講談社100周年記念の一環として『悪道』が出版され、2011(平成23)年に第45回吉川英治文学賞を受賞しています。
五代将軍・綱吉の急死をうけて、権臣・柳沢吉保は秘密裏に影武者を立てて徳川家存続を図りますが、陰謀に気づいた伊賀忍者の末裔・流英次郎に刺客を向けるという荒筋でした。
『悪道 西国謀反』では、西国の要、中国地方の大藩・42万5千石の浅尾家に渦巻く世継ぎ騒動を中心に、英次郎一統と浅尾藩家老・外村監物引きいる戦国忍者の生き残り・風炎衆との戦いが待ち受けています。
綱吉(影武者)や柳沢吉保・紀伊国屋文左衛門など歴史上の人物と、伊賀忍者の末裔や残忍な暗殺集団・風炎衆とのフィクションが織りなす時代小説で、史実に基づきませんが、楽しく読めました。
『悪道』では、主人公の英次郎の敵であった<主膳>も味方になり、今回も果心居士伝来の妖しの術や忍びの術を使う<貴和>が、英次郎一統側につきそうな終わり方で、これはシリーズ化されそうな予感がしています。
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Posted at 2012-03-04 17:33
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Posted at 2012-03-05 02:38
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