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- 今年の読書(8)『捜査一課Ⅲ vs組犯四課』浜田文人(ハルキ文庫)
渋谷区のマンションで人材派遣会社を経営する<西岡卓>が射殺死体で発見され、捜査一課の刑事が出向きますが、なぜか組織犯罪対策四課の刑事が先におり、ある組織の内偵相手だと言い訳て詳細を明かそうとはしません。
かたや捜査一課の<鹿取信介>は、恩義のある三好組組長の<三好義人>が、麻薬取締法違反で逮捕されたのを知り、警察内部で自分の追い出し策としての仕組まれた罠ではないかと感じ始め矢先、東桜会若頭で次期会長と跡目の決まっていて、<三好>とも縁がある<佐々木和仁>も逮捕されるに至り、監察官室が自分を対象としている事実に突き当たります。
<鹿取>は公安部に所属していた過去に、警察の隠ぺいされた情報をマスコミにリークしたことがあり、また拳銃の不正使用等、上層部にとっては目障りな刑事ということで、一連の事件をでっちあげ<鹿取>抹殺を図ろうとします。
複雑ないがみ合いあのある捜査一課Ⅲ係のメンバーですが、<鹿取>の刑事としての生きざまには一目置く<児島要>をはじめ、上層部の不正を暴くべく、<鹿取>の孤独な戦いが楽しめる骨太の警察小説でした。
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