マックスバリュ西日本、営業時間拡大
Dec
19
人手不足や働き方改革の観点から小売りや飲食業界で進む営業時間の短縮は、従業員の配置転換などを伴うほか、顧客離れのリスクもみられ、経営に大きな影響を与えることが浮き彫りになっています。
同社は現在、兵庫と中四国地方で計142店舗(兵庫は79店舗)を展開しています。今年3月、営業時間を短縮し、売り場にいる従業員の数を増やしてサービスを向上しようと、兵庫県内15店舗を含む計25店舗で24時間営業を中止しました。さらに、その他の店舗も含め開店時間を午前7時から同9時に、閉店を1~2時間早めて午後10時としていました。
ところが、時短後の売上高が前年比で1割近く減少。夕方から夜にかけて充実させる予定だった総菜商品が、閉店時間を早めたことで製造量が減り、逆に品薄になったことも一因。午後10時以降の深夜時間帯から日中の時間帯などに勤務が変わって給与が減ったり、慣れない仕事に回されたりしたパート従業員の退職が相次いだようです。
同社は、再度の見直しを決断。9割以上の店舗(兵庫は74店舗)で順次、おおむね午前8時~午後11時の営業に変更しているといいます。24時間営業に戻す店舗はないとのこと。