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- 今年の読書(63-1)『ライアンの代価1&2』トム・クランシー(新潮文庫)
前作を引き継ぐ形で物語は始まりますが、単独の小説として十分に楽しめる内容になっています。
9・11のテロの黒幕<アミール>を捕獲して、FBI管轄のもとフォローレンス連邦刑務所に入獄させた<ジャック・ライアン>は、再度大統領を目指して現大統領<エドワード>と11月6日に行われる大統領選挙の選挙活動に精力を注いでいます。
現大統領と対テロ政策が対立している中、民間の秘密機関<ザ・キャンパス>は、要警戒テロリストたちがフランスに結集している情報を得て、急きょ奇襲作戦で問題を解決、誰にも知られることなくアメリカに戻ってきます。
大統領選挙の流れを主軸に据え、パキスタン・ロシア・インドを舞台に暗躍する各種諜報機関とテロ集団の名称がこれでもかと入り乱れながら、読者を後半の(3&4)へと期待を抱かせるように誘い込ませるのは、さすがインテリジェンスの大御所です。
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