ベルギー連邦政府の閣僚会議は26日、欧州連合(EU)大統領に転出する<シャルル・ミシェル>首相(43)の後任に<ソフィー・ウィルメス>予算相(44)を指名しています。
国王による任命を経て近く就任する模様です。5月の連邦議会下院選後に組閣が難航し、少数与党の暫定政府が続いていますが、就任すれば70代目にしてベルギー初の女性首相となります。
<ウィルメス>氏は<ミシェル>氏と同じく、南部フランス語圏のリベラル派「改革運動」に所属。<ミシェル>氏は12月1日に<ドナルド・フランチシェク・トゥスク>氏(62・ポーランド)の後任のEU大統領に就任するため、遅くとも11月1日に首相を辞任したいとしています。
現在のベルギーの国会の連立政権は下院議席の過半数を割った状態で運営されている「事務管理政府」です。「臨時」といってもよく、大きな政治決定をしてはいけない状態のようです。憲法に照らし合わせて国民の信認を得た状態とは言えません。したがって、もし彼女が女性首相となったとしても、2019年5月の選挙の結果を受けて新しい内閣が成立していない状態ならば、民主主義の政治における真の意味での「女性首相誕生」と言えないかもしれません。
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