伊藤さんが放ち、台湾西部の澎湖県で見つかった「アサギマダラ」(画像:許さん提供)
チョウ目タテハチョウ科マダラチョウ亜科に分類される 「アサギマダラ」 は、長距離を移動するチョウとして知られています。長崎バイオパークの<伊藤雅男>副園長が昨年10月に佐世保市から放った1匹が、約1400キロ離れた台湾西部の離島、澎湖県で捕獲されています。<伊藤>さんが放った「アサギマダラ」が台湾で見つかったのは9匹目になります。
<伊藤>さんによりますと、昨年10月20日に佐世保の弘法岳で放った121匹中の1匹だそうです。約1カ月後の11月17日に現地の研究家、<許自由>さんが捕獲しています。
「アサギマダラ」は羽を広げた長さが約10センチの大型のチョウで日本や台湾、韓国などに生息。春に北上し、秋に南下します。
<伊藤>さんは1997年から「アサギマダラ」の羽に印を付けて、飛行ルートを探る調査を始め、これまでに8万匹以上を県内各地から放っています。秋の南下で台湾に渡ったチョウはマーキングから1カ月前後に見つかる例が多いといいます。奄美や沖縄本島など琉球諸島での捕獲もあり、<伊藤>さんは「長崎から直接台湾へ行くのか、それとも、島々を経て渡るのか。ルートの解明につながれば」と期待されています。
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Posted at 2021-01-17 16:07
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Posted at 2021-01-17 16:23
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