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今年の読書(64)新宿鮫Ⅹ『絆回廊』大沢在昌(光文社)

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今年の読書(64)新宿鮫Ⅹ『絆...
<新宿鮫>シリーズも、1作目の『新宿鮫』(1990年:光文社カッパ・ノベルス)からはや10作目になっています。
1作目から8作目までは、(光文社)から「カッパ・ノベルス」の体裁での発売でしたが、9作目の『狼花』と本書『絆回廊』は、根強い人気があるのでしょうか単行本での発行です。

キャリア組でありながら警察組織での出世にも関心が無く、警察の内部抗争に巻き込まれてはぐれ状態の立場を貫いている<鮫島>警部が主人公で、自分流の捜査方法で確実に事件を解決していく姿は、全編を通じて変わりません。

恋人として12歳年下のロックバンドのボーカル<青木昌>がいますが、本書ではバンドのメンバーが麻薬使用で逮捕、警察の面子のために<鮫島>とは別れたたこととして本書は終わっていますが、この後の展開は次作まで待たなければいけません。
一匹狼の<鮫島>の理解者である上司の<桜井>は、昔の事件がらみで本書で殉職してしまいます。

20数年ぶりに刑務所を出てきた男を中心に物語は始まりますが、この男を待ち続けていたけなげな<語り手>のどんでん返しが以外で、楽しめました。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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