神戸：ファルコンの散歩メモ

将棋の第７７期名人戦Ａ級順位戦９回戦が１日、静岡市葵区の料亭「浮月楼」で指され、尼崎市在住の＜豊島将之二冠＞（２８：王位・棋聖）が＜久保利明九段＞（４３：加古川市出身）に勝ち、８勝１敗で＜佐藤天彦名人。（３１）への挑戦権を得ています。Ａ級順位戦は持ち時間は各６時間で、昼食休憩、夕食休憩をはさんで深夜に決着しますが、多くのファンが勝負の行方を深夜まで見守ることから「将棋界の一番長い日」とも言われる将棋界の一大イベントです。

兵庫ゆかりの棋士が名人に挑戦するのは、２０１７年の＜稲葉陽八段＞（３０・西宮市出身）以来、２年ぶりとなります。

Ａ級順位戦はトップ棋士１０人による総当たりのリーグ戦で、＜豊島二冠＞は今期、開幕６連勝と首位を快走。今年１月の７回戦で＜広瀬章人竜王。（３２）に初黒星を喫したものの、８回戦で＜羽生善治九段＞（４８）を倒し、再び単独首位に立っていました。

＜豊島二冠＞は愛知県一宮市出身。＜桐山清澄九段＞（７１）の門下で、２００７年に１６歳でプロ入り。昨年７月に初タイトルとなる棋聖を、９月に王位を獲得しています。Ａ級順位戦は２期目で、１年目の前期も＜羽生九段。らと挑戦権争いを繰り広げました。

挑戦を受ける＜佐藤名人＞は、２０１６年度に＜羽生名人＞（当時）から奪取し、その後は連続防衛を果たして３期連続で名人の座を守っています。名人戦７番勝負第１局は４月１０、１１日、東京都文京区のホテル椿山荘東京で行われます。