県産海塩を使用し、綿実油で漬けました。”

トップバリュセレクト きはだまぐろとろ炙り
-ゆず胡椒仕立て-
きはだまぐろ調理品スライス・高級品



 イオンが展開するトップバリュの高級グレード「セレクト」で、おそらく昨年夏ごろから販売している高級ツナ缶。体裁や価格から缶つまとしての性格が色濃く出ており、ツナ缶として見た価格とグレードの差が逆転している。なお、白缶のフタにも横倍角でTVユズと書かれていた。
 トップバリュのWebサイトから製造所固有記号で工場を調べることができ、A579がはごろも焼津プラント(G2)製造ということがわかるようになっている。
 2016.5製造のロット。1年熟成させた。
 

 厚切りのきはだとろ肉が整然と並んでいる。厚さは駒越食品のまぐろ中とろとほぼ同じだが、なるべく長さが出せるよう伸びている。
 強い塩味と唐辛子由来の辛さが前面に出ており、ゆずの風味が添えられている。味付けこそがメインで、炙り肉の香味はスポイルされてしまった。液汁は辛いがえぐみは無い。綿実油は恐らくはごろも高級品と同じものだろう。
 
 味は缶つまの体裁に則っていた。「こしょう味」と呼ぶには辛いが……出来合いの芋焼酎と合わせてちまちま摘まんで食べるのが筆者の思う理想シチュエーションである。



・グレード ★★★★☆
・価格   ★★★★★ #520円/個
・味覚評価 ★★★☆☆ #ツナ缶として見たら肩透かし
・入手性  ★★★☆☆ #大きいイオンに大概ある
・原産国  国産

内容総量75g/固形量55g
181kcal/缶 たんぱく質16.1g 食塩相当量1,3g
原材料 きはだまぐろ、綿実油、ゆず胡椒(ゆず宮崎県産、唐辛子、食塩)、食塩(沖縄県産)、増粘剤(グァーガム)
JAN:4549741032322 製造所固有記号TVユズ A579
販売者 イオン株式会社(千葉県千葉市美浜区中瀬1-5-1) 製品ページ
製造所 はごろもフーズ焼津プラント(静岡県焼津市小島742)
(イージーピール缶です)
Tuna cannig review No.68
#きはだまぐろ #スライス #綿実油漬 #缶つま

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山梨罐詰(山梨缶詰) まぐろフレーク油漬を食べたレビュー

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山梨罐詰(山梨缶詰) まぐろフ...
“ビンチョウマグロをフレーク状にほぐしました。
サラダやおにぎりの具など、さまざまな食シーンでお気軽に美味しく召し上がって頂きます。”


  山梨罐詰(山梨缶詰) まぐろサラダ油漬
 (塩とサラダ油で作ったツナフレーク ホワイトミート まぐろフレーク油漬)
  びんながまぐろ油漬けフレーク・普及品



・グレード ★★★★☆
・価格   ★★★☆☆ #166円/個
・味覚評価 ★★★★☆ #塩のみの味付にこだわり
・入手性  ★☆☆☆☆ #本社直売、本社通販のみ
・原産国  国産

☆コメント
 山梨罐詰が2016年夏~冬の間に新発売していた、びんなが油漬缶。
 基本的なレシピは同社のソリッド缶(No22)と同じで、ほぐし身を使ってコストダウンと使いやすさ向上を図っている。
 パッケージは山梨罐詰のコーポレートカラーと思わしき青/白/赤のトリコロール。K.Y.のトレードマークは創業者のイニシャルに由来している。ソリッドとの大きな違いとして、ソリッドの天地を巻き締めるタイプから現代的な圧縮押し出しタイプ(DR缶)に変わり、より取り扱いやすくなった。
 
 本社の直売(平日8:00-17:00)または本社の通販で購入できる。
 実店舗で見たことは筆者も無いので、こちらから購入することをお勧めしたい。
 2016.1製造。1年寝かされてそろそろ身と油がしっかり馴染んでいるだろう。さっそく缶を開けていこう。
 
☆缶を開けたところ

 身は細かく、脂っ気も少ない。液汁そのものが少ない。
1キロ足らずのご近所にある会社のびんながサラダ油漬(No.05)とくらべ、身が大きく汁気が少ない。
焼津でマルハニチロへ卸してる点で遠縁関係な会社のびんなが綿実油漬(No.36)と比べ、身が小さく汁気が少し多い。
 身の味は舌の上でピリッとくるような塩味。化調でトガリを取っていないため、塩分をダイレクトに感じる。食塩相当量0.7gの他社製品と比較しても「しょっぱい」。
 
 ごまかしのない味わい。カービィのような勢いで白飯が減るのは間違いない。自社ツナ缶では一二を争うレベルの純粋な塩気、それをコントロールできるとしたら、まさに公式の勧める“サラダやおにぎりの具”なのだろう。



☆スペック
内容量 70g
249kcal/缶 食塩相当量0.7g
原材料 びんながまぐろ、大豆サラダ油、食塩
(原材料の一部に大豆を含む)
JAN:4522889100030 製造固有記号なし
製造者 山梨罐詰株式会社(静岡県静岡市清水区興津中町974) 製品ページ
Tuna canning review No.64
#びんながまぐろ #めずらしいツナ缶 #油漬

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トップバリュ フタが開けやすいライトフレークを食べたレビュー

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トップバリュ フタが開けやすい...


  トップバリュ フタが開けやすいライトフレーク
  かつお油漬けフレーク・廉価品



☆コメント
 イオン系列のスーパーで必ず見かける、トップバリュのツナ缶。まぐろ使用のライトツナとかつお使用のライトがあり、本品は後者だ。
原材料は比較的無難だが……粉末玉ねぎの文字列に古い懸念がよみがえる。きっと違うとは思うのだが、そこは開けてみないとわからないだろう。
はごろものやさしーると同様に、フタが開けやすいイージーピール缶を採用している。斜め方向に引っ張っちゃだめ、こうなっちゃうから。

  
 身はライトツナフレークより若干大きい。ただし、身はパサパサしてて、液汁ひたひた。粉末玉ねぎの記憶は間違ってなかったが、ベストプライスよりは魚臭さが引っ込んでいる。それでも確実に好みを選ぶ味に仕上がっている。
 フライパンにひくために油がたくさん欲しいとか、下味がストロングなものが良いとか、そういう用途には強いかもしれない。たとえば、ツナ入りチャーハンには適している。先にツナ缶の液汁をフライパンに注ぎ、普通の油を継ぎ足して、ご飯や具と一緒に炒めてできあがりという時短料理だ。
 
 加熱するならライトフレーク、直接食べたりサラダにかけるだけならライトツナフレークといった使い分けをおすすめしたい。
 おねだん以上の輸入ツナ缶を探す旅はまだまだ続きそうである。
 
 ☆各種評価
・グレード ★★☆☆☆ 
・価格   ★★☆☆☆ #97円/個
・味覚評価 ★★☆☆☆ #このパサパサどうにかならない?
・入手性  ★★★★☆ #イオン系列のスーパーぜんぶ
・原産国  タイ

☆スペック
内容量 70g
204kcal/缶 食塩相当量0.7g たんぱく質11.6g
原材料 かつお、大豆油、野菜エキス(大豆を含む)、食塩、粉末玉ねぎ、調味料(アミノ酸)
(原材料の一部に大豆を含む)
JAN:4902121054336(単品)/4902121979363(4連シュリンク) 製造固有記号A2E
輸入者 イオントップバリュ株式会社(千葉県千葉市美浜区中瀬1-4) 製品ページ
Tuna canning review No.63




~宣伝コーナー①~
 きたるコミックマーケット91にて頒布して完売した薄い本1.5ですが、やっとこさオフセット版が入荷しました。
「ツナ缶のことだけを延々と書いた同人誌」、ツナ缶の薄い本です。


ツナ缶の薄い本 zu-mix vol 1.5b


https://zumix.booth.pm/items/392961
 当ブログのスピンオフめいた内容になっています。当ブログで書いているようなレビュー記事はもちろん、初めての人でもツナ缶がわかりやすいよう、基礎知識から解説しています。


 分かる人向けに書いてあるツナ缶ブログの記事を、より楽しむことができます。ぜひ、お試しくださいませ…
(ちなみに、今回のレビュー背景で使っている敷物も頒布しています。缶詰を拭くのに適したクリーナーです




~宣伝コーナー②~
 ツナ缶スーパーリンクをご厚意で置かせてくださった株式会社おけやさんから、1/18に新作ゲームアプリがリリースされました。


あくまのおしごと(基本プレイ無料)


http://oke-ya.com/devil.html
 ゆるーい雰囲気の放置系ゲームです。使い魔に素材を取ってきてもらい、手に入れた素材を練金釜に入れて色々作るゲームです。
 使い魔や釜を放置しても壊れたりしませんし、PvP的なランキングもないので、リアルの用事に干渉しません。空き時間にちらっと開いて世界観のゆるさに癒されましょう。

#かつお #スーパーpb #油漬

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HNA ツナまぜ~る?(Tuna Mazel?)梅かつお味を食べたレビュー

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HNA ツナまぜ~る?(Tun...
“混ぜて楽しい♪ ツナ缶 作っちゃいました”


  株式会社HNA(エイチ・エヌ・アソシエイツ)
  Tuna MAZEL? ツナまぜ~る? 梅かつお味
  きはだまぐろ油入り水煮フレーク



(パッケージの傷みは筆者保管の折についてしまったもの。ご容赦頂きたい)
☆コメント
 有名キャラクターのご当地グッズを作るHNAが企画した、ツナ缶に粉を振りかけて混ぜるというコンセプトの缶詰。
ツナ缶自体は老舗会社によるオーソドックスなきはだ油水煮で、味のバリエーションを作る上で新しい缶詰製造ラインを作る必要がない。製品ページでも、バリエーションの多さを前面に押し出している。
販路が長らく不明で、フォロワー諸兄の話ではヴィレッジヴァンガードにあるということだったが……静岡VVにはなかった。色々探し求めた末、一部のしずてつストアに置いてあるのを発見。
 2016.2製。ツナ缶と調味粉の賞味期限が大きくたがえている。ツナ缶はセオリー通り2019.2月が賞味期限だが、粉は2017.2月までしか持たない。

  
 缶詰自体は未印刷の白缶で、缶蓋も賞味期限のみ書いてある。書体はKYロットのシーチキンLフレークと同じ。スプーンが付属する。

  
 缶を開けたところ。身はフレークの中でやや大きめ、シーチキンLフレークとは異なる原材料まぐろを用いているのだろうか。。
 油水煮で若干パサパサしているが許容範囲内。 とりわけ大きな特長も欠点もない順当な国産ツナ缶といえる。
 
  
 問題の調味パウダーを全部かけた。香りが生まれ、味が一気に濃くなった。
 様子見ながら少しずつ足した方がよさそう。味はゆかり味のふりかけに近い。鰹の味ほとんどしない。
 
 正直なところ、あまり自分の口には合わないツナ缶だった。
 ただ、ツナ缶や調味パウダーの素性は悪くないし、「当社独自に開発した塩味ひかえめツナ缶」のポテンシャルを引き出せていないという印象を受けた。活かせるフレーバーを考えつけば、既存ツナ缶の味付けを食い入るかもしれない。


・グレード ★★★★★ #ツナ缶ブログきはだまぐろ缶で最も高価
・価格   ★★★★☆ #324円/個 
・味覚評価 ★★☆☆☆ #ツナ缶にゆかりかけたもの
・入手性  ☆☆☆☆☆ #ほとんど見ない
・原産国  国産

☆スペック
内容量 80g (添付調味料3g)
190+8.3kcal/缶 食塩相当量0.3+0.92g
原材料(缶詰)  きはだまぐろ、大豆油、野菜エキス
原材料(調味料) 砂糖、梅酢エキスパウダー、食塩、鰹エキスパウダー、粉末醤油、香味食用油/調味料(アミノ酸等)、酸味料、香料、微粒二酸化ケイ素、甘味料製材、カラメル色素(I)、(原材料の一部に小麦、さば、大豆を含む)
JAN:4943586092297 製造固有記号なし
販売者 株式会社エイチ・エヌ・アソシエイツ(静岡県静岡市駿河区東新田1-55-44) 製品ページ
缶詰製造 山梨罐詰株式会社(静岡県静岡市清水区興津中町974)
Tuna canning review No.62
#めずらしいツナ缶 #油入り水煮

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いなば ライトツナフレーク(ミネラルウォーター使用)を食べたレビュー

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いなば ライトツナフレーク(ミ...

  いなば食品 ライトツナフレーク


  (ナチュラルミネラルウォーター使用)
  まぐろ油漬けフレーク・普及品





☆コメント
 いなばの普及品で、ライトツナ・スーパーノンオイル(海外製)の油漬けバージョン。
液汁にナチュラルミネラルウォーターが含まれており、通常の油漬より油のくどさが相対的に落ちている。カロリーの差は殆ど無し。
※ライトツナ・スーパーノンオイルには国産品もあるよ!

 ツナ缶ブログがまったく同じ種類のツナ缶を取り挙げるのは殆どない。炙りビントロ(ブログNo.03、薄い本1.5のNo.43)くらいだ。
No.03で2013年製のものを、No.43(薄い本1.5)は2015年製のものを取り挙げている。2年も経てば味もフィーリングも若干の差違が出るし、炙りビントロは高級品なのだから。

……このようなお約束を並べた後ではあるが、画像からして既視感のあるツナ缶だ。缶詰デザインも原材料も3年前に取り挙げた「いなば ライトツナ」にそっくり。
しかしバーコードも違う、製造固有記号も違う。あと内容量。10グラム削いで、原材料まぐろも「きはだまぐろ」から「まぐろ」に変わっている。ここまで違えば別商品扱いにしても問題なさそう。
 一般論として、原材料まぐろを指定しない「まぐろ」のほうが、仕入れの都合でメバチやコシナガを混ぜられるため、コストが低くなる。フレークだと殆ど気づかないレベルだが食味が変わる。
「きはだまぐろ」と指名したらキハダしか投入できず、不漁が続くとコストは高くなる。その反面、食味や身の色は整っている。

 該当ロットは2016.6月製造。味は変わっているのか、それともお値段同じで中身が減っただけなのか。
 一度食べたツナ缶を忘れることはない筆者が挑む。

☆缶を開けたところ
  
 前より少し量が減ってるのは、一目でわかった。しかし、ほぐし身は当時より大きくなっている。
ミネラルウォーター配合のおかげで、量の割に胃にキにくい。勿論パサパサもしてない。

 ツナ缶レビュー第1号・3年前のいなばライトツナには「身が細かすぎる」というデメリットがあったが、本作はそれを克服していた。物価高によって減った中身の分を品質底上げでカバーしている点は特筆に値する。
 入手性も非常に良いため、手頃な普段使いのツナ缶としてローリングストックしておくと便利だ。

☆各種評価
・グレード ★★☆☆☆
・価格   ★★☆☆☆ #107円/個
・味覚評価 ★★★☆☆ #前よりよくなってるぞ
・入手性  ★★★★☆ #スーパーにも薬局にも
・原産国  タイ

☆スペック
内容量 70g
215kcal/缶 食塩相当量0.6g たんぱく質11.8g
原材料 まぐろ、大豆油、ナチュラルミネラルウォーター、食塩、野菜エキス、調味料(アミノ酸等)
JAN:4901133064159 製造固有番号YOA
輸入者 いなば食品株式会社(静岡市清水由比北田114-1) 製品ページ

Tuna canning Review No.61
#いなば食品 #油漬

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