<馳星周>『第163回直木三十五賞』受賞@『少年と犬』
Jul
15
芥川賞は選考の結果、<高山羽根子>(45)さんの『首里の馬』(新潮3月号)と<遠野遥>(28)さんの『破局』(文芸夏季号)、直木賞は<馳星周>氏(55)の『少年と犬』(文藝春秋)に決定しています。<馳星周>氏は、1997年『不夜城』での初候補入り以来23年、7回目ノミネートでついに受賞を果たしました。
<高山羽根子>氏は1975年生まれ、多摩美術大学美術学部絵画学科卒。2010年『うどん キツネつきの』が第1回創元SF短編賞の佳作に選出される。同年、同作を収録したアンソロジー『原色の想像力』(創元SF文庫)でデビュー。2016年『太陽の側の島』で第2回林芙美子文学賞受賞。
<遠野遥>氏は1991年生まれ、慶應義塾大学法学部卒。2019年『改良(単行本は同年河出書房新社刊)で第56回文藝賞を受賞しデビューしたばかりです。
<馳星周>氏は1965年(昭和40年)生まれ、北海道出身。横浜市立大学卒業。書評家などを経て、1996年『不夜城』でデビュー。主な作品に『不夜城』1996年角川書店刊=第18回吉川英治文学新人賞受賞、第15回日本冒険小説協会大賞受賞。『鎮魂歌 不夜城II』1997年角川書店刊=第51回日本推理作家協会賞(長編部門)受賞。『漂流街』1998年徳間書店刊=第1回大藪春彦賞受賞。『蒼き山嶺』2018年光文社刊。『雨降る森の犬』2018年集英社刊。『四神の旗』2020年中央公論新社刊などがあります。