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神戸:ファルコンの散歩メモ

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今年の読書(143)『あかんべえ』宮部みゆき(PHP文芸文庫)

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今年の読書(143)『あかんべ...
苦労して築き上げた<賄い屋「高田屋」>の主人<七兵衛>は、長年の夢であった料理屋を、弟子の<太一郎>と<多恵>夫婦たちに暖簾分けの形で海辺大工町に『ふね屋』を屋号として開店させます。

お店の初めての宴席の場所に、突然(亡者)の<おどろ髪>の男が現れ、抜身の刀で暴れ出すという出来事が起こりますが、(亡者)の姿が見えたのは<太一郎>夫婦の12歳の娘<おりん>だけでした。

<おりん>は子供の頃の病気で臨死体験があり、なぜか『ふね屋』に住みつく成仏できない5人のお化け(亡者)たちと次々に遭遇、『ふね屋』のある場所は30年前にお墓であり、菩提の興願寺には非道の住職がいたことが、お化けたちの話から分かります。

人間の心に巣食う欲望や見栄の大人の世界を垣間見ながら、健気で大人びた<おりん>の心の動きがよく描かれており、切ないながらも心に沁みるファンタジーとして楽しめた680ページでした。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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MR職人
Commented by MR職人
Posted at 2015-10-25 16:36

幼い頃に<あかんべー・・アッカンベー>と、舌を出したり・・片目を下げたりして・・毒づいたことがありました。

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ファルコン
Commented by ファルコン
Posted at 2015-10-25 16:40

アハ、子供時代はみんながしていましたね。
今の子供たちも、するのかなぁ・・・。(苦笑)

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