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神戸:ファルコンの散歩メモ

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今年の読書(117)『沈黙の画布』篠田節子(新潮文庫)

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今年の読書(117)『沈黙の画...
同じ著者の 『仮想儀礼』 は、今年の読書としてベストワンかなと感じています。
続けて『沈黙の画布』が新潮文庫から出ていますので、迷わずに手にしました。

人気エッセイストが新潟県長岡市を訪れた際、地元の無名の画家の絵と出会い、これがきっかけで画集が発行され、無名の画家が一躍脚光を浴びることになります。
画家の妻は健在で、自分の見知らぬ絵は「偽物」だと言いきり、その背景には夫の愛人問題もからみ、画商と称する怪しげな人物も出てきて、話しは思わぬ方向に進んでいきます。

ノンフィクションかなとおもわせる緻密な構成で、読みながら本当にこのような画家のモデルがいるのではないかと感じさせながら、人間の欲望やずる賢さ、愛情や憎しみ、美術出版業界や画商の世界、どれもが複雑に絡み合い、最後までミステリータッチの展開に引き込まれて楽しる作品です。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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エメラルド
Commented by エメラルド
Posted at 2012-10-24 11:50

あらすじを読んでいるだけでもドキドキしますね。これは面白そうです!〆(._.)メモメモ

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ファルコン
Commented by ファルコン
Posted at 2012-10-25 01:02

隠れた地方の画家の伝記ものでもあり、美術業界のビジネス書えもありと、多彩な世界が繰り広げられています。
前回の『仮想儀礼』とともに、篠田ファンになりました。

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