著者<誉田哲也>には、男勝りのタフな精神を持つ女性刑事 <姫川玲子> を主人公にした著作が7冊出ていますが、本書も42歳の元捜査一課の女性刑事<魚住久江>を主人公に据え、表題作の『ドルチェ』を含めて6短篇が納められています。
<魚住>は過去に本庁の捜査一課に籍を置いていたにも関わらず、現在は練馬署の刑事課強行犯に勤務、人が殺されてからの捜査に疑問を感じ、度重なる一課への復帰を断り続けています。
<魚住>が扱う事件は殺人事件ではなく、わいせつ事件や傷害事件、自動車事故などの身近に起こる日常的な事件を中心に、必ずしも捜査一課の刑事だけが優秀ではなく、人生経験の積み重ねからくる知恵と洞察こそが捜査に生きてくるという信念で行動しています。
ヘビースモカーで独身、外食はせず食事を作り、ビールはグラスに注いで飲むという生活習慣で、現在上映中の『アンフェア the end』の女性刑事 <雪平夏美> とは、正反対のキャラクターが引き立つ警察小説でした。
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Posted at 2015-10-29 15:35
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Posted at 2015-10-29 16:20
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