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- 今年の読書(4)『結婚相手は抽選で』垣谷美雨(双葉文庫)
晩婚と少子化対策で、「25歳から35歳の独身男女は、政府が決めたお見合い相手とお見合いをしなければならない。2人までは断ることができるが、3人断った場合は強制的に<テロ撲滅隊>に2年間の兵役義務が課せられる」という法案が通り、あたふたとする男女の物語です。
女性陣は、看護師の<鈴掛好美>、テレビ局に勤める<名村奈々>が登場、男性陣はツアーコンダクターの<銀林嵐望>とシステムエンジニアの<宮坂龍彦>達が、それぞれの異性感をもちながら、「抽選お見合い会」に参加してゆくさまがコミカルに描かれています。
<銀林>は男前と両親が有名人ということで結婚に踏み切る女性が少なく、また<宮坂>を含めたモテないオタク仲間たちは、デートの機会ができることで心浮き立っています。
それぞれの登場人物たちの生まれた家庭環境を背景に、「結婚」の意味を考えさせる構成で、非現実的(?)な発想がゆえに、それぞれの男女に希望が見いだせるエンディングまで、面白く読めました。
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