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今年の読書(117)『陽の鳥』樹林伸(講談社)

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今年の読書(117)『陽の鳥』...
2006年にマウスの線維芽細胞から初めてips細胞が生み出され、再生医療に期待されていますが、倫理的な問題が今後どうなるのかは興味があるところです。

主人公<沖田森彦>は、研究助手の<名喜城>の協力で、ゲノムの初期化『P因子』を発見、「ヒト・クローン」の培養に成功し、研究成果を発表する矢先に9歳の一人息子<有基>を事故により亡くします。

密かに<有基>の細胞を採取し、<沖田>は<名喜城>の協力を得て、科学のタブーである「ヒト・クローン」技術を用いて、恋人<奈緒>を眠らせて人工授精により息子を復活させてしまいます。

瓜二つに育つ<透>ですが、時間の経過とともに息子<有基>の死因は事故でないのではとの再度刑事の訪問を受ける中、8年前の協力者<名喜城>が訪れてきます。彼と<透>との会話の中で、<有基>しか知りえないことを<透>がしゃべり始めます。

自分の犯した罪を背負いながら、母親となった<奈緒>や息子<透>の運命は・・・、巧みな伏線を張りながら構成力がしっかりとした作品でした。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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birdy
Commented by birdy
Posted at 2013-09-19 06:09

「ひのとり」といえば、手塚治虫の「火の鳥」だなぁ。

これからips細胞を題材にした小説が増えるでしょうねぇ。

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ファルコン
Commented by ファルコン
Posted at 2013-09-19 15:37

医学界の目のみはる技術の進歩は、絶好の小説の材料になるとおもいます。
個人的には、「なるがままに」が信条で、家族にもいらぬ延命処置はしないように伝えております。

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エメラルド
Commented by エメラルド
Posted at 2013-09-19 10:20

再生というのは、古来から追い求める人が後を絶たない課題ですね。結末が気になる〜ので、読まなくちゃ!メモメモ。
いつも面白い本を紹介していただきありがとうございます。(^_^)

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ファルコン
Commented by ファルコン
Posted at 2013-09-20 00:49

医学の発達をどこまで認めていくのか、無為つかしい時代が目の前にきているようです。
金持ちだけの医療行為が、ますます助長されていくのが怖いですね。

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