在宅医療を推し進めている 平野国美さんの『看取りの医者』 を紹介しましたが、今回は東京・山谷のドヤ街の一角で行き場のない人々が寄り添う「きぼうのいえ」が舞台の、ノンフィクションです。
元蒸気機関車の運転手、元731部隊員、元板前、元ヤクザ等、それぞれの人生を歩んできた人たちの人生の聞き取りを通して、最後を「看取る」スタッフ達との心温まる交流が描き出されています。
以前に中村智志さんの『段ボールハウスで見る夢』という新宿のホームレスを取材した本を読み、緻密なな取材と暖かい目線に感動しましたので、躊躇なくこの文庫本を手に取りました。
「きぼうのいえ」は民間人が経営している<ホスピス>ですが、病院などに併設された<ホスピス>は、緩和ケアーを中心とした終末期患者の施設です。現在、大臣認定もしくは都道府県知事から許可を受けた施設では、ガン患者とエイズ患者しか入院できません。
人生の終末期を迎えた人々は、多種多彩に渡り、心のケアーを含めてこのような「きぼうのいえ」的な<ホスピス>が数多くできればいいのですが、現状では遠い道のりのようです。
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Posted at 2012-02-22 10:31
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Posted at 2012-02-23 01:01
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