今年の読書(31)『日本農業への正しい絶望法』神門善久(新潮新書)
Mar
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農作物を作らなくても、補助金が貰えるシステム自体に疑問を持ち、本当にいい農作物を作ろうとする農業家が育つのかと訝っておりましたが、まさにその疑問に答えてくれる一冊でした。
「エコ」や「有機栽培」、「製造者の顔写真」等の安易な宣伝を信用する消費者の行動を、かなり手厳しい口調で戒める内容です。
経済優先が横行し、安易な農地転用で利益を上げるシステムを作り上げる補助金行政の現状分析など、よく調べられています。
本来の野菜等の味が分からなくなった消費者に対する警告書として、意義ある一冊でした。
Posted at 2013-03-09 01:21
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Posted at 2013-03-10 00:19
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