物語の導入部は、「倍返しだ!」で有名になった<半沢直樹>の著者かなともおもえぬ、ホラーチックな始まりでした。
主人公<倉田太一>はある夏の日、駅のホームで割り込み男に注意したのがきっかけで、正体不明の男の嫌がらせが始まります。
妻が世話していたダリアの花壇は荒らされ、郵便受けには瀕死の子猫が投げ込まれたりと不審な出来事が起こり、家の中から盗聴器が見つかるなど、親子4人の穏やかな日常が乱されていきます。
かたや銀行に勤める<倉田>は、定年を目の前にして電子部品会社に総務部長として出向、営業部長が取引に関して不正を働いてる事実を、部下の<西沢摂子>と追及してゆくのですが・・・。
家庭を見知らぬストーカーから守り、会社では出向者という肩書で孤軍奮闘する<倉田>の行動に応援をしたくなるほど、中盤からラストまで<池井戸>らしい構成で盛り上がり、最後までページをめくる手が止まりませんでした。
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Posted at 2014-04-06 16:59
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Posted at 2014-04-07 02:05
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