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今年の読書(29)『悪道 西国謀反』森村誠一(講談社)

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今年の読書(29)『悪道 西国...
講談社100周年記念の一環として『悪道』が出版され、2011(平成23)年に第45回吉川英治文学賞を受賞しています。
五代将軍・綱吉の急死をうけて、権臣・柳沢吉保は秘密裏に影武者を立てて徳川家存続を図りますが、陰謀に気づいた伊賀忍者の末裔・流英次郎に刺客を向けるという荒筋でした。

『悪道 西国謀反』では、西国の要、中国地方の大藩・42万5千石の浅尾家に渦巻く世継ぎ騒動を中心に、英次郎一統と浅尾藩家老・外村監物引きいる戦国忍者の生き残り・風炎衆との戦いが待ち受けています。

綱吉(影武者)や柳沢吉保・紀伊国屋文左衛門など歴史上の人物と、伊賀忍者の末裔や残忍な暗殺集団・風炎衆とのフィクションが織りなす時代小説で、史実に基づきませんが、楽しく読めました。

『悪道』では、主人公の英次郎の敵であった<主膳>も味方になり、今回も果心居士伝来の妖しの術や忍びの術を使う<貴和>が、英次郎一統側につきそうな終わり方で、これはシリーズ化されそうな予感がしています。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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エメラルド
Commented by エメラルド
Posted at 2012-03-04 17:33

江戸時代のことでもフィクションに成り得るのですね。考えてみたら、想像するしかない部分がたくさんありますものね。
面白そうなお話です。(^▽^)

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ファルコン
Commented by ファルコン
Posted at 2012-03-05 02:38

北方謙三さんや浅田次郎さんが、時代小説を書かれていますが、書き始めは時代小説出ない作家たちが、歳を取るとともにのめり込んでゆく世界のようですね。
はっきりと史実が残されていないので、想像の世界に入り込める要素があるようです。

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