<今年の読書>も、目標の120冊を超え、141冊目でいよいよ最後になりました。
著者の本は初めて読みましたが、どれも質の高い短篇が6話が収められています。
元銀行員の経歴を生かし、6編のお話しはどれも銀行員を主人公として、中小企業の社長さんたちとの金銭に関わる出来事を、銀行員の目線で、優しくもありタテ社会の銀行内部の哀愁もありと、人間関係を主軸にお金を中心とした物語が展開されてゆきます。
タイトルの『かばん屋の相続』は、読み出してすぐに京都の有名な「一澤帆布」の相続争いがネタ元だと気が付きますが、著者流の味付でほっとする結末は見事です。
お金自体は単なる経済社会の中で、国に保障された<印刷物>ですが、扱う人間によって価値観が変わる<印刷物>でもあることを、改めて感じさせてくれた一冊でした。
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Posted at 2012-12-30 16:20
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Posted at 2012-12-31 02:38
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Posted at 2012-12-31 04:51
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Posted at 2012-12-31 15:11
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